特別寄稿 サクラエビがいなくなったサクラエビがいなくなった(5・完)未来へ 難局乗り切ると信じて 東京海洋大・大森信名誉教授<寄稿> (2020/10/5 12:00)1984年春漁ごろからサクラエビの小型化がみられるようになった。0歳エビが小型になると、翌年春漁で取る1歳エビが小さくなる。84年からの小型化は86年春漁の不漁を、また94年から認められた小型化は97年と98年の春漁の不漁を招いた。エビの小…記事全文春漁前の駿河湾産サクラエビの体長組成比率/駿河湾奥の卵・幼生の出現数と植物プランクトン(餌)量の増減サクラエビがいなくなった(4)激減する水揚げ 環境変化、取り過ぎ原因 東京海洋大・大森信名誉教授<寄稿>(2020/9/29 15:23)過去のサクラエビ資源量に関する動向を振り返ると二つの特徴が浮かんでくる。一つは、漁獲量はすでに戦前の時点で、漁獲技術の飛躍的向上によって効率が最大になった1976年以降と同レベルに達していた点。漁獲量は84年以降はむしろ明らかな減少傾向とな…記事全文駿河湾産サクラエビの水揚げ量推移サクラエビがいなくなった(3)駿河湾での漁の歴史 プール制導入で価格安定 東京海洋大・大森信名誉教授<寄稿>(2020/9/22 12:00)サクラエビは相模湾にも見られるが、資源規模は小さく、酒匂川河口や早川河口沖の定置網にたまに入る程度だ。なぜ日本で駿河湾にのみ大群が見られるのだろう。田中潔東大准教授らは、主産卵場の駿河湾奥に卵・幼生に見立てた粒子を標識投入すると、富士川河口…記事全文「田子の浦公害争議」のデモに参加する人々。多くのサクラエビ漁師も当時運動に加わった=1970年8月29日、富士市の田子の浦港サクラエビがいなくなった(2)その生態 昼は深層に/夜は表層に 東京海洋大・大森信名誉教授<寄稿>(2020/9/7 09:30)なぜサクラエビの分布が北西太平洋の大陸沿いに限られているのかはまだよくわかっていない。本種は200~300メートルにおよぶ顕著な日周鉛直移動(昼は深層に下降、夜は表層に上昇)をし、産卵場と幼生の分布が河川水の影響が大きくて、餌になる植物プラ…記事全文サクラエビがいなくなった(1)わたしと研究 東京海洋大・大森信名誉教授<寄稿>(2020/9/3 18:47)静岡を代表する食材・サクラエビ。ことしの春漁は漁師らの自主規制はあったとはいえ明治期に本格的に始まった漁史上最低の水揚げ量に沈んだ。かつての朝食のお供はいま、高級食材だ。なぜ彼らは“いなくなった”のか。サクラエビ研究…記事全文おおもり・まこと東京海洋大名誉教授(生物海洋学)。日本プランクトン学会長などを歴任。サクラエビ研究の第一人者として知られ、台湾産サクラエビが駿河湾産と同種であることも科学的に裏付けた。共著書に『さくらえび漁業百年史』(静岡新聞社)、『海の生物多様性』(築地書館)などがある。大阪府出身。82歳。 ニュースアクセスランキング 当日| 前日| 週間 読み込み中です・・・ SBSテレビチャンネル 県内一覧 » 全国一覧 »