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むらのない焼き上がり 厚さ8ミリのフライパン アドバンスコンポジット(富士市)【しずおかMIRUI企業】
鉄やアルミニウムといった金属を接合する技術を応用し、国内で珍しい厚さ8ミリのフライパンを開発した。高い保熱性能やむらのない焼き上がりをアピールして販路開拓を進める。 アルミニウムを加熱して溶かし、高圧プレス機で鋳造する「溶湯鍛造」技術が強み。半導体製造設備の部品生産をはじめ多様な仕事を請け負う。飲食店チェーンからの注文でステーキ皿の開発などを手がける中で、独自性を持つフライパン製作に挑戦した。 加工温度や金型を変えて試作を重ね、6カ月かけて鉄皿をアルミで包み込む技術を確立。一般的な厚みは1~4ミリ程度。倍以上の厚みだが、アルミを効果的に用いて直径24センチ・重さ約1キロと軽量化に成功した。分厚い調理面は熱を均一に伝えるため焦げにくく、IHにも対応して初心者も調理しやすい。余熱を長時間保つ特性もある。 2022年の発売以降、ホテルやレストランでの使用が広がった。キャンプやバーベキューなどアウトドア用品としての需要も見込む。好評を受けて今年、直径27センチサイズのフライパンを発売した。 クラウドファンディングで調達する資金は、新商品開発などに充てる。販売やPR戦略を担当する経営企画室の佐竹浩子さんは「食卓に並ぶ料理のおいしさを引き上げるフライパンの改良を重ねていく」と意気込みを語る。 クラウドファンディング 目標額 15万円(6月終了予定) 返礼品 フライパンなど ◇会社概要 創業2015年、従業員30人
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野生鳥獣肉加工施設 ジビエ工房ジミート(浜松市天竜区) 地域活性化を期し再開【しずおかMIRUI企業】
新型コロナウイルス禍や豚熱(CSF)の影響で廃業した、野生鳥獣肉(ジビエ)加工施設「ジビエ工房ジミート」(浜松市天竜区春野町)が11月再開する。新たに代表に就いた高林麻里さん(42)は「地域の雇用創出や町おこしにつなげたい」と話す。 春野町は茶やシイタケ栽培などに加え、ジビエ産業も盛ん。地元猟友会が野生のイノシシやシカを捕獲する。ジミートは、食肉やペットフード用商材の加工拠点として機能してきた。 2019年以降、家畜伝染病の豚熱が広がり、イノシシが減少した。そこに追い打ちをかけたのが新型コロナウイルス禍。出荷先の料理店や旅館が営業自粛や時短営業を強いられ、需要が減退。ジミートは担い手の高齢化もあり、閉鎖を余儀なくされた。 高林さんは竹を粉末製品に加工する会社に勤める。業務で森に入ったり、地域食材を使うレストランをめぐる団体で活動したりする中でジミートの苦境を知った。地域住民やジビエ肉を求める料理店などからの再開を望む声を受けて立ち上がり、地元猟師らと話し合いを重ねて再建プランを練り上げた。 豚熱感染が落ち着きイノシシの個体数は回復傾向にあり、地域ではシカも増えている。11月の狩猟解禁に合わせ、加工・販売の両面で準備を進める。 クラウドファンディングで調達する200万円は施設の改修などに使う。高林さんは「若い世代に里山の魅力を発信していきたい」と語る。 クラウドファンディング 目標額 200万円 返礼品 シカ肉ソーセージやジャーキーなど ◇事業所概要 創業2022年、従業員3人
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焼津の雑貨や食品 る~くんセレクト(焼津市)【しずおかMIRUIプロジェクト】
カエルをモチーフにした自身考案のオリジナルキャラクター「る~くん」が地元の飲食店とコラボレーションした。飲食料品や雑貨など故郷の逸品を県内外に広くアピールする。 「る~くん」を生み出したのは、大学受験を控えた高校時代。勉強に疲れた際、ノートの隅に自身を応援するカエルのイラストを描いたのが始まりだ。志望校に合格を果たし、その後も自身の“パートナー”として描き続けてきた。名前はカエルの「る」と、やまむらさんの好物カレーライスの「ルー」に由来する。 「生まれ育った焼津が大好き」と、大学を卒業した2010年から、一貫して地元を中心に活動。同市の洋食店「山正亭」で開いた「る~くん」の個展をきっかけに「表情が癒やされる」と評判を呼び、飲食店のメニューや看板、市のイベントポスターのデザインなどを担当するようになった。 新型コロナウイルス感染症の影響で各店が苦しむ中、「地元の商品とコラボして、多くの人にその魅力を伝えたい。る~くんがその懸け橋になれば」とクラウドファンディングを始めた。各店にちなんだキャラクターと「る~くん」を描いたTシャツやトートバッグ、お茶などをそろえた。10月中旬からは、県内各地の飲食店や雑貨店が集まる「ごちそうマート」の商品詰め合わせも加わった。 クラウドファンディングで調達した資金は今後のグッズ制作費などに充てる。「支えてくれる地元に恩返しがしたい。コラボ商品の通常販売も検討している」と語る。 クラウドファンディング 目標額 50万円(8月に達成。10月に終了予定) 返礼品 Tシャツ、お茶など ◇事業概要 個人事業主開業2015年
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茶托を新開発、色漆・曲線の美しさ表現 山梨仏具(牧之原市)【しずおかMIRUIプロジェクト】
仏像などの製作で培った美しい曲線を表現する技法を応用し、茶わんやグラスの受け皿に使う茶托(たく)を開発した。「暮らしの道具づくり」をテーマにパン皿など家具や雑貨の提案を新事業として進める。 大正創業の老舗。オーダーメードの仏壇製造や、祭りに使う山車(だし)、彫刻などの文化財修繕を請け負う。 住宅の洋式化が広まって久しく、仏壇の販売減少が続く。さらに新型コロナウイルス感染症の影響で祭事自粛の動きが広がる中で、山車や神輿(みこし)といった神具の修繕件数も減少している。 逆境に対し、4代目の山梨由雅さん(32)は、伝統技法を生かした生活に身近な製品の販売を模索し、漆塗りの茶托の開発を思い立った。「静岡が誇る名産品のお茶と関わる道具であることに可能性を感じた」と話す。 10年以上天然乾燥させたケヤキに色漆を施し、だいだい、うぐいすなど鮮やかな色彩を実現した。仏具のデザインを応用して持ち上げやすいようにへりをカーブさせたほか、茶托の中央を開けることで、茶わんからカフェオレボウルまで器の大小を問わず使えるようにするなど工夫を凝らした。 お茶専門店や日本茶カフェなどとの協業を進め、休息のひとときを彩る一品としての普及を目指す。 茶托に続き、パン皿や置物などを順次発売していく。10月に立ち上げる電子商取引(EC)サイトで、一般家庭や飲食店向けに売り出していく。 クラウドファンディングで調達する5万円は製品開発に活用する。 山梨さんは「細部までこだわった工芸品を通して、伝統技法から生まれるデザインの魅力を感じてほしい」と語る。 クラウドファンディング 目標額 5万円(9月終了予定) 返礼品 茶托、パン皿など ◇会社概要 創業1925年、従業員9人
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