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焼津の雑貨や食品 る~くんセレクト(焼津市)【しずおかMIRUIプロジェクト】
カエルをモチーフにした自身考案のオリジナルキャラクター「る~くん」が地元の飲食店とコラボレーションした。飲食料品や雑貨など故郷の逸品を県内外に広くアピールする。 「る~くん」を生み出したのは、大学受験を控えた高校時代。勉強に疲れた際、ノートの隅に自身を応援するカエルのイラストを描いたのが始まりだ。志望校に合格を果たし、その後も自身の“パートナー”として描き続けてきた。名前はカエルの「る」と、やまむらさんの好物カレーライスの「ルー」に由来する。 「生まれ育った焼津が大好き」と、大学を卒業した2010年から、一貫して地元を中心に活動。同市の洋食店「山正亭」で開いた「る~くん」の個展をきっかけに「表情が癒やされる」と評判を呼び、飲食店のメニューや看板、市のイベントポスターのデザインなどを担当するようになった。 新型コロナウイルス感染症の影響で各店が苦しむ中、「地元の商品とコラボして、多くの人にその魅力を伝えたい。る~くんがその懸け橋になれば」とクラウドファンディングを始めた。各店にちなんだキャラクターと「る~くん」を描いたTシャツやトートバッグ、お茶などをそろえた。10月中旬からは、県内各地の飲食店や雑貨店が集まる「ごちそうマート」の商品詰め合わせも加わった。 クラウドファンディングで調達した資金は今後のグッズ制作費などに充てる。「支えてくれる地元に恩返しがしたい。コラボ商品の通常販売も検討している」と語る。 クラウドファンディング 目標額 50万円(8月に達成。10月に終了予定) 返礼品 Tシャツ、お茶など ◇事業概要 個人事業主開業2015年
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茶托を新開発、色漆・曲線の美しさ表現 山梨仏具(牧之原市)【しずおかMIRUIプロジェクト】
仏像などの製作で培った美しい曲線を表現する技法を応用し、茶わんやグラスの受け皿に使う茶托(たく)を開発した。「暮らしの道具づくり」をテーマにパン皿など家具や雑貨の提案を新事業として進める。 大正創業の老舗。オーダーメードの仏壇製造や、祭りに使う山車(だし)、彫刻などの文化財修繕を請け負う。 住宅の洋式化が広まって久しく、仏壇の販売減少が続く。さらに新型コロナウイルス感染症の影響で祭事自粛の動きが広がる中で、山車や神輿(みこし)といった神具の修繕件数も減少している。 逆境に対し、4代目の山梨由雅さん(32)は、伝統技法を生かした生活に身近な製品の販売を模索し、漆塗りの茶托の開発を思い立った。「静岡が誇る名産品のお茶と関わる道具であることに可能性を感じた」と話す。 10年以上天然乾燥させたケヤキに色漆を施し、だいだい、うぐいすなど鮮やかな色彩を実現した。仏具のデザインを応用して持ち上げやすいようにへりをカーブさせたほか、茶托の中央を開けることで、茶わんからカフェオレボウルまで器の大小を問わず使えるようにするなど工夫を凝らした。 お茶専門店や日本茶カフェなどとの協業を進め、休息のひとときを彩る一品としての普及を目指す。 茶托に続き、パン皿や置物などを順次発売していく。10月に立ち上げる電子商取引(EC)サイトで、一般家庭や飲食店向けに売り出していく。 クラウドファンディングで調達する5万円は製品開発に活用する。 山梨さんは「細部までこだわった工芸品を通して、伝統技法から生まれるデザインの魅力を感じてほしい」と語る。 クラウドファンディング 目標額 5万円(9月終了予定) 返礼品 茶托、パン皿など ◇会社概要 創業1925年、従業員9人
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チタンコーティンググラス 日翔工業(藤枝市) 職人芸光る虹色の輝き【しずおかMIRUIプロジェクト】
高純度のチタンを薄くコーティングしたグラスのブランド「PROGRESS(プログレス)」を展開する。3月に直営店を静岡市葵区本通にオープンし、職人芸の粋を凝らしたグラスの輝きをアピールする。 2010年創業。立体のガラス素材に金属をむらなく塗布する技術を応用し、人工衛星や航空部品関連の試作を手掛ける。新事業開拓を進める中で、2代目の小長井克久さん(43)がチタン膜が施されたガラス片の輝きに魅入られ、製品化を着想。2014年にグラス第1弾を発売した。 オーロラや虹のように、チタン膜に当たる光の屈折で、青や赤といった色彩を表現する。重厚さと透明感を兼ね備えたグラスは好評で、全国の百貨店やネット通販で販売され、予約注文が相次いでいる。 新オープンした直営店「LIMITED(リミテッド)」は、約40種類のグラスを陳列する。小長井さんは開店の理由を「飲み物を入れた時の輝きや味わいなど、写真では伝えきれない製品の魅力を体感できる場の必要性を感じた」と語る。 直営店を拠点に、県内の生産者とコラボレーションした製品開発も進める。藤枝の茶葉を使ったスパークリング緑茶や、ミカンやイチゴを使ったノンアルコール飲料を考案し、グラスとセットで販売していく。 クラウドファンディングで調達した270万円は、製品開発や店舗建設に活用した。小長井さんは「グラスをきっかけに静岡発の技術や産物のPRにつながれば」と抱負を語る。 新型コロナウイルス感染収束後を見据え、星空を眺めながらグラスで酒を飲むイベントを企画するなど、アイデアは尽きない。 ◇会社概要 創業2010年、従業員12人
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地元特産品でジェラート 小笠原製茶(牧之原市)、添加物なしで自然の甘み【しずおかMIRUIプロジェクト】
茶の栽培、加工を手掛ける1924年創業の老舗。地元の生産者と協力し、イチゴや伝統産業の塩など、牧之原の豊富な特産物を使ったジェラートを開発する。糖質を抑え、添加物不使用にこだわり、名産品としての定着を目指す。 事業を担当する小笠原仁美さん(38)は第三子を妊娠中に糖質管理に苦労した経験から、つわり中でもおいしく食べられる健康食品の重要性を痛感し、自社製の健康食品開発を思い立った。 趣味の旅行で夫の一智さんと各地の特色を生かしたジェラートを楽しんだ経験から、牧之原の特産品を使った商品作りに取り組む。 牧之原は肥沃(ひよく)な台地に恵まれ、多様な野菜や果物を収穫できるが、特色ある加工品が少ない面もあるという。仁美さんは「年間を通して全国に出荷できるようなジェラートを開発し、特産品PRにつなげたい」と話す。 ジェラートはミルク味をベースにして、ブランドイチゴ「静波レッド」や、相良の天然塩、ほうじ茶などをフレーバーに使う。砂糖や卵、添加物不使用にこだわった。こんにゃく粉を使って粘りを出し、植物由来の甘味料を使用する。 自社生産する深蒸しの一番茶を使ったジェラートも開発した。抹茶とはひと味違う色合いや渋みを感じつつ、独特の甘みを楽しむことができる。 夏場を控え、青島ミカンのシャーベットを開発中。濃い味わいと甘みや酸味の調和がとれた地元のミカンを使い、風味を工夫した。 クラウドファンディングで調達する15万円は、シャーベットの開発やPRに活用する。 仁美さんは「子どもから高齢者まで安心して食べられるジェラートを通して、牧之原に興味を持ってくれる人が増えれば」と期待する。 クラウドファンディング 目標額 15万円(6月終了予定) 返礼品 ジェラート、新茶セット ◇会社概要 創業1924年
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