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第22回市町対抗駅伝 見どころは

 第22回静岡県市町対抗駅伝が、12月4日に開催されます。ふるさとの誇りを胸に35市町37チームがたすきをつなぎます。見どころやコース、各チームのスタート位置などをまとめました。大会前にぜひチェックしてみてください!
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・石岡美来〉

郷土の誇りつなぐ 静岡県庁本館前からスタート

市町駅伝コース図
市町駅伝コース図
 第22回県市町対抗駅伝競走大会が開催される4日、静岡市内のコース周辺は交通規制が行われる。新型コロナウイルス感染防止のため、沿道での応援は自粛を求めている。
 コースは県庁本館前(葵区)をスタートして東に向かい、清水清見潟公園(清水区)で折り返して草薙陸上競技場(駿河区)でフィニッシュする12区間42・195キロ。選手の通過時間に合わせ、全面通行止めや走者の進行方向の車両規制が行われる。
 問い合わせは大会事務局<電054(284)9094>(午前9時~午後5時)、当日は大会本部<電054(261)9120>(午前9時~午後2時)へ。大会公式ホームページでも確認できる。
 コースに重なるしずてつジャストラインの路線バスでは迂回(うかい)運行や運休が生じる。詳細は同社ホームページか静鉄バスコールセンター<電054(252)0505>(午前7時半~午後8時)へ。
〈2021.12.3 あなたの静岡新聞〉

あなたの応援チーム、スタート位置は? 1列1番は東伊豆町

 静岡市で12月4日に開催される第22回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)のスタート位置抽選会が17日(※2021年7月)、同市駿河区のグランシップで行われた。全37チームの抽選を行い、1列目1番は東伊豆町に決定した。

第22回静岡県市町対抗駅伝競走スタート順
第22回静岡県市町対抗駅伝競走スタート順
 県内23市12町の37チームの関係者(富士市は代理)が出席し、並びを決めた。
 昨年の市の部で初優勝した浜松市北部は2列目17番に決まり、2位だった御殿場市は3列目36番。町の部で3連覇を狙う清水町は3列目37番、昨年2位の長泉町は2列目22番となった。
 最後まで残った1列目1番を引いた東伊豆町の土屋政雄コーチは「選手個々の能力を高め、順位を一つでも上げられるようにしたい」と町の部2年連続最下位からの脱却を期した。
〈2021.7.18 あなたの静岡新聞〉

注目選手は”山の神” 青山学院大で箱根Vの神野大地 活動拠点浜松に恩返し

 「山の神」が駿河路を駆け抜ける。かつて箱根駅伝で青山学院大を初優勝に導いた神野大地(28)=セルソース=が、12月4日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に、浜松市北部代表でエントリーした。現在拠点を置く浜松市からパリ五輪を目指すプロランナーが「やるからには区間賞」と意気込む。

浜名湖畔を駆ける神野大地。「ふとした瞬間に自然豊かな風景がリラックスさせてくれる」という=10月下旬、浜松市西区協和町
浜名湖畔を駆ける神野大地。「ふとした瞬間に自然豊かな風景がリラックスさせてくれる」という=10月下旬、浜松市西区協和町
 10月下旬の早朝、まだ薄暗い中、神野が浜名湖のほとりに現れた。約2時間で35キロを走り「ほどよいアップダウンがあり、スピードも出せる。合宿地のように高地ではないけれど、恵まれた練習環境」と、表情に充実感を漂わせた。
 市町駅伝への参加は関係者の呼び掛けに応じて決めた。「トップでゴールテープを切るために精いっぱい全力を出す」と神野。自身が子供のころに、出身の愛知県の市町駅伝に出場した際、大人たちの走りに大きな刺激を受けた。「僕も子供たちに夢が与えられたらいい。日頃応援してくれている浜松の皆さんに対する恩返しの気持ちも込めたい」と秘めた思いを口にする。
 4月に都内から浜松市に移住した。以前から指導を受けていたロンドン五輪代表でスズキアスリートクラブの藤原新・男子マラソンヘッドコーチの近くでトレーニングに励みたいとの思いと、練習環境が決め手だった。浜名湖や佐鳴湖周辺、四ツ池公園陸上競技場などで日々走り込んでいる。
 山登りの名ランナーは近年マラソンで結果を出していない-。そんな指摘が一部である。神野も東京五輪出場を逃し、成績だけ見れば試行錯誤が続く。「まさに僕がその通りになっている。だけど、箱根があったから今の自分がある。応援してくれる人のためにも自分が結果を出して定説を変えたい」
 箱根での輝きは人生最大の喜びだった。それを超える舞台は五輪に他ならない。節々で最良の選択をしてきた自負はある。「浜松で一歩一歩着実に階段を上っている実感がある。自分はまだ燃え尽きていない」
 <メモ>神野大地(かみの・だいち) 1993年9月、愛知県津島市生まれ。中京大中京高から青山学院大に入ると、3年時の箱根駅伝往路5区を1時間16分15秒の区間賞で優勝に導き、4年時も連覇に貢献。今井正人(元順大)、柏原竜二(元東洋大)に続き、「3代目山の神」と称された。卒業後はコニカミノルタを経てプロに転向。マラソンの自己記録は2018年東京マラソンの2時間10分18秒。プロ野球・ヤクルトの大ファン。身長165センチ、体重46キロ。
〈2021.11.6 あなたの静岡新聞〉

オリンピアン 駿河路に原点 飯塚、伊藤に聞く

 郷土のたすきを胸に駆け抜けた駿河路は、オリンピアンの原点にもなった。4日に開催される第22回静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)。歴代ランナー延べ1万990人の中にはその後、世界へ羽ばたいたアスリートがいる。号砲を前に、今夏の東京五輪で陸上男子200メートルに3大会連続出場した飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)、同1万メートルで五輪初陣を飾った伊藤達彦(ホンダ、浜松商高出)に大会の記憶を聞いた。

東京五輪陸上男子200メートル予選で力走する飯塚翔太(中央)。初めて「代表」を経験したのが県市町対抗駅伝だった=8月、国立競技場
東京五輪陸上男子200メートル予選で力走する飯塚翔太(中央)。初めて「代表」を経験したのが県市町対抗駅伝だった=8月、国立競技場

 ■飯塚翔太(ミズノ) 旧浜岡町 第4回大会
 初めて抱いた「代表の誇り」
 小学6年の時、すごく緊張しながら1・86キロを走ったことを鮮明に覚えている。初めて地元を「代表」する喜びを感じ、チームのために力を発揮すること、誇りをもってベストを尽くすことの大切さを経験した。今は短距離の日本代表チームで行動しているが、種目は変わっても、その姿勢は変わらない。
 小学生から40代以上まで、これだけ幅広い年代が参加できる大会はなかなかない。本番直前までトップ選手と子どもたちが一緒に行動するだけでも、大きな刺激を受けることを駅伝チームで経験したからこそ、自分も短距離選手として国体の静岡チームで過ごす時間を大切にしてきた。
 小学生は競技を一つに絞ることなく、いろいろなスポーツの動きを習得することが将来につながると思う。駅伝を通じて普段、サッカーや野球をしている児童が陸上を経験することは大きい。陸上をやっている子どもたちも、他のスポーツに挑戦してほしい。
 今シーズンは右膝を痛め、東京五輪は200メートル予選敗退。400メートルリレーは応援席でバトンが途切れる瞬間を見た。2022年から2年続けて世界選手権があり、24年パリ五輪を迎える。体調を万全に整え、100メートル、200メートル、リレーで世界と戦いたい。

 いいづか・しょうた 1991年6月25日生まれ。御前崎市出身。藤枝明誠高、中央大出。浜岡一小6年で第4回大会の2区(1.86キロ)に出場し、6分20秒で町村の部7位タイ。2012年ロンドン五輪から3大会連続出場。リオ五輪は400メートルリレーの2走で銀メダルを獲得した。200メートルの自己記録は日本歴代3位の20秒11。30歳。
 
 ■伊藤達彦(ホンダ) 旧浜松市中央 第16回大会
 「走りたい」が世界への一歩
 中学はサッカー部。学校の駅伝チームに助っ人参加したのをきっかけに高校から陸上を始めたが、大学で競技を続けるつもりもなかった。ただ、チームでたすきをつなぐ駅伝は純粋に楽しく、市町駅伝は特に「走りたい」と思わせてくれた大会。この経験がなかったら今、世界を目指して走ってはいなかったかもしれない。
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陸上の日本選手権男子1万メートルで優勝し、地元で東京五輪出場を決めた伊藤達彦。県市町対抗駅伝は世界を目指す一歩にもなった=5月、エコパスタジアム

 後輩たちにも「きつい」と思わず、楽しんで走っている姿を応援してくれる人たちに見せてほしいと思う。自分も大学時代から、もう一度出場したいと思い続けている。
 5月に高校時代から走っていたエコパスタジアムで日本一になり、東京五輪を決められたことは感慨深かった。ただ、五輪は満足いく走りができず、スピードや暑さ対策など反省点は多い。少なくとも国内では断トツでないと世界レベルでは戦えない。パリ五輪まではトラックで勝負する。1万メートルで日本人初の26分台を出し、五輪や世界選手権で入賞したい。
 大学時代から競い合ってきた相沢晃選手(旭化成)は常にライバル視している。ずっと負け続けているので勝ちたい。ほかにも同年代には活躍している選手が多い。一緒に高め合い、日本陸上界全体をレベルアップしていければいい。

 いとう・たつひこ 1998年3月23日生まれ。浜松市中区出身。浜松商高、東京国際大出。浜松商高3年で第16回大会の5区(6.478キロ)を走り、19分8秒で市の部4位。2020年の日本選手権1万メートルで日本歴代2位の27分25秒73をマークし2位。21年にはエコパスタジムで日本選手権を初制覇し、地元で東京五輪出場を決めた。23歳。
〈2021.12.2 あなたの静岡新聞〉
地域再生大賞