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3時のアフタヌーンクリップ

 東伊豆町の伊豆アニマルキングダムでカピバラの赤ちゃんが生まれました。かわいいですね。やはり温泉が好きなんでしょうか。
 さて、この時間の〈知っとこ〉は定番の「アフタヌーンクリップ」です。コーヒーや緑茶を片手に気軽にお読みいただける話題を4つ集めました。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

カピバラとシマウマ 赤ちゃん誕生♡ 東伊豆・アニマルキングダム

 東伊豆町稲取の動物園「伊豆アニマルキングダム」でこのほど、シマウマ1頭とカピバラ2頭が誕生した。愛らしい赤ちゃんたちの姿が、来園者の人気を集めている。

日陰で休むカピバラの赤ちゃん(手前の2頭)=東伊豆町の伊豆アニマルキングダム
日陰で休むカピバラの赤ちゃん(手前の2頭)=東伊豆町の伊豆アニマルキングダム
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母親のレア(左)と一緒に草をはむ8月10日に誕生したシマウマのベガ=東伊豆町の伊豆アニマルキングダム

 「ベガ」と名付けられたシマウマの赤ちゃんは雌で、父親のチョコと母親のレアの間に8月10日に誕生した。体長は70センチほどで、母親のそばに寄り添いながら、草をはんだり、ミルクをおねだりしたりするほほえましい姿が見られる。
 9月1日に誕生した2頭のカピバラはそれぞれ「ウォッカ」「トニック」と名付けられ、性別不明。体長は共に20センチ前後。飼育員によると、ウォッカは人懐っこく、トニックはおとなしい性格という。天気のいい日は、日陰で寝そべる姿が来園者の目を楽しませている。
 いずれも一般公開を始めている。問い合わせは、伊豆アニマルキングダム<電0557(95)3535>へ。

菊川の閻魔像 120年ぶり復元 「コロナ退治を」願い込め

 寺院の仏具や山車の製作を手掛ける「静波伝統技法研究社」(牧之原市)は14日、菊川市川上の地域住民が古くから信仰してきた閻魔(えんま)像の修復作業を完了した。はやり病の終息を祈願して1682(天和2)年に製作されたという閻魔像。新型コロナウイルスが猛威を振るう現在と当時を重ねながら、同社の職人が丁寧に復元した。

閻魔像の仕上げ作業を行う職人の後藤さん=牧之原市の静波伝統技法研究社
閻魔像の仕上げ作業を行う職人の後藤さん=牧之原市の静波伝統技法研究社
 閻魔像は高さ110センチの木製の座像。今回の修復は3度目で、1度目は1794年、2度目は1902年に行われた。前回から約120年の歳月を経て塗装がはがれ、木材が腐食するなど損傷が目立っていたため、維持管理を担う川上地区の川西下組の住人らが修復を依頼した。
 担当した同社の後藤孝之さん(39)は部品ごとに解体して塗料をはがし、損傷部分を木屎漆(こくそうるし)で補修。再び組み立てた後、下地を施して文化財用の絵の具で塗り上げた。作業期間は約半年に及んだ。
 閻魔像はこれまで地元のお堂に鎮座していた。ただ、老朽化で住民による管理が難しくなったことを理由に、17日から近隣の正林寺(菊川市高橋)が三門に設置して維持管理を担う。後藤さんはコロナ禍を念頭に「最初に作った人の思いを尊重して修復した。地域住民の心のよりどころとなってほしい」と願いを込める。

詐欺防止大使に久保ひとみさん 静岡県警「しずおか関所作戦」

 静岡県警は14日、特殊詐欺被害防止策として展開している「しずおか関所作戦」の広報大使をタレントの久保ひとみさんに委嘱した。久保さんは県警の新たな特殊詐欺被害防止テレビコマーシャル(CM)に出演するなどしテレビやラジオで県民に被害防止を呼び掛ける。

「しずおか関所作戦」の広報大使に委嘱された久保さん(中央)=県警本部
「しずおか関所作戦」の広報大使に委嘱された久保さん(中央)=県警本部
 「しずおか関所作戦」は「電話機対策の推進」「高齢者の警戒心・防衛心の醸成」「現役世代のアプローチ」を3本柱にした県警独自の対策。県警は2020年9月から、久保さんを起用したCMを放送している。
 17日から放送される新CMでは久保さんが「だまされないと思っている人は危険」と訴え、「お金、暗証番号を聞いてきたら詐欺」「知らない電話には絶対に出ない」などと呼び掛けている。
 県警本部で山本和毅本部長が「新型コロナの影響で対面での啓発機会は減っている。テレビなどを通じ、県民一人一人に注意を呼び掛けてほしい」などと期待を寄せ、北沢博生活安全部長は委嘱状を手渡して「抜群の知名度と人気を誇る久保さんの力を借り、1件でも被害を防ぎたい」と協力を求めた。
 久保さんは「特殊詐欺被害は、少しの意識や家族の声掛けで防げる。被害を減らせるよう頑張りたい」と意気込みを語った。委嘱はしずおか関所作戦の実施期間の2023年3月末まで。

静岡県内、100歳以上10年で倍増 最高齢は113歳

 静岡県は14日、県内の100歳以上(15日現在の満年齢)の高齢者数が、1日現在で2663人になったと発表した。前年度から265人増えて過去最多を更新し、10年前の2011年度の1292人から約2倍に増えた。

静岡県庁
静岡県庁
 県内の最高齢は113歳の古屋かほるさん(伊豆の国市)で、男性の最高齢は107歳の村松賢太郎さん(焼津市)。男女別では男性が前年度比24人増の299人、女性が同241人増の2364人だった。
 本年度に100歳を迎える人は1303人(男性198人、女性1105人)で、前年度より30人多い。県は100歳を迎える人に駿河竹千筋細工や駿河漆器の記念品を贈る。
地域再生大賞