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〈 9月11日 編集長セレクト 〉

 アメリカ同時多発テロ事件の発生からきょうで20年となりました。
 さて、知る・見る・学ぶ記事まとめ〈知っとこ〉は今日も4回更新を予定しています。この時間は、押さえておきたい記事を4本セレクトしてお届けします。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・寺田将人〉

クラスター相次ぐ 放課後児童クラブ 「黙食」工夫も限界

 静岡県内の放課後児童クラブで8月下旬以降、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が相次いでいる。感染力の強いデルタ株の影響とみられ、現場は警戒を強めている。ただ、在宅勤務を本格導入する職場は限られ、共働き世帯の利用ニーズは依然高い。児童の数に対して手狭な施設が多く、各クラブとも「どのように密を回避するか」という根本的な対策に苦慮している。

前後左右に距離を設け、静かにおやつを食べる児童たち=8日、焼津市内
前後左右に距離を設け、静かにおやつを食べる児童たち=8日、焼津市内

 「必死に対策をやってきたのに、なぜなのかと」―。クラスターが発生した県内の児童クラブの女性支援員は悩む。「自治体が示す間隔を守るのなら、一部の児童は外で生活しなければならない。(クラスターが)支援員の指導不足とみられることが悔しい」
 国の施設設置基準は「1人当たりおおむね1・65平方メートル」だが、地域の実情が許容される。NPO法人県学童保育連絡協議会(静岡市)の鈴木和子理事は「元々、十分な広さが確保されていない中で第5波になり、リスクが露呈した」と指摘する。クラスターが発生した他の児童クラブも状況が似ているという。鈴木理事は「学校施設などを借りないとスペースを確保できないが、そうなると支援員も足りなくなる。待遇など長年の課題も絡む」と指摘する。
 各地のクラブは「消毒のチェックリスト作成」「食事の入れ替え制」「黙って楽しめる読み聞かせの時間を増やす」「注意ではなく、促す行動抑制を心掛ける」など、心のケアを含めた対策を模索してきた。ただ、低学年児が黙食中に「寂しい」と泣きだすなど、現場レベルの工夫に限界も感じている。
 厚生労働省は児童クラブについて「原則開所」の方針を示す。スペース確保を巡っては富士市がクラブに隣接する小学校の空き教室を提供するなど、行政が支援に乗り出す事例が出てきた。一方で、緊急事態宣言が適用されて以降は、複数の市町が保護者に利用自粛を求めた。焼津市内のある児童クラブでは利用者数が3分の1に減ったという。

 ■夏休み明け 学校閉鎖など14校
 県教委のまとめによると、8月下旬以降の夏休み明けに新型コロナウイルス感染者の複数発生などにより学級閉鎖などの臨時休業を行った県内の公立学校は、9月9日までに小中高計14校だった。同日までの時点で学校内のクラスター(感染者集団)発生はなく、県教委は「懸念していた爆発的拡大は抑えられている」とみる。一方、県内の感染者数は依然多いため、緊急事態宣言延長に合わせ県立学校の時差通学などの対策を継続する。
 臨時休業の内訳は小学校が全校閉鎖1校、学年閉鎖5校、学級閉鎖1校。中学校は学級閉鎖1校。高校は学年閉鎖2校、学級閉鎖4校。文部科学省や学校設置者のガイドラインを基に休業し、既に再開した学校もある。
 県教委は10日、緊急事態宣言延長に応じ、県立高と特別支援学校の時差通学や部活動制限などの対応を継続すると決めた。県立高は88校中45校、特別支援学校は38校中8校で時差通学を行っている。
 夏休み明けが早かった学校は、授業再開から2週間が経過した。県教委の水口秀樹理事は「各校の努力で感染拡大は最小限に抑えられている。社会全体の状況が落ち着くまで、同様の対策で学びの保障との両立を続けていく」と話した。

スケボー菊池選手(静岡北高1年)国際大会連覇 パリ五輪へ意欲

 東京五輪で初採用されたスケートボード・パークの国際大会「エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル」(FISE)の16歳以下部門で菊池泰世(たいせい)選手(静岡北高1年)=静岡市葵区=が優勝した。昨年のアマチュア男子部門に続く連覇。同じ練習場に通い、東京五輪に出場したスケートボード・ストリートの青木勇貴斗選手(18)=同市清水区=に刺激を受け「自分も同じ舞台でやってみたい」と2024年パリ五輪を目指すつもりだ。

スケートボード・パークの国際大会で連覇を達成した菊池選手=静岡市葵区
スケートボード・パークの国際大会で連覇を達成した菊池選手=静岡市葵区
 昨年に続き、コロナ禍での開催となったため、動画を審査する方式で大会が実施された。1分間に演技をまとめた動画を投稿し、視聴者や審査員の合計点を競った。菊池選手は技の構成が昨年とほぼ同様だったというが、精度を上げ、新技「アリウープダブルフリップ」を加えた。背中向きに入ってジャンプし、板を2回転、体を半回転させる大技だ。
 青木選手と同じ練習場「F2O PARK」(同市葵区)に通い、腕を磨く。大舞台で大技に挑戦する青木選手の姿をテレビ越しに見た。「攻めている姿がかっこいい。けがをしない体の強さがすごい」と種目こそ違うが、学ぶべき点は多い。練習場の小田巻茂代表は「(菊池選手は)研究熱心で納得できるまで練習するのが強み」と話す。
 147センチ、38キロと小柄だが、まだまだ発展途上で伸びしろに期待は大きい。パリ五輪という目標がより明確になり、「基本の技を完璧にこなして金メダルを取りたい」と意気込みを語った。

田んぼにかわいいカメ出現 5種類の稲でアート作品 浜松・南区

 浜松市南区寺脇町の住民有志らによる田んぼアートが今年もお目見えし、訪れた人たちを楽しませている。

かわいいウミガメが浮かび上がる田んぼ=浜松市南区寺脇町(静岡新聞社小型無線ヘリ「シーガル」から)
かわいいウミガメが浮かび上がる田んぼ=浜松市南区寺脇町(静岡新聞社小型無線ヘリ「シーガル」から)
 「白脇田んぼアートの会」(山内正弘会長)が田植えから取り組むアートで、11年目の今年は会場近くの白脇小の児童に図案を募った。高さ約4メートルのやぐらに登ると、約2400平方メートルの田に赤米やピンク米、紫黒米など色の異なる5種類の稲で描かれた、産卵するアカウミガメと「海をきれいに」の文字を見ることができる。
 山内会長は「文字には苦戦したが、絵はかわいいカメになってくれた。楽しんでもらえれば」と話した。
 会場の水田は白脇小の南約500メートル。10月10日ごろに刈り取りを予定している。

レンコン収穫本格化 直売も朝から人気 浜松・西区

 浜松市西区のレンコン畑で秋野菜のレンコンの収穫が本格化している。同区西鴨江町の「レンコンのたけむら農園」では10日午前4時から、園主の竹村五郎さん(77)や孫の侑二郎さん(19)らが高圧の水を吹き出すホースで泥を掘り進め、地中から次々とレンコンを取り出していった。

泥の中から次々とレンコンを掘り出す侑二郎さん=浜松市西区西鴨江町
泥の中から次々とレンコンを掘り出す侑二郎さん=浜松市西区西鴨江町
 一帯は「レンコン通り」と呼ばれ、レンコンの直売でも有名。午前8時から開店する畑横の直売所には開店前から地域住民や常連客らの行列ができ、開店すると良い新物を求める客と女性店員との威勢のいいやりとりが響き渡った。
 収穫は12月まで。今季2度目の来店という伊田富士江さん=西区=は「一番のポイントは食感。肉付きもよくスーパーのレンコンとは全然味が違う」と笑顔を見せた。