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〈 9月10日 編集長セレクト 〉

 きょう9月10日は、カラーテレビ放送記念日。1960(昭和35)年のきょう、日本のテレビ局でカラーテレビの本放送が始まった日です。
 さて、知る・見る・学ぶ記事まとめ〈知っとこ〉は今日も4回更新を予定しています。この時間は、押さえておきたい記事を4本セレクトしてお届けします。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・村松響子〉

落胆する静岡県内観光・飲食業 緊急事態延長「活性化策を」

営業再開に向けた片付けの合間に緊急事態宣言延長のニュースに見入る居酒屋の店主=9日午後、静岡市葵区
営業再開に向けた片付けの合間に緊急事態宣言延長のニュースに見入る居酒屋の店主=9日午後、静岡市葵区
 静岡県への新型コロナウイルス緊急事態宣言が延長された9日。県内の観光や飲食店関係者からは冷静な受け止めや落胆、危機感が入り交じった声が聞かれた。飲食店の営業時間短縮の緩和など、行動制限を緩める方針を示した政府には「早く活性化策を打ち出して」と求める声も上がった。県は10日に対策本部員会議を開き、今後の対応を示す。
 「正直がっくり。9月になってから予約すら入ってこない」。伊豆の国市の伊豆長岡温泉街で老舗旅館「福狸亭小川家」を営む鴨下記久枝さん(63)は嘆いた。行動制限緩和について「お客さまはどうすれば観光や宿泊に来て良いのか新たな情報を待っている。早く具体的な指針を示してほしい」と求めた。
 伊東市の伊東温泉旅館ホテル協同組合の磯川義幸専務理事(68)は、延長に一定の理解を示しながらも「これ以上延びると事業所は経営に行き詰まってしまう。国や県には迅速に経済活性化策を打ち出してほしい」と焦りをにじませた。
 こぢんまりした居酒屋やバーが集まった静岡市葵区昭和町のひょうたん横丁。休業中の自店の片付けに来たという高齢女性は「家にずっとこもっていると気が病んじゃうから」とこぼした。菅義偉首相が宣言延長を表明する様子がテレビに写ると、手を止めて見やった。
 浜松市中区の焼き鳥店「大樹」の堀内将史店主(33)は「苦しいが仕方がない」と声を落としつつ、「緩和によって酒類が提供できることは居酒屋にとって大きい」と話した。一方、同市中区のオーガニックカフェ「サンフェリーチェ」の野口佳美店長(42)は「制限緩和の効果は期待していない。オンラインでの健康講座を行いながら、今後も客とのつながりを創出していきたい」と語った。
 宣言の延長を要請していた県は、県境をまたぐ移動や酒類の終日提供自粛などこれまでの要請を引き続き求める。

パルスオキシメーター不足防げ 保健所、未返却に苦心 病院回収、自治体も購入

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自宅療養中の患者に向けて病状把握のために貸し出す機器「パルスオキシメーター」の確保が課題となっている。現在は主に県内の保健所から貸与されているが、患者の急増や機器の未返却によって一時、貸し出しを制限した地域もあった。各保健所は返却の徹底を呼び掛けて不足の防止に努めているほか、一部の市では保健所に代わって機器を用意する動きも出ている。

パルスオキシメーター
パルスオキシメーター
 パルスオキシメーターは指先に挟み、血中の酸素飽和度を測定できる。重症化の危険を察知するために、酸素投与の必要性などを判断する指標として経過観察で使用する。
 磐田市など7市町を管轄する県西部保健所では機器を郵送で貸し出している。療養期間の終了後には返却を呼び掛けるが、8日時点で総数約1500個のおよそ5割が未返却。保健所では原則、自宅療養者全員に配っているが、感染者が急増した際は基礎疾患がある人らに制限せざるを得なかった。
 事態の改善に向け、9月から管内の総合病院で貸し出しと回収を直接行い、機器が効率良く患者に行き渡る取り組みを始めた。磐田市立総合病院では時間外出入り口にボックスを設け、24時間の返却を可能にした。鈴木昌八病院長(65)は「次の命を守るためにも、療養後は速やかに返却をお願いしたい」と訴える。
 静岡県東部保健所(沼津市)や県中部保健所(藤枝市)でも感染者の急増に伴い、所有するパルスオキシメーターの多くを貸し出し、一時は底を突きかけたという。
 一部の市も対策に乗り出している。藤枝市は感染者の急増を受け、パルスオキシメーター100台を購入し、自宅療養者支援のための貸与を始めた。配送費は市が負担し、郵便で希望者の自宅に届ける。市担当者は「希望者に行き渡るようにして療養中の安心につなげたい」と話す。島田市や菊川市でも貸し出しを行う。

静岡・瀬名の公園に米生息のヘビ 静岡中央署、飼い主探す

 静岡中央署は9日、静岡市葵区瀬名の公園で「コーンスネーク」とみられるヘビが見つかったと発表した。ペットとして飼われていた可能性が高いとみて飼い主を探している。

発見されたコーンスネークとみられるヘビ=9日午後、静岡中央署
発見されたコーンスネークとみられるヘビ=9日午後、静岡中央署
 同署によると、8日午後6時45分ごろ、通行人が発見して同署瀬名交番に通報した。体長約1メートル。オレンジ色に白や赤褐色っぽい模様が入っている。雌雄は不明。
 同署によると、米南東部に生息するヘビで国内では自然分布していない。毒はなく、ペットとして流通販売されているという。
 問い合わせは同署会計課<電054(250)0110>へ。

富士宮市議長が議員辞職 贈賄申し込み容疑で逮捕 4人欠員で補選へ

 2019年10月の富士宮市議会議長選を巡り、同僚の市議に自身への投票を依頼し、見返りに現金を渡そうとしたとして贈賄申し込み容疑で逮捕された現職議長の遠藤英明容疑者(79)が9日、担当弁護士を通じて市議会に辞職願を提出し、受理された。遠藤容疑者の辞職に伴い、欠員4人となった同市議会では50日以内に補欠選挙の実施が決まった。

 同市議会は議員定数22人のうち、6分の1に当たる4人の欠員が生じた時に補欠選挙が実施される。投開票は参院静岡選挙区補欠選挙(10月7日告示、24日投開票)と同時期になる可能性がある。
 辞職願は9日午後5時ごろ、遠藤容疑者の担当弁護士を通じて、小松快造副議長に手渡された。現在、議長権限を有する小松副議長が遠藤容疑者の辞職を許可した。市議会事務局によると辞職願には「一身上の都合」と記されていたという。
 9日までに接見した担当弁護士によると、遠藤容疑者は現金100万円を渡したことは認めているという。また「市民や市議会に迷惑をかけて申し訳ない。議員は辞職する」などと話している。
 市議会では9月定例会を議長不在のまま10日に開会し、会期は10月12日までの予定。小松副議長が議長の代理を務める。同定例会の開会中に議長選を行う見通し。