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実験や遊び、自宅や近場で楽しもう!

 新型コロナの拡大が止まらず、静岡県にも「まん延防止等重点措置」が適用されました。せっかくの夏休みに長引くステイホーム。こんな時だからこそ、自宅や、近くの公園でできる遊びを楽しんでみるのはいかがでしょう? 身近なものを使ってできる実験や、自然遊びを集めました。動画もあるので、ぜひおうち時間のおともにしてみてください。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・石岡美来〉

ハニカム構造の厚紙、どのくらいの重さに耐えられる?

 厚紙で作った六角柱30個をテープでつなぎ、ハチの巣のような「ハニカム構造」を作りました。この上に板を置き、重りを乗せます。どのくらいの重さに耐えられるでしょうか?

 ①重さ約30キロの水槽
 ②大人の女性
 ③大人の男性

 さあ、どれでしょう?

 <ヒント>同じ大きさで作った六角形は隙間なく並べることができ、三角形や四角形に比べて衝撃を分散させやすい特徴があります。

 ◆この企画は静岡科学館る・く・るのスタッフが身近な科学や、家庭でも楽しめる実験を動画で紹介する静岡新聞社との連携企画です。

水面に洗剤を垂らすと、発泡スチロールの板はどうなる?

 発泡スチロールで作った板を水面に浮かべました。食器用洗剤を水面に垂らすと、板はどうなるでしょうか?

 ①洗剤を落とした方向に引き寄せられる
 ②洗剤を落とした方向とは反対側に進む
 ③水中に沈む

 さあどれでしょう?

 <ヒント>水は水分子という小さな粒が集まってできています。水分子は互いに引っ張り合い、できるだけ表面積を小さくしようとする「表面張力」が働きます。洗剤にはこの表面張力を弱める働きがあります。

 ◆この企画は静岡科学館る・く・るのスタッフが身近な科学や、家庭でも楽しめる実験を動画で紹介する静岡新聞社との連携企画です。

ピカピカどろだんごを作ろう!

 子どもを夢中にさせる泥遊びの中でも、日本の泥団子が進化を遂げています。幼少期に経験した人でも、あらためてピカピカに輝く玉を見ると感激します。世界中で、その神秘的な魅力や教育的な意義が高く評価されています。ぜひ挑戦してみましょう。

泥をこねて丸めて磨いて作ろう。ピカピカになるよ
泥をこねて丸めて磨いて作ろう。ピカピカになるよ
 昔、子どもたちは山や川できめ細かい砂や粘土のある場所を見つけて、玉を作っていました。田畑をスコップで掘ると、荒木田土と呼ばれる泥団子に適した粘土が取れます。売られている泥団子セットは使わないで、身近な場所の土を使いたいですね。
 泥の玉をきれいに固めるためには、三つのコツがあります。まず、土をよくこねること。次に「サラ粉(サラ砂)」とも言われる、建物の隅や家の軒下に吹き寄せられたきめの細かい土を使うことです。乾いた粘土を細かく砕いて、小麦粉用のふるいにかけて作ることもできます。泥玉にその粉を振りかけては表面にこすり付ける工程を繰り返すと、内部の水分が吸い出され、ぎゅっと硬い玉になります。
 三つ目は、ポリ袋や箱などに入れて暗い所に置き、ゆっくり乾かします。このことを「寝かす」と言いますが、表面のひび割れを防ぐために不可欠で、まさに寝る子はよく育つという感じ。完全に乾くまで転がしたり削ったりして、形を整えることができます。
 土と水をこねたただの泥が深い光沢を持つようになったのは、最後の磨きの方法が工夫されたからです。ストッキングなどの化学繊維やレジ袋や下敷きなどのプラスチックでこすると、不思議なほど輝きが出てきます。
 泥をこねて、おはぎのような団子を作るだけでも楽しめます。その遊びが日々繰り返されると、より丸く、より硬く、より美しくと子どもとともに発達していく。その都度、見せる幸せな表情が大人の楽しみ。大人になるのを急がないでと祈りたくなりますね。
(山田辰美/常葉大名誉教授=藤枝市)

 ■作り方と遊び方
 ①良質な土(粘土)を見つけよう。スコップで粘り気のある土を採集して、石やごみを取り除いて使う。
 ②土をこねる。もんだりたたいたりして、よくこねると、均一な塊になる。
 ③丸い玉にする。両手で丸めて、平らな台の上で転がす。丸い玉にサラ粉をかけては掌でこすりつけることを繰り返す。
 ④寝かす。数時間から1~2日、ゆっくり乾かすと、ひび割れしにくくしっかり固まる。❸と❹を数回、繰り返す。
 ⑤磨く。ほぼ乾いた球を下敷きなどの上で転がすだけで、つやが出る。さらにレジ袋やストッキングなどで優しくこすると、輝きが増す。

水辺の石、おもしろい形に積み上げてみよう!

 静岡県内のほとんどの川には、石ころがたくさんある広い河原があります。そこで、誰もが気軽に楽しめる自然遊びが「石積み」です。簡単そうに見えて意外と奥が深く、子どもを夢中にさせて集中力を引き出し、悩める青少年の心も癒やしてくれます。

石がうまくのる接点を探して、そっとのせてみよう。いくつ積めるかな
石がうまくのる接点を探して、そっとのせてみよう。いくつ積めるかな
 自然界には奇岩と呼ばれるダイナミックで風変わりな形をした岩がありますが、石積みは自分の感性と感覚を総動員して、不思議な造形を目指します。石の組み合わせはバランス(調和)の美しさと力強さを感じさせる一方で、ガラガラと崩れてしまうはかなさ、危うさにゲーム的な魅力があります。
 大きい石から順に積み上げていくのが、初級編。接する面積が大きいので、多少斜めに積んでも摩擦で安定して崩れません。
 意外性や面白さ、美しさを引き出すには、小さい石に大きな石をのせたり、できるだけ接する面を小さくしたりしてみましょう。その極意は、石の表面にある小さな凸凹(くぼみや割れ目など)を探し出し、接点に使うこと。微妙な重心の片寄りを両手の指先で感じ取ることです。
 のせては落ちるを繰り返しますが、慣れると不思議なほど短時間で上手にのせられるようになります。子どものバランス感覚は繰り返すことで高まっていきます。植木鉢や木箱を土台として使うと、ぐっと安定します。
 石積みは古くからある遊びです。お盆の時期、河原で盆送りの棚を石で組む大人の傍らで、子どもたちは石を積んで遊んだものです。
 その醍醐味[だいごみ]は接着剤など文明の利器を使わず、自分の感覚だけを頼りに、自然にはない造形を生み出す自己実現にあります。石が立った時の気持ち良さが、また病みつきになるのだと思います。
(山田辰美/常葉大名誉教授=藤枝市)

 ■作り方と遊び方
 ①手のひらより小さな石を五つほど集める
 ②据わりの良い大きな石から積み上げよう(数や高さを競う)
 ③次に積み上げた形の面白さを楽しむ
 ④石の表面の小さな凸凹(くぼみ、割れ目など)に、石のとがった部分を付けて立てる
 ⑤植木鉢(直径10センチ程)や一合升などを使うと、土台が安定するので、難しい石積みにも挑戦できる。石はすぐに転がってしまうので、けがをしないよう注意しよう
 

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