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〈 ㊗伊藤美誠 卓球女子単「銅」までの戦績 〉

 東京五輪第7日(29日)、卓球女子シングルスの3位決定戦で伊藤美誠選手が勝利し銅メダルを獲得しましたね!!混合ダブルスでの金メダルに続き、またも偉業を成し遂げました。銅メダル獲得までの道のりを振り返ります。
 〈静岡新聞社編集局TEAMNEXT・安達美佑〉

銅メダル「うれしいのに悔しい」「団体は全勝したい」

 東京五輪第7日の29日、卓球は混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(20)=スターツ、磐田市出身=が女子シングルス準決勝で敗れたが、その後の3位決定戦に勝利し銅メダル。この種目で日本勢初のメダルを獲得した。

卓球女子シングルスで銅メダルを獲得し笑顔を見せる伊藤美誠=29日夜、東京体育館(写真部・久保田竜平)
卓球女子シングルスで銅メダルを獲得し笑顔を見せる伊藤美誠=29日夜、東京体育館(写真部・久保田竜平)

 >3位決定戦の試合結果・経過詳細
 ■気持ち切り替え輝き 団体へ闘志
 東京五輪卓球女子の伊藤美誠は29日、都内の東京体育館で行われた準決勝で孫穎莎(中国)に敗れて3位決定戦に回り、ユ・モンユ(シンガポール)を4-1で下して銅メダルに輝いた。女子シングルスのメダルは日本卓球史上初。伊藤は混合ダブルスの金と合わせて今大会2個目のメダルを獲得した。
 勝利で終えても気持ちは複雑だった。「めちゃくちゃ悔しい。うれしいのに悔しい」。準決勝で敗れた孫は同い年。第2シードの長短織り交ぜたサーブに苦しみ、第1ゲームを3-11で落とすと、第2ゲームは9-3とリードしながら8連続失点で逆転された。強打が持ち味の孫に、故意に回転やスピードを落とされ、タイミングを崩された。ストレートでの完敗だった。
 7時間後に迎えた3位決定戦の相手は、準々決勝で石川佳純(全農)を破った難敵。伊藤は序盤、相手のサーブにてこずり、先行を許す苦しい展開となった。だが第3ゲーム途中からサーブレシーブに安定感を取り戻すと、得意の逆チキータやサーブ3球目攻撃などで得点を重ねた。
 「決勝と3決しか勝って終われない。気持ちが落ちても切り替えられた」とうなずく。「団体は私が全勝してチームにいい流れを持ってきたい」。シングルスの悔しさを晴らすつもりだ。

【準決勝】中国選手に及ばず「立て直せなかった」

 卓球の女子シングルス準決勝で第3シードの伊藤美誠(スターツ)は第2シードの孫穎莎(中国)に0―4で敗れ、3位決定戦に回った。第1シードの陳夢はユ(シンガポール)を4―0で下した。

卓球女子シングルス準決勝で敗れた伊藤美誠=東京体育館
卓球女子シングルス準決勝で敗れた伊藤美誠=東京体育館
 伊藤美誠の話 立て直せなかったのが敗因。2ゲーム目を取れなかったことが大きかった。惜しくもなかった。悔しい。調子はそこまで悪くはない。これが実力。次の試合に切り替えたい。
 〈2021.7.29 あなたの静岡新聞〉

【準々決勝】韓国選手に4-0でストレート勝ち

 東京五輪第6日(28日)、卓球女子シングルス準々決勝で第3シードの伊藤美誠(スターツ)は田志希(韓国)に4-0でストレート勝ちした。29日の準決勝は第2シードの孫穎莎(中国)と対戦する。

女子シングルス準々決勝 韓国選手に4―0でストレート勝ちした伊藤美誠=東京体育館
女子シングルス準々決勝 韓国選手に4―0でストレート勝ちした伊藤美誠=東京体育館

 ■「全力勝負」で完封
 卓球女子シングルスの伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)は28日、準々決勝で韓国の田志希(チョン・ジヒ)をストレートで破って4強入りを決めた。29日の準決勝は、伊藤と同い年の宿敵で第2シードの孫穎莎(中国)と、メダルを懸けて激突する。
 約3時間半の睡眠で2試合を乗り越えた前日とは違い、約8時間と休養十分で臨んだ準々決勝は、動きに切れがあった。「1本目から頭がさえて、いい状態で入ることができた」。相手は日本のTリーグでも活躍し、打点の早いドライブが得意な難敵。伊藤にとっては4戦全勝と分のいい相手だが、勝ち方にもこだわった。
 「目の前の一戦に全力で勝ちに行く。出し惜しみはしない」。多彩なサーブを繰り出し、3球目までの早い展開で得点を重ねた。サーブレシーブもさえ、絶妙なストップや逆チキータで相手を揺さぶり、チャンスボールを両ハンドの強打で決めきった。
 ラリーでも巧みなフットワーク、ラケットさばきでコーナーや相手のミドルを突き、「100%の力を出させないようにした」。第2ゲームは圧巻の連続10得点。その後1点を失ったが、卓球界の暗黙のマナー「“零封”を避ける」ために、わざと1点を与えたわけではない。「全部取りにいった」。
 次戦の相手、孫はパワーも技術も持ち合わせた中国の次世代のエース。伊藤は「まずはしっかり睡眠を取っていい状態で、楽しんで勝ちにいく」。心身ともに万全に整えて決戦に向かう。
〈2021.7.29 あなたの静岡新聞〉

【3・4回戦】冷静な試合運びで8強入り

 東京五輪第5日(27日)、卓球女子シングルスの4回戦で、女子の第3シード伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)はスタシニ(タイ)を、4-0で下して準々決勝に進んだ。

女子シングルス4回戦を突破した伊藤美誠=東京体育館
女子シングルス4回戦を突破した伊藤美誠=東京体育館

 ■気持ち切り替え圧倒
 混合ダブルス金メダルの歓喜の瞬間から約13時間後、伊藤美誠は女子シングルス初戦を戦っていた。フ・ユ(ポルトガル)との3回戦は冷静な試合運びで4-1、4回戦はスタシニ・サウェッタブット(タイ)をストレートで下し、準々決勝進出を決めた。
 3回戦の出だしは独特の回転を効かせた相手のサーブに苦戦。力強いフォアハンドで左右に大きく振られて第2セットを落としたものの、第3ゲーム以降は難なく克服し、得意の早い打点からの両ハンドの強打で相手を圧倒した。4回戦はサーブや3球目攻撃で得点を重ね、ラリーに持ち込まれてもほぼ打ちミスなく、付け入る隙を与えなかった。
 「昨日、金メダルのインタビューを受けながら気持ちは切り替えていた」と伊藤。「たくさん休養できたわけじゃないけどけっこう元気。たくさん練習してきたので体力には自信がある」。タフぶりをアピールしたが前夜の睡眠は約3時間半。「こんなことは初めて。今日の2試合をしっかり乗り越えることができて良かった」と安堵(あんど)した。
 混合ダブルス、シングルス、団体と3種目に出場する伊藤は「気持ちの切り替え」を大切にする。混合ダブルスで決勝進出を決めた25日夜も、パートナーの水谷が「あと1時間くらいここで余韻に浸りたい」と感慨にふける傍らで伊藤は「明日(決勝)に備えて早く寝る」とあっさり。
 日本卓球界初の金メダルという偉業を成し遂げても勝利への意欲は尽きない。「勝つからこそ楽しい。だから勝ち続けたい」。二つ目の頂に向かって「一戦一戦、目の前の試合に全力を尽くす」。
 〈2021.7.28 あなたの静岡新聞〉