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〈 ワクチン接種 静岡県の状況は 〉

 静岡県内で、65歳以上の新型コロナワクチン感染が減少してきました。ワクチンの接種率が増えたことが要因とみられます。気になる県内市町の接種状況は。県のホームページも参考にまとめました。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・石岡美来〉

65歳以上のコロナ感染大幅減、ワクチン効果か 30%→7%に

 静岡県内で65歳以上の新型コロナウイルス感染が減少傾向だ。4月下旬に30%だった全感染者に占める割合は今月15日時点で7%まで低下した。65歳以上のワクチン2回目接種率が4割を超え、感染抑止の効果が出始めたとみられる。一方、40~50代の重症患者が確認されるようになり、現役世代のワクチン接種が急がれる。

静岡県内65歳以上の感染者割合とワクチン接種状況
静岡県内65歳以上の感染者割合とワクチン接種状況

 県によると、今月15日時点の県内65歳以上のワクチン接種率は1回目が78%、2回目が46%。後藤幹生健康福祉部参事は「2回目接種率が4割を超えた集団は感染者が減る-とのデータはイスラエルで証明済み」と解説する。
 65歳以上の感染割合が30%だったのは、ワクチンの高齢者接種が本格化する前の4月22日の週。それ以降は接種が進んだものの、おおむね10%台で推移。2回目接種率が4割を超えた今月15日の週に前週の19%から一気に7%まで低下した。
 ワクチンが重症化を防ぐとされる効果を裏付ける事例もあった。6月下旬に掛川市内の高齢者施設で発生したクラスター(感染者集団)は希望する利用者が1回目のワクチンを接種した1週間ほど後。感染者は約20人に上ったものの、大半が無症状や軽症だった。県によると、既に免疫力が一定程度高まっていたためとみられ、未接種だった一部の人が中等症で入院した。
 一方、県は40~60代前半の重症患者の発生に警戒感を強めている。連日数人程度が確認されている重症患者の3割程度を占めるようになり、感染の主流が英国株以前の従来株では見られなかった傾向という。高血圧や糖尿病など持病のある現役世代は注意が必要で、体調に異変を感じた人は仕事などを理由に受診を後回しにせず、適切な治療を受けるよう呼び掛けている。
 後藤参事は「今後はますますワクチン未接種で、かつ活動量の多い65歳未満の世代間で感染が増幅するようになる。22日からの4連休、夏休み、お盆と外出機会が増える時期だが、なるべく人混みに出歩かず家族で過ごしてほしい」と強調した。
〈2021.7.20 あなたの静岡新聞〉⇒元記事

静岡県、ホームページに市町別接種状況を掲載

 静岡県は19日、新型コロナウイルスワクチンの市町別接種状況を毎週、県ホームページに掲載すると発表した。日曜時点の集計結果を翌月曜午後5時に公開する。19日に開始した。

静岡県庁
静岡県庁
 「高齢者接種」と「一般接種(高齢者含む)」の2項目を設け、県内35市町ごとの1回目、2回目の接種率を「70%以上」「40%以上70%未満」「40%未満」の3区分で明記する。データは国から提供されたワクチン接種記録システム(VRS)を用いる。
 国が目指す高齢者接種の完了時期が今月末に迫り、居住自治体の接種状況を尋ねる問い合わせが県や市町に増えているという。
 県新型コロナ対策課は接種率で設定した3区分の根拠について「70%は集団免疫を獲得するためのおおむねの目安であり、40%は新規感染者の抑制・低減傾向が強まるとされる目安」とした。
〈2021.7.20 あなたの静岡新聞〉⇒元記事

各市町のワクチン接種状況まとめ

高齢者接種

◆1回目接種率 全県79.89%

70%以上(34市町)
静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、三島市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町、小山町、吉田町、川根本町、森町
40%以上、70%未満(1市)
富士宮市
40%未満
なし

◆2回目接種率 全県50.74%


70%以上(2町)
西伊豆町、川根本町
40%以上、70%未満(31市町)
静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、函南町、清水町、長泉町、小山町、吉田町、森町
40%未満(2市町)
焼津市、松崎町
 

一般接種(高齢者含む)


◆1回目接種率 全県26.99%


70%以上(1町)
川根本町
40%以上、70%未満(7市町)
熱海市、伊豆市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町
40%未満(全27市町)
静岡市、浜松市、沼津市、三島市、富士宮市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、函南町、清水町、長泉町、小山町、吉田町、森町

◆2回目接種率 全県15・61%


70%以上
なし
40%以上、70%未満(2町)
西伊豆町、川根本町
40%未満(33市町)
静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、函南町、清水町、長泉町、小山町、吉田町、森町
注1)70%…ファイザー社製ワクチン接種が開始された時期に、集団免疫が成立すると一般的に言われた数値
注2)40%…新規感染者の抑制、低減傾向が強まるとされる目安
※静岡県ホームページを参考に作成

県内最速で接種進む川根本町 町民の希望を確認後、町が日時を指定

 川根本町は30日、64歳以下の町民を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種を開始した。64歳以下への接種は熱海市が初島に限って実施したが、自治体全域で着手するのは同町が県内で最も早い。高齢者を含めた希望者全員の接種完了は8月18日を予定している。

川根本町で始まった64歳以下のワクチン接種=30日午後、町山村開発センター
川根本町で始まった64歳以下のワクチン接種=30日午後、町山村開発センター
 集団接種会場の町山村開発センターでは初日、174人が1回目のワクチンを接種した。町は混雑を避けるために受付時間を三つに分けて、町民を迎え入れた。親子3人で接種を受けた藤田奈穂さん(27)は「ひと安心。迅速に対応してくれた町職員の方々に感謝したい」と話した。
 町の高齢者接種は29日でおおむね完了し、接種率は約93%。一般の接種移行に向けて、6月上旬に接種や日時の希望を確認するはがきを郵送し、高齢者接種同様、町から日時を指定した。今後、町文化会館と計2会場で集団接種を進める。12~64歳の対象者は町内で計2942人。
 高校生は夏休みを活用し、中学生は保護者同伴で7月に集団接種を行う。12歳を迎えた児童は個別接種で対応していくという。
 町高齢者福祉課の池本祐子保健師は「町民のみなさんに安心して来てもらえるように万全の状態で迎え入れたい」と述べた。
〈2021.7.1 あなたの静岡新聞〉⇒元記事