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3時のアフタヌーンクリップ

 こんにちは。7月15日(木)午後3時を回りました。皆さまいかがお過ごしですか?
 この時間の〈知っとこ〉は定番の「アフタヌーンクリップ」です。コーヒーや紅茶を片手に気軽に読めそうな話題を4つピックアップしてお届けします。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

クラウンメロンの果肉たっぷり 特製かき氷いかが 森町

 森町問詰のアクティ森内「森のレストラン かわせみ」は8月末までの期間限定で、同町産のクラウンメロンを使った特製かき氷を販売している。夏場にぴったりの一品で、販売開始当初から大好評という。

「森のレストラン かわせみ」で販売しているクラウンメロンかき氷=森町内
「森のレストラン かわせみ」で販売しているクラウンメロンかき氷=森町内
 町内生産者から直接仕入れたメロンを半玉使用し、果肉やシロップをふんだんに加えた。素材本来の甘み、香りを生かすため、余計な手を加えないのがこだわり。クラウンメロンが存分に楽しめる。
 観光振興の目玉として今年始めた。地元で生産している高級メロンを味わえるため、幅広い世代から人気を得ている。今後も夏の風物詩として継続する方針。レストランのパティシエ岩沢和子さん(32)は「クラウンメロンをぜいたくに使用している。家族や友人と一緒に味わってほしい」と話した。
 1杯1800円。各日数量限定のため、事前予約を推奨。問い合わせはアクティ森<電0538(85)0115>へ。

「修善寺バーガー」味わって アマゴ、ワサビ、シイタケ…伊豆の特産品ふんだんに

 伊豆市の下山養魚場(下山明代表)が地元の飲食店を盛り上げようと、特産品を使った修善寺バーガーを開発し、経営する同市のあまご茶屋修善寺温泉店で16日から販売する。他の飲食店が新たなバーガーの開発に加わることも期待している。

地元特産のアマゴなどを使った修善寺バーガー=伊豆市
地元特産のアマゴなどを使った修善寺バーガー=伊豆市
 コロナ禍で落ち込んだ飲食店や観光産業の活性化につなげようと企画した。釣り人から「清流の女王」と呼ばれるアマゴや、市内特産のワサビとシイタケなどをふんだんに使った4種類のバーガーを開発。バンズには「修善寺」の文字と湯気が立ち上る温泉をイメージしたマークの焼き印を押して提供する。
 ワサビを使ったスカッシュとシェイクも販売する。修善寺バーガーの統一ブランドで、地元の食材を使ったバーガーを販売する飲食店を募集している。下山代表は「どこの店舗も厳しい状況。仲間を増やして、生産者も一緒に元気になれれば」と抱負を語った。

木製消毒スタンド好評 浜松の100年企業、プロム・マスダ

 創立102年のねじ・工具類販売商社プロム・マスダ(浜松市中区)がコロナ禍で製品化し、販売している足踏み式の木製消毒液スタンドが県内外で好評だ。

飲食店に届ける予定の足踏み式木製消毒液スタンドの製作に汗を流す増田幸三社長=浜松市中区のプロム・マスダ
飲食店に届ける予定の足踏み式木製消毒液スタンドの製作に汗を流す増田幸三社長=浜松市中区のプロム・マスダ
 昨秋から休日返上で作り続け、刻印などのカスタマイズに柔軟に応じる増田幸三社長(72)の姿勢が受注増につながった。発売から9カ月で約300個を希望者に届けた。
 マスダ製スタンドは、ヤマハの研究開発企画部主幹だった吉永憲市さん(60)が昨年6月、電子楽器の鍵盤とペダル、ピアノ線をイメージしたワイヤで開発したピアノ型スタンドから派生して誕生した。
 吉永さんの「価格を安めに設定し、1台でも多く設置を」との思いを受け、日ごろから楽器部品類を取引する増田社長が税込み3080円の廉価版の製作と、親子で工作もできる基本キットの販売作業を担ってきた。
 基本キットは、埼玉県の小学校から卒業記念製作として注文を受け、「コロナ禍でイベントが中止になる中、思い出になった」との手紙をもらった。
 7月には横浜中華街の従業員約4300人分のコロナワクチン接種会場用に10台を納品した。
 音楽教室用に音符を表現したり、企業やお寺の名称を刻印したりとサービスを施す増田社長は「喜んでもらえたらそれでいい。会社を100年もやれたのは、大事にしてきた顧客のおかげだから」と笑顔で作業を続ける。

高齢者をサポート 熱海・伊豆山の自動車教習所が無料バス運行

 熱海市伊豆山地区では路線バスが一部運行を再開したが、便数は災害前に比べて少なく路線も限られ、住民にとって不便な状況が続いている。高齢者らにとってバスは欠かせない「生活の足」。同地区の山間部にある自動車教習所「マジオドライバーズスクール熱海校」がマイクロバスの無料運行を実施し、地域住民の暮らしを支えている。

無料運行バスに乗り込む七尾地区の住民ら=熱海市伊豆山(画像の一部を加工しています)
無料運行バスに乗り込む七尾地区の住民ら=熱海市伊豆山(画像の一部を加工しています)
 「薬が足りない。病院に行けない」という住民の悲痛な声を聞き、12日から運行を開始した。対象は同校の地元・七尾地区の住民。
 同地区は土石流の影響は免れたが、市街地につながる国道135号が遮断された。地区内の七尾団地は入居者約300人のうち、約6割が高齢者。自家用車を持っていない人も多く、主な移動手段を路線バスにしている住民も少なくない。
 大友勇町内会長(77)は「路線バスが止まった3日以降、七尾は“陸の孤島”だった。そんな時に運行を快く引き受けてくれた」と涙を浮かべて感謝した。
 バスは七尾団地近くの集会所発が午前9時台から午後4時台まで毎時10分の1日計7本。神奈川県湯河原町のJR湯河原駅までを往復する。予約不要。
 同校の松永佳奈課長代理は「元の生活に近づけたいという思いで始めた。外出することで少しでも気分転換にもなれば」と話した。

 東海バス2路線再開 熱海駅-七尾原・七尾団地など
 東海バスは14日、熱海市伊豆山地区で起きた大規模土石流の影響で運行を見合わせていた同地区を通る路線バス2路線を、15日から再開すると発表した。
 再開するのは同地区と熱海駅、湯河原駅(神奈川県湯河原町)を結ぶ路線。熱海駅へは国道135号などの通行止めが続いているため、神奈川県境まで大きく迂回(うかい)するビーチライン経由で毎日6便が往復する。伊豆山-湯河原駅区間は毎日5便が折り返し運行する予定。
 14日には熱海駅と同地区の七尾原・七尾団地を結ぶ区間で、2便の試験運行を行った。
地域再生大賞