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〈 高校野球静岡大会 見どころは 〉

 全国高校野球選手権静岡大会。甲子園に挑む球児たちの熱い夏の戦いが2年ぶりに繰り広げられます。
 6月27日に行われた組み合わせ抽選会の模様、大会の見どころ、近年の決勝戦の振り返りなどをぎゅっとまとめました。あなたの静岡新聞では大会期間中、試合結果の速報はもちろん、静岡新聞社ならではの情報をきめ細やかにお伝えしていきます。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・松本直之〉

⚾組み合わせ決定 初戦屈指の好カード、聖隷―浜松商

 第103回全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が27日、清水マリナートで行われ、109校108チームの組み合わせが決まった。7月4日に予定されていた開会式は中止。1回戦は10日に始まり、日程が順調に進めば28日に決勝を行う。試合の入場は当日の県独自の新型コロナウイルス感染拡大の警戒レベルに応じ、レベル4以下で一般客の入場を認め、レベル5は無観客(部員の家族のみ入場可)で行う。

組み合わせの抽選をする各シード校の主将=清水マリナート
組み合わせの抽選をする各シード校の主将=清水マリナート
 激戦区は第5シード加藤学園と第3シード浜松工のブロック。そのほかは強豪校がバランス良く散らばった。第1シード藤枝明誠の川瀬主将は「甲子園に初出場した2017年も1番だった」と、狙い通りの「1」を引き当て満足げ。「夏は何があるか分からない。目の前の一試合一試合を戦い抜くこと」と足元を見据えた。
 第2シード掛川西の榑林主将は「東海で優勝したが、また新しい山を登って甲子園に行くという気持ち」。学校創立、野球部創部ともに120年。「いろいろな方の思いを受け継いで、戦っていきたい」と意欲を示した。
 浜松工のブロックには、ノーシードながら強豪の東海大翔洋や常葉大菊川が入った。太田亘主将は「くじ運が悪い」と本音を漏らしつつ、「勝ち上がれば勢いに乗れる。打撃と走塁で積極性を出す」と闘志を燃やした。
 第4シード静岡の金子主将は「3年を中心にいい雰囲気。どこが来ても勝てる準備をしている」と心静かに抽選の行方を見守った。昨秋の県大会で敗れた三島南が同ブロックに入り「秋の借りを返したい」と意気込んだ。
 
 ■聖隷―浜松商 対戦決定に会場どよめき
 この日最も会場がどよめいたのは、昨夏の代替大会の覇者聖隷クリストファーと、伝統校の浜松商の対戦が決まった瞬間だった。昨年11月の浜松市内大会決勝の直接対決は聖隷に軍配が上がっている。浜松商が持ち前の守り勝つスタイルで雪辱を果たせるか、注目が集まる。
 聖隷の藤井主将は抽選結果を受け「(浜松商に)嫌な印象はない。自分たちの野球をするだけ」ときっぱり。チームは昨秋、今春とも県大会出場を逃したが、「選手間で何度も改善点を話し合ってきた。仕上がりは順調」と自信を見せる。甲子園大会が中止になった昨夏を振り返り、「先輩方と連覇を約束した。大舞台で活躍する姿を見せたい」と意気込んだ。
 一方、浜松商の金子主将は「(聖隷)は手ごわい相手」と緊張感が増した様子だったが、「守備から流れをつかみ、勝利につなげる」と言葉に力を込めた。同じブロックに聖隷以外にも加藤学園を筆頭に強豪がひしめく。「初戦突破できれば勢いに乗れる。粘り強く戦いたい」と闘志を燃やした。
 (松崎支局・土屋祐人)
 
 ■今春選抜出場・三島南「挑戦者の姿勢で」
 「あくまでチャレンジャーの姿勢で戦いたい」。今春の選抜に出場した三島南の伊藤侍主将は抽選会を終え、気持ちを新たにした。
 選抜は1回戦で敗退した。春の県大会はシード権を得たが、浜松工に屈した。「自分たちは強豪ではない。練習試合で負けることも多々ある」と伊藤主将。それでも「地元の大きな期待に何としても応えたい」と力を込める。「選抜を通じ、投手力など自分たちの力が全国で通用する手応えも感じた。走塁やバントなど機動力を生かし、もう一度甲子園の舞台を目指す」と飛躍を誓った。
 稲木監督も「(夏に力を発揮する)古豪や強豪と呼ばれるチームは多い」とした上で、「原点の『楽しむ野球』を再確認し、結束力を高めていきたい」と開幕を見据えた。

注目のブロック ノーシード強豪からも目を離せず

 ■第1シードブロック 藤枝明誠 盤石の投手陣
 第1シード藤枝明誠のブロックは第5シード磐田東のほか袋井、知徳、日大三島などが上位をうかがう。
 秋の県大会を連覇し、今春との2冠を達成した藤枝明誠は安定感抜群の左腕小林に加え、2年の右腕山田が成長。ミスから崩れることがなく順当な勝ち上がりが予想される。磐田東は春の県8強に貢献した冨田に加え、最速144キロの水野がけがから復帰。袋井は春は故障で投げられなかった左腕後藤が調子を上げている。知徳は投手陣が充実し、日大三島は下級生中心ながら得点力がある。熱海・佐久間の連合チームの戦いぶりも注目だ。
 
 ■第2シードブロック 掛川西の対抗争い 激戦
 第2シード掛川西のブロックは、第5シード加藤学園側に力のあるノーシードが偏り、混戦が予想される。
 掛川西は左腕沢山、右腕榊原の両エースとも順調に仕上がっていて、打線のつながりが鍵になるだろう。逆に加藤学園は植田、佐野、雨宮ら前チームからの主力が多く残る打線は強力。ただ、8強までに多くの難敵が待ち構える。昨夏の代替大会覇者の聖隷クリストファー、同準優勝の浜松開誠館、同4強の駿河総合のほか投打に粘り強い島田商、総合力のある掛川東、注目左腕石黒を擁する伊東商、伝統校の浜松商など最激戦区となった。
 
 ■第3シードブロック 実力派ノーシード 集中
 第3シード浜松工のブロックは第5シード桐陽のほか、東海大翔洋、常葉大菊川、御殿場西、静岡市立など個々の能力が高いノーシードがひしめく。
 浜松工は強肩強打の捕手清水が攻守の要。太田涼、細窪ら2年生投手をリードする。桐陽は坂本、土屋の右腕2本柱を擁し、打線も勝負強い。翔洋は最速143キロの主戦鈴木に次ぐ投手が育ち、投打に厚みを増した。菊川は野手の能力が高いだけに投手陣の出来が鍵か。静岡市立、御殿場西も堅守と機動力で上位に食い込む力が十分にある。静清、飛龍、島田工などもシード撃破に照準を合わせる。
 
 ■第4シードブロック 静岡を中心に実力伯仲
 第4シード静岡のブロックは第5シード三島南のほかノーシードの静岡商、常葉大橘、浜松西、浜名など伝統校が対抗しそうだ。
 静岡は主戦高須が最速を145キロに伸ばし常時140キロ台を出している。最速146キロと急成長の吉田やマウンド度胸のある鈴木ら2番手が鍵を握る。春の選抜大会に出場した三島南は故障で離脱していた捕手深瀬涼が復帰し、戦力が整った。静岡商は派手さはないが、機動力を絡めた攻撃と堅守に磨きを掛けている。常葉大橘も足を絡めた攻撃は迫力がある。浜名、浜松西は夏に完成度を高めてくるチームだ。

決勝戦 速報紙面プレーバック 2019年→2015年

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2019年 静岡

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2018年 常葉大菊川

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2017年 藤枝明誠

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2016年 常葉大菊川

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2015年 静岡

決勝戦 速報紙面プレーバック 2014年→2010年

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2014年 静岡

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2013年 常葉大菊川

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2012年 常葉大橘

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2011年 静岡

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2010年 常葉大橘