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天浜線 「エヴァ」ファン聖地に

 興行収入100億円の大台が目前に迫る今年の大ヒット映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)の施設が劇中舞台のモデルになっていて、映画の封切りから3カ月がたった今も関連グッズが発売されるなど盛り上がりを見せています。関連する記事をまとめました。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

「エヴァ」特製フリー切符を発売 天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道 映画「ラストラン」企画

 天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)と遠州鉄道(同市中区)は7月1日、上映中のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とコラボレーションした共通1日フリー切符を発売する。

1日に発売される「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とのコラボフリー切符
1日に発売される「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とのコラボフリー切符
 乗車区間は、遠鉄全線と、天浜線の新所原-天竜二俣間の「西ルート」、西鹿島-掛川間の「東ルート」の2種類。2枚を重ねると画像がつながるデザインになっている。1枚1480円(税込み)。各5千枚限定。
 天浜線の施設が劇中の舞台のモデルとなっており、3月の上映以来多くのファンが現地に詰め掛けている。同映画の上映終了までの「ラストラン」企画に合わせて発売する。
 両鉄道有人駅と遠鉄の乗車券センターで販売する。問い合わせは、天浜線営業課<電053(925)2276>、遠鉄鉄道営業所<電053(435)0221>へ。
〈2021.6.29 あなたの静岡新聞〉 ⇒元記事

天竜二俣駅 作品の主舞台「第3村」モデル 庵野監督、現地訪れ構想練る

 3月に公開されたアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)のモデル地として描かれる、天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅(浜松市天竜区)に、“聖地巡礼”で静岡県内外から連日多くのファンが詰め掛けている。始発駅の掛川、新所原駅から同鉄道に乗って訪れるファンも多く、同社は「コロナ禍で落ち込む収入回復の起爆剤になる」と期待する。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のモデル地となった転車台見学に訪れ、写真を撮るツアー参加者=浜松市天竜区の天竜二俣駅
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のモデル地となった転車台見学に訪れ、写真を撮るツアー参加者=浜松市天竜区の天竜二俣駅
 劇中に描かれる転車台や扇形車庫の見学ツアーには多い日で170人を超える参加者が集う。放射状の転車台に向かって列車が動きだすと、参加者が一斉に写真を撮り始める。大学生の太田惣貴さん(18)=同市中区=は「映画を見て初めて訪れた。こんな近くにあの舞台があるなんて誇らしい気持ち」と興奮気味に話す。
 映画効果で、ツアーの参加者は急増。公開週の日曜日には前週の約12倍にあたる161人が参加し、その後も増加傾向が続く。
 天竜二俣駅の転車台や扇形車庫などの施設は、築80年を越え、国登録有形文化財に指定されている。それらの一部が同作の主な舞台となる「第3村」のモデルとして登場。傷ついた主人公が再起する重要な場として描かれる。
 庵野総監督本人も2017年6月にロケハンで現地を訪れた。案内した職員によると、転車台や車両区事務所でスタッフに動き方を指示しながら、自ら写真を撮っていたという。同職員は「監督は具体的な場面のイメージがあった上で指示されているようでした」と回想する。
 同社の松井宜正社長は「古い施設が残る天浜線の風情が、国民的なアニメ作品に取り上げられ光栄。今後もコロナで苦しい経営の追い風となることを期待している」と語る。
 10日から、映画との共同企画として、天竜二俣駅売店と同社公式通販サイトでオリジナルグッズを発売する。
〈2021.4.10 あなたの静岡新聞〉 ⇒元記事

1995年に始まったエヴァ・シリーズの完結編映画 3月に封切り 現在も上映中

 四半世紀にわたって人気を博すアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの完結編映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が8日(※3月8日)に全国公開される。「社会現象」といわれた作品のフィナーレを前に、静岡県内の上映館や関連グッズの関係者はヒットへの期待を高める。

映画館入り口に掲示された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のポスター=静岡市葵区のシネシティザート
映画館入り口に掲示された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のポスター=静岡市葵区のシネシティザート
 東宝などが2月26日に公開日を発表した。新型コロナウイルス禍を受け、当初予定の昨年6月から2度、公開が延期されていた。
 静岡県内での上映はシネコン10館で、8日の首都圏の緊急事態宣言解除を見越した「月曜封切り」は極めて異例。静岡市葵区のシネシティザートを運営する静活営業管理部の小山幸春課長は「平日だが多くの来館は確実。スタッフを十分に配置する必要がある」と話す。一般的に新作は1日5回程度の上映でスタートするところ、15回前後のスケジュールで需要に応える。
 静岡市葵区の静岡パルコは、公式グッズの期間限定ショップ「EVASTORE LIMITED@シズオカ」を2月27日から展開している。Tシャツ、フィギュアなど約750種を扱い、新作のクリアファイルやポスターが人気を集めている。
 担当者の鷲津翔太さんによると開幕から3日間で約千人が来店。「幅広い世代の男女が来店し、層の厚さを実感する。映画の完結で再び社会現象になるのでは」と予想する。
 トートバッグを購入した同市清水区の会社員(28)は「10年近くファン。大好きなアスカの活躍が楽しみだけど、もう会えなくなるのが悲しい」と公開の喜びとさみしさが交じる心境を明かした。

 ■時代相すくい取る【「ロボットと美術」展(2010~11年、県立美術館など)の企画者の一人、同美術館村上敬上席学芸員の話】
 1995年のテレビシリーズと97年の劇場版のインパクトが続いているのだろう。世紀末的な時代相をすくい取り、精神世界にも焦点を当てた内容は、振り返ってみると社会の分断が進む2020年代と地続きだった。90年代中期にこの作品に熱狂した現在の40、50代が生々しさを感じ取るのは、そうした部分ではないか。
〈2021.3.3 あなたの静岡新聞〉 ⇒元記事

天浜線 人気アニメ「ゆるキャン△」モデル地にも ラッピング列車運行

 天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区、天浜線)は12日(※2月12日)、人気テレビアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」の放送開始に合わせ、全国初となる同アニメのラッピング列車の運行を始めた。同作には天浜線がモデル地として登場。ゆかりの地を訪れるアニメファンらの誘客を図っていく。運行は8月末まで。

詰めかけたファンに初運行を見送られる「ゆるキャン△」のラッピング列車=浜松市天竜区二俣町の天竜二俣駅
詰めかけたファンに初運行を見送られる「ゆるキャン△」のラッピング列車=浜松市天竜区二俣町の天竜二俣駅

 同区二俣町の天竜二俣駅では、初運行の車両をひと目見ようと、100人近いファンが詰めかけた。藤枝市から訪れた朝比奈武弘さん(22)は「原作からのファン。実際にモデル地を訪れたこともあるが、今度はラッピング列車に乗って行きたい」と話した。
 同作は、キャンプ好きの女子高生5人の日常を描いた作品。1月に第2期の放送が始まり、幅広い層に人気を集めている。同線の気賀駅や浜名湖佐久米駅、奥浜名湖展望台など、沿線地域にゆかりの深い場所が登場する。
 水色を基調にしたラッピング車両には、登場人物のイラストなどをデザイン。車内にはモデル地の原画紹介と現地の写真を掲出し、床は緑色のラッピングでキャンプ場を演出している。
 同線の松井宜正社長は「多くのファンがいる作品。天浜線の乗車だけでなく沿線地域を訪れるきかっけになれば」と期待を寄せる。
〈2021.2.13 あなたの静岡新聞〉 ⇒元記事