知っとこあなたにおすすめ

〈 週刊静岡経済 6月20日 〉

 きょうは「父の日」ですね。日頃頑張っているお父さんに感謝の気持ち、伝えられましたか? 
 日曜日の〈知っとこ〉は「週刊静岡経済」。「あなたの静岡新聞」編集部がピックアップした経済記事で先週を振り返ります。明日からの1週間、また頑張りましょう!
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・村松響子〉

柔らか「新仔ウナギ」出荷開始 浜名湖養魚漁協

 短期間で育てた「新仔(しんこ)ウナギ」の出荷が15日、浜松市西区の浜名湖養魚漁協で始まった。稚魚のシラスウナギ漁が解禁された2020年12月以降に池入れし、半年ほど養殖した若いウナギ。コロナ禍で需要は落ち込んでいるが、2年連続の好漁を受け、7月28日の「土用の丑(うし)の日」に向けて出荷量の増加が期待される。

選別作業用の台に移し替えられる新仔ウナギ=15日午後、浜松市西区
選別作業用の台に移し替えられる新仔ウナギ=15日午後、浜松市西区
 身と皮は柔らかく、小骨が少ないのが特徴。養殖業者から約2トンが持ち込まれ、漁協職員が選別場で手際よく大きさ別の3種類に分けてかごに入れた。1匹の大きさはうな丼やうな重に適した200~250グラムほど。上から水を流した「立て場」で身を引き締めた後、かば焼き専門店や加工場に発送する。
 早ければ今週中にも味わうことができるという。

静岡県産イチゴ、高値を維持 SNS販促奏功

 静岡県内の2020年産のイチゴ生産がほぼ終了した。JA静岡経済連がまとめた販売実績(5月末現在)によると、1キロあたり平均単価は前年同期比30円安の1318円。台風などの自然災害被害で全国的に供給量が減少した19年産より値下がりしたが、SNSを駆使した販売促進戦略などが奏功し、高単価の目安となる1300円台を4年連続で維持した。

(提供写真)いちご協議会が首都圏で実施したSNS広告の1ページ(JA静岡経済連提供)
(提供写真)いちご協議会が首都圏で実施したSNS広告の1ページ(JA静岡経済連提供)
 取扱数量は3%増の4799トン、販売金額は1%増の63億2700万円だった。夏場の記録的な暑さで苗の生育や定植時期に遅れが生じたが、自然災害被害が少なかったことから、数量、販売額ともにやや回復した。
 品種別は、県内生産量の約8割を占める主力の「紅ほっぺ」の取扱数量は2%増の3922トン。「きらぴ香」は、19年の台風被害で県東部の生産農家が大きな影響を受けた反動増で23%増の691トンだった。
 20年度は新型コロナウイルス感染拡大を受け、例年首都圏で実施している試食会などの販促活動ができなかった。このため、県内生産者らで組織する「県いちご協議会」は、若者や主婦をターゲットにSNSでの情報発信を強化。広告塔に「みちょぱ」の愛称で知られるタレント池田美優さん(浜松市出身)を起用し、動画配信サイト「ユーチューブ」などで巣ごもり需要に訴求した。
 経済連の担当者は「紅ほっぺ、きらぴ香ともに首都圏消費者の評価は高い。21年産も『新しい生活様式』に合わせて販売戦略を工夫し、全国に売り込みたい」とする。

田子重が東部進出 2022年、沼津に新店舗

 食品スーパーの田子重(焼津市)は沼津市に静岡県東部初となる西島町店を出店する。2022年1月下旬ごろ開店予定。

西島町店の完成イメージ
西島町店の完成イメージ
 新規出店は21年2月の小笠店(菊川市)以来で、計13店舗になる。店舗面積は2523平方メートル、駐車場は202台分で同社では最大規模。営業時間は午前9時~午前0時。
 曽根誠司社長は「顧客の声を聞き、地元になじめるよう商品を仕入れたい」と話した。

共和レザーがBtoC本格参入 バッグや衣料、ECサイトで販売

 自動車シート用表皮材などを製造する共和レザーは、原料の合成皮革を使った自社のファッション・生活用品を販売する電子商取引(EC)サイトを開設し、BtoC(個人消費者向け)事業に本格参入した。軽く丈夫で防水性のある自動車内装材の特長を生かした商品群で、新規需要創出に挑む。

合成皮革を使った新商品の開発方針を話し合うブランド企画部メンバー=15日午後、浜松市南区の共和レザー
合成皮革を使った新商品の開発方針を話し合うブランド企画部メンバー=15日午後、浜松市南区の共和レザー
 ECサイト「Sobagni(ソバニ)」で、バッグや衣料品など35種類を販売する。内部に複数のポケットを付けた約500グラムの軽量ビジネスバッグ(税込み2万7千円)や通気性を高めたスリッパ(同3380円)など、デザインと機能性を両立させた。
 2月に新設したブランド企画部の5人が商品企画を担当し、国内縫製メーカーが仕上げる。サイト名には顧客に寄り添う思いを込めた。
 国内アパレル事業者に素材を提供したゴルフバッグや、外部デザイナーにイラストを依頼したマウスパッドといったコラボ商品もそろえた。外部との提携商品も含め、今後は販売点数の拡充に努める。アウトドア関連の商品開発も目指す。
 同社は自動車内装用合成皮革製造で国内シェアトップ。この数年、国内婦人服ブランドと連携したオリジナルバッグ販売など個人消費者向け事業に試験的に取り組み、収益化の計画を練ってきた。
 ブランド企画部の中村美由紀部長は「動物由来ではない合成皮革はエシカル(倫理的)な素材として、環境意識の高い現在の消費者に訴求できる。素材とデザインにこだわった商品を提供したい」と意気込む。