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 おはようございます。6月19日(土)。きょうは一日雨模様です。洗濯物に困りますね。
 静岡が大好きな編集者のまとめ特集「知っとこ」は今日も4回更新を予定しています。この時間は私のおすすめ記事を4本ピックアップしてご紹介します。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

知事選あす投開票 川勝氏 岩井氏 支持獲得へ追い込み

 任期満了に伴う静岡県知事選は20日に投票が行われ、即日開票される。2氏が立候補し、4選を目指す現職の川勝平太氏(72)が先行し、新人で前参院議員の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=が追う展開になっている。

川勝平太氏/岩井茂樹氏
川勝平太氏/岩井茂樹氏
 3期12年の川勝県政の継続か刷新かが問われる。新型コロナウイルス対策やリニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題、経済活性化策など争点は多岐にわたる。
 川勝氏はコロナ対応とリニア問題を主な争点に掲げ、支持の拡大を目指す。県議会会派ふじのくに県民クラブの無所属議員を中心とした選対本部が選挙活動を支える。立憲民主、国民民主の両党県連が支援し、連合静岡が推薦する。
 当初、公務を優先すると発言していたが、日を追うごとに街頭演説や企業・団体回りを本格化させた。18日は浜松市内の幹線道路沿いなどで街頭演説を重ね、コロナやリニア問題に触れ「危機の時にトップが代わると現場が混乱する」と県政の継続を訴えた。
 岩井氏は市町、国との連携強化、ここ10年で落ち込んでいる工業製品出荷額の回復など「稼ぐ力」の強化、人口減少対策などを訴える。12年ぶりに党本部推薦を出した自民党の全面支援を受け、組織戦を展開している。
 県内35市町すべてを回り、53歳の若さを強調し、県政刷新を訴える。18日は地元の三島市を皮切りに沼津市、富士市と県東部の大票田で街頭演説を行い、「静岡県は暗い雰囲気が覆っている。停滞と閉塞(へいそく)感を打ち破り、静岡の未来を取り戻す」と声を張り上げた。

 川勝平太(かわかつへいた)氏 72歳 無現③
 ▽現=知事、県スポーツ協会長、県観光協会長▽元=静岡文化芸術大学長、国際日本文化研究センター教授、早大政経学部教授 京都府出身。英オックスフォード大大学院博士号。静岡市葵区安東

 岩井茂樹(いわい しげき)氏 53歳 無新
 ▽現=無職▽前=参院議員▽元=国土交通副大臣、経済産業兼内閣府兼復興政務官、富士常葉大非常勤講師、参院議員秘書、建設会社社員 名古屋市出身。名古屋大大学院修了。三島市富士ビレッジ

サッカー女子五輪代表 杉田(藤枝順心高出)、遠藤(JFA福島出)選出

 日本サッカー協会は18日、東京五輪に出場する女子日本代表18人を発表した。県勢はMF杉田妃和(24)=INAC神戸、藤枝順心高出=、MF遠藤純(21)=日テレ東京V、JFAアカデミー福島出=が選ばれた。ともに五輪は初出場となる。

杉田妃和/遠藤純
杉田妃和/遠藤純
 杉田はボランチから攻撃的ポジションまで幅広くこなす万能さが持ち味。藤枝順心高2年時に全日本高校女子サッカー選手権準優勝に貢献した。2018年7月に女子日本代表に初招集され、19年女子ワールドカップ(W杯)フランス大会に出場した。
 遠藤はスピードを生かした鋭い飛び出しと速いクロスが武器。18年11月になでしこジャパンに初招集された。18年のU-20(20歳以下)女子W杯で優勝。19年W杯フランス大会にチーム最年少の19歳で出場した。

浜松の旅行会社がウナギ販売参入 浜名湖産 養殖業者と提携

 旅行業の浜松ツーリストサービス(浜松市北区)はこのほど、ウナギ料理の販売を始めた。コロナ禍で旅行需要が激減する中、特産の「浜名湖ウナギ」を活用して新事業に参入した。

浜松ツーリストサービスが販売を始めたウナギの白焼き(下)。かば焼き弁当も近く発売する=浜松市北区の同社
浜松ツーリストサービスが販売を始めたウナギの白焼き(下)。かば焼き弁当も近く発売する=浜松市北区の同社
 同社は、旅行取扱高が昨春に前年と比べて最大95%減少するなど、大きな影響を受けている。新規事業を検討する中、田中浩介取締役がウナギの販売先も減っていることを知り、青年会議所活動を通して知り合った西区の養殖業者と提携した。
 東区にあった本社事務所の老朽化に伴う北区への移転に合わせて、総菜加工と食堂営業の認可を取得。本社事務所の隣にウナギ料理店「天王屋」を開業した。一般的なウナギより一回り大きい1尾250グラムの4Pサイズを使い、職人が肉厚で深い味わいの白焼きを調理する。特製のたれが付き、かば焼きとしても味わえる。
 現在は持ち帰り用の白焼きが中心だが、田中取締役は「かば焼き弁当や通信販売も始め、浜名湖ウナギを多くの人に広めたい」と意欲を見せる。

退去時に猫14匹置き去りの疑い 静岡南署 書類送検

 飼育していた猫を退去した借家に置き去りにしたとして、静岡南署は18日、動物愛護法違反の疑いで静岡市駿河区の会社員の男(60)を静岡地検に書類送致した。

 書類送検容疑は3月中旬ごろ、当時1人で居住していた同区の賃貸住宅に飼っていた猫14匹を遺棄した疑い。
 同署によると、大家が男の退居後に家を確認した際に猫を見つけ、市動物指導センターに相談した。猫は同センターに無事保護され、既に引き取り手も見つかったという。男は「急いで退去しなければならない状況で、どう猫をきちんと処遇するかまでに至らなかった」という趣旨の話をしているという。
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