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3時のアフタヌーンクリップ

 こんにちは。6月7日(月)午後3時を回りました。「あなたの静岡新聞」では週末、知事選に関する記事がよく読まれていました。20日の投開票、最後の1票が開くまでどこよりも詳しく、細かく発信していきたいと思います。
 この時間は「アフターヌーンクリップ」。朝からよく読まれている記事や、編集部で話題に上った記事を4本ご紹介します。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・松本直之〉

静岡県知事選 投票率の行方は? コロナ下初の全県選挙、県内首長選は低迷傾向

 任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)は、無所属現職の川勝平太氏(72)と前参院議員で無所属新人の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=による一騎打ちの選挙戦が本格化している。新型コロナウイルスの世界的大流行下で行われる初の全県選挙。大人数が密集する集会や大物弁士の来静など定番の選挙運動の一部に制約が生じ、県民の外出自粛の傾向も続く中で、投票率の行方が注目される。

知事選の投票率の推移
知事選の投票率の推移
 県選管によると、2017年の前回選の投票率は戦後19回の知事選で5番目に低い46・44%だった。前々回から3・05ポイント下がった。川勝氏が初当選した09年は投票率61・06%で、それ以降は2回連続で低下している。
 20年2月の新型コロナ感染者の県内初確認以降、県内で行われた12の市町長選の投票率は、前回が無投票だった袋井市長選(21年4月)を除くと、7市町で低下し、4市町は上昇した。9ポイント近く上昇した伊豆市長選(20年4月)が突出して投票率が伸びたほかは、同水準か下落傾向がみられ、南伊豆町長選(21年4月)は15ポイント、伊東市長選(21年5月)は9ポイント下げた。
 コロナ下の全国11都県の知事選投票率は、前回が無投票だった山形を除き、低下が6都県、上昇が4県。与野党相乗りの構図になった福岡県知事選(21年4月)は13・11ポイント下降の29・61%と3割を切り、過去最低の投票率を刻んだ。保守分裂などで注目された富山県知事選(20年10月)は25・33ポイント上昇の60・67%、岐阜県知事選(21年1月)は11・65ポイント上昇の48・04%と大幅に伸びた。
 本県の知事選は今回、自民が12年ぶりに党本部推薦の独自候補を擁立し、実質的な与野党全面対決の構図になった。秋までに行われる衆院解散総選挙の前哨戦の様相を呈している。陣営関係者からは「遊説の集まりが良く、有権者が熱心に聞いてくれている」の声が上がる。一方で、「地域により温度差がある。選挙ムードの高まりはまだこれから」(選対幹部)の見方もある。
 
 ■影響は限定的、盛んな政策発信を
 静岡大(政治思想) 井柳美紀教授

 国政よりも地方政治の方が有権者の関心が薄い傾向が全国的にある。身近な政治なのに、投票率が低い。有権者自身のメディアや地域との関わりを反映しているのかもしれない。特に県政は有権者と距離があるようだ。
 本県の過去の知事選は、有力な対抗馬がいるか否かに投票率が左右されてきた。接戦になると投票率が上がる。今回はリニア問題や多選など印象的な争点はあるものの、現時点では両候補の政策の違いが見えにくい。無党派層が判断に迷う可能性がある。政策の違いをはっきりさせ、有権者が1票の有効性を感じられる選挙戦になるかが投票率に影響する。
 県内首長選の投票率はコロナ下でも堅調と言っていい。期日前投票で密を回避でき、投票行動への影響は限定的だ。低下の要因は選挙戦の構図や候補者の顔ぶれ、争点などで、コロナとは別にある。
 昨年春の衆院静岡4区補選以降、県内の選挙でもSNSの活用が本格化しているが、知事選2候補の現状の発信は、遊説の告知や活動報告など、選挙に関心のある人に向けた内容にとどまる。SNSは若者を中心に情報源としての利用が広がっているので、従来型の運動が難しい今こそ、選挙に関心がない層を引きつける試みに期待したい。

焼津こども館が完成 にぎわい創出へ新拠点 7月4日開館

 焼津市がJR焼津駅前地区に整備していた子育て支援施設「ターントクルこども館」で6日、完成記念式典が開かれた。関係者ら約40人が出席し、新たなにぎわい創出拠点の誕生を祝した。

焼津おもちゃ美術館内のこどもが木製おもちゃで遊ぶフロア
焼津おもちゃ美術館内のこどもが木製おもちゃで遊ぶフロア
 こども館は地上3階建てで7月4日に開館する。絵本を取りそろえた「やいづえほんと」、木製のおもちゃで遊べる「焼津おもちゃ美術館」が入る。事業費は13億2673万円。
 おもちゃ美術館には、すし屋のカウンター、お茶やリンゴ畑に模した遊び場のコーナー、コマやけん玉といった懐かしいおもちゃの体験ゾーンを設けた。えほんとに入る絵本や図鑑は子どもが取り出しやすいように、表紙を正面に向けて陳列する工夫を施している。
 式典で中野弘道市長は「子どもだけではなく、多くの世代に焼津ならではの体験をしてほしい」と新施設に期待を寄せた。式典後に出席者による内覧会も行われ、真新しい施設を興味津々で見て回った。

これからも「二人三脚」で 結婚23年、富士山婚セレモニー

 結婚23年を迎えた夫婦を祝う「富士山婚式セレモニー」(プロジェクト実行委主催)が6日、富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で行われた。2組の夫婦が今後の人生も二人三脚で支え合うことを誓った。

富士山婚式特別証明書を受け取る夫婦=富士市のタリーズコーヒー
富士山婚式特別証明書を受け取る夫婦=富士市のタリーズコーヒー
 市は、2人の23年間を「富士山(223)」となぞらえて「富士山婚式証明書」を発行している。2020年度に申請した9組から2組が出席した。
 霊峰の写真をあしらった「特別証明書」を小長井義正市長が2組に手渡した。会場ではハンドベルの演奏が響き、店内は祝福ムードに包まれた。同市の大村圭司さん(59)、里美さん(48)夫妻は子育てに追われた23年間を振り返り、「息子たちと家族4人、これからも健康でいたい」と肩を寄せ合った。
 6月第1日曜の「プロポーズの日」に合わせ、夫から妻に花束が贈られた。結婚した時には酒に酔い、プロポーズをよく覚えていないという静岡市葵区の仲戸川智隆さん(50)、知恵子さん(55)夫妻。智隆さんが「これからもよろしく」と花束を差し出すと、知恵子さんは照れながら「はい」と23年越しにプロポーズの言葉を返した。

江戸時代の時計披露 藤枝・大旅籠柏屋、時の記念日に合わせ

 6月10日の「時の記念日」に合わせ、藤枝市岡部町岡部の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で13日まで、新旧さまざまな時計を紹介する展示会が開かれている。お香や水を使った江戸時代の時計などが来場者の注目を集めている。月曜休館。

お香を使った時計などが並ぶ展示会=藤枝市の岡部宿大旅籠柏屋
お香を使った時計などが並ぶ展示会=藤枝市の岡部宿大旅籠柏屋
 時の記念日は、飛鳥時代に漏刻と呼ばれる水時計を使い、鐘や鼓で時を知らせた日に由来するとされる。
 展示会では、漏刻の模型を設置。複数の箱を管でつなげ、一定のペースで落ちる水を基に時間を計る様子を見学できる。お香の粉末を並べて燃えた長さで経過時間を判断する時計のほか、機械時計や砂時計も並ぶ。
 時計の歴史を解説するパネルや、時間に関する名言も紹介。パネルの内容から回答を導き出すクイズコーナーを設けた。
 柏屋の大石佳弘館長は「江戸時代の風情や、ゆっくりとした時間の流れを味わってもらえたら」と呼び掛けている。