知っとこ 旬な話題を深堀り、分かりやすく。静岡の今がよく見えてきます

Sea級グルメ全国大会 沼津港で10月開催 どんなイベント?

 全国の港町が地元海産物を使った料理を競う「Sea級グルメ全国大会」が今年の秋、10月28、29日に沼津市制100周年行事として沼津港で開かれます。大会の概要や、沼津代表として臨むレシピの詳細、2月4日に開かれた事前イベントの様子などをまとめます。

事前イベントに観光客や家族連れ Sea級グルメを堪能

 沼津市の沼津港で4日、海の幸を使ったグルメが集う「Sea(シー)級グルメフェスタ」が開かれた。10月に同港で開かれる「みなとオアシスSea級グルメ全国大会in沼津」の実行委員会が主催した事前イベント。観光客や家族連れが、静岡県内外のグルメを堪能した。

海の幸を使ったグルメを味わう家族連れでにぎわった「Sea級グルメフェスタin沼津」=沼津市の沼津港
海の幸を使ったグルメを味わう家族連れでにぎわった「Sea級グルメフェスタin沼津」=沼津市の沼津港
 県内外7カ所の「みなとオアシス」が出展し、Sea級グルメを販売した。アジの干物などを使った沼津の「沼津小判めし」や、今回初披露された下田(下田市)の「カジキとキンメのまご茶漬け」などが並び、観光客や家族連れが味わった。
 ステージでは、吉本興業「静岡県住みます芸人」のSea級グルメ食レポや、燦々(さんさん)ぬまづ大使のモデル藤木由貴さん(同市出身)と頼重秀一市長のトークライブも繰り広げられた。市が公募した高校生ボランティアが会場スタッフとして活躍した。
 家族で訪れた沼津市の木鎌愛華さん(8)は田子の浦(富士市)のシラス入りコロッケ「たみこちゃん」を「すごくおいしい」と笑顔でほおばった。
 今年のSea級グルメ全国大会は10月28、29日に市制100周年行事として沼津港で開催する。(東部総局・尾藤旭)
 〈2023.02.05 あなたの静岡新聞〉

全国規模の大会、中心市街地へのにぎわいも期待 沼津市制100周年に合わせ大会

沼津港周辺
沼津港周辺
 ※2020年6月19日 静岡新聞朝刊から
 全国の港町が地元海産物を使った料理を競う「Sea級グルメ全国大会」が2023年秋、沼津市の沼津港で開かれることが決定した。静岡県内で初めての開催。市が(20年6月)18日の市議会6月定例会文教産業委員会で報告した。
 大会は2日間。「みなとオアシス」に登録している全国の港の海産物を使った料理が一堂に集まり、来場者の投票で1位を決める。みなとオアシスは港を核としたまちづくりを推進している港湾関連の施設。国土交通省が認定する。全国に約130カ所ある。
 市は当初、2021年度大会を誘致し、開催地に内定していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、鳥取県で今年(20年)10月に予定していた第13回大会が21年度に延期となった。「みなとオアシス全国協議会」から延期の打診を受けた市は、市制100周年に合わせた23年度での開催を希望したところ、受け入れられたという。
 市水産海浜課の原将史課長は「全国規模の大会。沼津港だけでなく、中心市街地へのにぎわい波及にもつなげたい」と話した。 (東部総局・山下奈津美)

沼津代表「小判めし」ってどんな一品?

 沼津市は、2023年の市制施行100周年に合わせて沼津港で開かれる海のグルメの祭典「Sea級グルメ全国大会」に沼津代表として臨むレシピの最終審査会を、同市千本港町のレストランで開いた。アジの干物など地元の特産品をふんだんに使った「沼津小判めし」が最優秀賞に選ばれ、代表に決まった。全国の港町から出品される逸品とともに、海の幸を発信する。

沼津代表に選ばれた「沼津小判めし」
沼津代表に選ばれた「沼津小判めし」
 沼津小判めしはアジの干物をグリルで焼いた。本エビも材料とし、戸田塩で味付け。粉状にしたサクラエビなどを混ぜた。竹串に刺して手で持って食べられるようにした。審査した宮田克代さん(宮田クッキングスクール主宰)は「沼津の特産を最大限に生かした。シンプルさも良かった」と述べた。
 最終審査は料理家や市民らが行い、1次審査を通過した五つのレシピから沼津代表を選んだ。応募総数は市民らから寄せられた70件だった。(東部総局・高橋和之)
 〈2022.03.27 あなたの静岡新聞〉

大会当日は「まるが港食堂」で提供

 「Sea(シー)級グルメグランプリ全国大会in沼津」(2023年10月開催)の実行委員会はこのほど、同大会の代表メニュー「沼津小判めし」を提供する飲食店を選ぶイベントを沼津市の沼津魚市場で開いた。グランプリに「まるが港食堂」(同市千本港町)が選ばれ、沼津代表として、22年11月に愛媛県、23年10月に沼津市で開かれる同大会で出店する。

グランプリに輝いた「まるが港食堂」=沼津市の沼津魚市場
グランプリに輝いた「まるが港食堂」=沼津市の沼津魚市場
 同店の「沼津小判めし」は本エビ(ヒゲナガエビ)の食感を残し、アジの干物の臭みが出ないように仕上げた。高橋久美子店長(53)は「みんなで試行錯誤を続けたアイデアだったので感無量。全国大会では沼津産の太刀魚のスープをつけようと考えている」と話した。
 来場者による投票結果を参考に、料理人ら5人の審査員が審査した。イタリアンシェフの石崎幸雄さん(59)は「完成度が高くて見栄えが良く、グランプリにふさわしい味だった」と評価した。
 準グランプリには「想咲キッチンふかっちぇ」、グッドアレンジ賞には「雄大」が選ばれた。(東部総局・小西龍也)
 〈2022.07.08 あなたの静岡新聞〉
地域再生大賞