⚽ジュビロ磐田 新体制発表 補強禁止処分下、どう戦う?
今季J2で戦うジュビロ磐田は、新体制を発表しました。2022年に国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を受けましたが、多くの主力の引き留めに成功し、昨季とほぼ同戦力を維持しました。J1復帰へ新しいスタートを切る磐田の展望や、注目の新戦力についてまとめます。
主力残留 藤田スポーツダイレクター「戦える力 十分ある」
今季J2で戦う磐田は9日、ヤマハスタジアムで新体制発表会見を開いた。昨年末に就任した浜浦幸光社長は「J1復帰はもちろん、若手が台頭し、新しく生まれ変わった磐田を見せたい」と今季の目標を掲げ、Jリーグ昇格30周年に懸ける思いを語った。

FWファビアンゴンザレスの契約を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を受けたが、多くの主力の引き留めに成功し、昨季とほぼ同戦力を維持。藤田俊哉スポーツダイレクター(SD)は「現有戦力のポテンシャルはある。戦える力は十分にある」と説明した。
昨季J1リーグ34試合で57失点とリーグワーストを記録した守備の立て直しは急務。最終ラインを長年支えたベテランDF大井は退団したが、U-21(21歳以下)日本代表のDF鈴木海、DF中川ら若手4人が育成型期限付き移籍から復帰し、若返りを図る。
新加入選手はユースから飛び級で昇格した世代別日本代表のFW後藤のみ。将来を期待される191センチのストライカーは「まずは開幕スタメン。シーズンを通して10ゴール以上に絡みたい」と力強く語った。
チームは22日から鹿児島市内で2週間のキャンプを行い、ホームで岡山と対戦する開幕戦に備える。(運動部・名倉正和)
〈2023.1.10 あなたの静岡新聞〉
横内新監督のもと初練習 チーム基盤つくり直し
J2磐田は9日、新体制発表会見に先立ち、ヤマハ大久保グラウンドで全体練習を開始し、横内新監督が陣頭指揮を執った。約300人のサポーターが見守る中、グラウンドに立ち「伝統あるクラブの監督は身が震える思い」と就任初日の心境を語った。


練習初日は30分以上のミーティングで自らの考えを選手に伝え、1時間半じっくりと動きを見守った。全体練習に参加した29選手を「みんな元気で仕上げてきた」と評価。昨季は3バックを採用する機会が多かった布陣は「もう少し選手を見てから決めたい」と話すにとどめた。
J2は42試合と長丁場でカップ戦などもある。タイトなスケジュールの日本代表での経験を生かし「連戦になった時に優先順位を整理して選手に伝えることは磐田でもうまくやれる」と強調した。
ベテランのMF山田は新監督について「チームとしての基盤をつくり直すという話があった。新しいスタートの年になる」と語った。U-21日本代表のDF鈴木海は2024年パリ五輪代表への意欲を示しつつ「まずはこのチームで結果を残す」と新体制で飛躍するつもりだ。(運動部・名倉正和)
〈2023.1.10 あなたの静岡新聞〉
飛び級でトップ内定 唯一の新加入 FW後藤啓介選手
J1磐田は(※2022年10月)21日、磐田ユースのMF・FW後藤啓介(17)=磐田東高2年、浜松市出身=の来季トップチーム加入が内定したと発表した。磐田ユースからトップチームへの昇格は4年連続となる。

後藤はクラブを通じて「小さい頃から応援していたクラブでプロとしてスタートできとてもうれしい。一日でも早く皆さんの前でプレーできるように頑張る」とコメントした。(運動部・名倉正和)
〈2022.10.22 あなたの静岡新聞〉
GKコーチ 元日本代表 川口能活さん
来季J2の磐田は(※2022年12月)26日、GKコーチにクラブOBで元日本代表の川口能活氏(47)=清水商高出=が就任すると発表した。2018年の現役引退後は世代別日本代表GKコーチを務め、9年ぶりの古巣復帰となる。

クラブを通じて「選手時代に過ごしたクラブにコーチとして仕事ができることが大変喜ばしい。強いジュビロを取り戻すために全力を尽くす」とコメントした。(運動部・名倉正和)
〈2022.12.27 あなたの静岡新聞〉