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蛇口からヨーグルト、めんたいパークにワサビ田…にぎわう伊豆の玄関口・函南

 伊豆の玄関口に位置する函南町(かんなみちょう)の道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」が開業5周年を迎えました。隣接する伊豆わさびミュージアムやめんたいパークもにぎわいを見せています。ゴールデンウィークも後半に入りましたが、近場のお出かけの参考にしてみてくださいね。
 〈静岡新聞社編集局未来戦略チーム・寺田将人〉

GWにイベント 道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」開業5周年

 開駅から5周年を迎えた函南町の道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で3日、記念セレモニーが開かれた。町内の観光関係者らが出席し、節目と新たな門出を祝福した。

くす玉を割って5周年を祝う関係者=函南町の伊豆ゲートウェイ函南
くす玉を割って5周年を祝う関係者=函南町の伊豆ゲートウェイ函南
 道の駅は伊豆の玄関口に位置し、来場者は年間で100万人以上、3月末で累計700万人を突破した。隣接する伊豆わさびミュージアム、めんたいパークも休日を中心ににぎわい、町内の観光、交流の拠点として利用されている。記念セレモニーが開かれた同日はラジオの公開生放送なども行われ、親子連れなど大勢の来場者が詰めかけた。
 セレモニーでは関係者がくす玉を割り、5周年の節目を祝った。仁科喜世志町長は「魅力的で地域に根ざした施設として大いに貢献してほしい」とコメントを寄せ、運営する加和太建設の河田亮一社長は「より愛されるよう努力を重ねていく」と思いを新たにした。
 〈2022.05.04 あなたの静岡新聞〉

蛇口ひねると飲むヨーグルト! 巨大牛乳パック登場

 道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(函南町)で3日、蛇口から同町特産の丹那牛乳を使った飲むヨーグルトが出てくる巨大牛乳パックがお目見えした。5日まで利用できるほか、その後も毎週日曜に運用する予定。

蛇口から飲むヨーグルトが出てくる巨大牛乳パック=函南町
蛇口から飲むヨーグルトが出てくる巨大牛乳パック=函南町
 巨大牛乳パックは縦2メートル、横90センチほど。扉を開けて中にある栓をひねると、水道の蛇口から飲むヨーグルト200ミリリットルがコップに注がれる。町農泊推進協議会が特産品と同町のPRに向けて企画し、同町丹那の酪農王国「オラッチェ」が設置、運用する。オラッチェの担当者は「道の駅に足を止めてもらい、地元の特産品や土産物などの買い物も楽しんでもらえたら」と語る。
 料金は1杯300円で、1日の販売量は約200杯。
 〈2022.05.04 あなたの静岡新聞〉

身近に感じて 自然に近いワサビ田設置 近隣のわさびミュージアム

※2020年10月21日 静岡新聞朝刊から

自然の状態に近いワサビ田
自然の状態に近いワサビ田
 ワサビ加工品製造の山本食品(三島市)は、運営するワサビをテーマにした観光施設「伊豆わさびミュージアム」(函南町)に自然の状態に近いワサビ田を設置した。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減る中、世界農業遺産に認定された水ワサビ栽培の魅力を発信する。
 「本物の栽培風景を間近で見てもらいたい」との思いから、日当たりの良い部屋にコンクリートで約12平方メートルのワサビ田を造り、水温を約12度に調節して栽培する。屋内での栽培例は少ないとされるが、温度管理や土の種類などの研究を続け、9月の一般公開につなげた。クラウドファンディングで集めた資金はワサビ田の改良、PR費用に充てる。
 同社は2018年にミュージアムをオープンした。わさび漬けの製造工程を紹介するコーナーを設けるなど、来場者を楽しませる工夫を続けてきた。
 県内外から土産物を購入する団体旅行客が多く訪れ、昨年3~9月は約2700台の観光バスが来場したが、新型コロナの影響を受けた今年は約40台と激減した。山本豊社長(58)は「団体ツアーがすぐに復活することはない。個人の観光客にも楽しんでもらえるように、施設の魅力を高めたい」と語る。
 これまでにも、動画サイト「ユーチューブ」にワサビの産地や食べ方を紹介する動画を投稿したり、ワサビ入りマヨネーズを開発したりするなど新しい取り組みに挑戦してきた。「ワサビは日本固有のハーブ。すしや刺し身、そば以外にもたくさんの食べ方がある。身近に感じてもらう努力を続けたい」と意気込む。

隣接の「かねふくめんたいパーク伊豆」は2018年開業

※2018年12月14日 静岡新聞朝刊から

 函南町塚本のめんたいこ専門テーマパーク「かねふくめんたいパーク伊豆」が13日、グランドオープンした。
  式典を開き、運営するかねふくめんたいパーク(本社、愛知県常滑市)の大石靖忠社長らが出席した。
  仁科喜世志町長は「全国展開の施設が来てくれてうれしく思う。町をさらに元気にするきっかけにしたい」と歓迎し、テープカットした。函南さくら保育園の園児による合唱が花を添えた。
  同施設は製造工程を見学できる工場や、できたてのめんたいこを扱うフードコーナー、直売所を併設。子ども向けのアミューズメント、豆知識を楽しく学べるギャラリーブースも充実させた。同様の施設は全国5カ所目で、県内は初進出。
  家族6人で訪れた神奈川県藤沢市の会社員の男性(42)は「人の多さに驚いた。子どもたちも楽しそう」と話した。
※肩書、表記などはいずれも当時