川勝知事「コシヒカリ発言」の記事一覧
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「御殿場市民の声聞いて」 市議会、知事に地域振興決議書
御殿場市議会の高橋靖銘議長と菅沼芳徳副議長が23日、県庁を訪れ、同市の地域振興の推進を求める決議書を川勝平太知事に手渡した。同市議会は川勝知事の「(同市には)コシヒカリしかない」などと同市を差別したと受け取れる発言を受け、今月10日に市議会で決議を可決した。 決議では「今回の発言で御殿場市民は知事は市の方を見ていない、声を聴いていないと感じ、疎外感は払拭(ふっしょく)されていない」とし、同市への来訪、市の地域振興の推進を求めた。 高橋議長は「全会一致で決議した。御殿場市にはコシヒカリだけでなく、いろんな資源があるので見てほしい」と訴えた。川勝知事は「骨身にしみて反省している。ノーサイドに
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御殿場の魅力1位は? 富士山、アウトレット、コシヒカリも上位 市がベスト10発表
御殿場市は20日、投票による御殿場の魅力ベスト10を発表した。市民、市外在住者ともに1位は「世界に誇る富士山の絶景」、2位は「国内最大の御殿場プレミアム・アウトレット」になった。市民の3位は「水道はミネラル豊富な100%地下水」、市外在住者の3位は「イルミネーション・地ビールで有名な御殿場高原時之栖」だった。 大きな騒動になった川勝平太知事の「コシヒカリ発言」をきっかけに市の魅力を再認識、発見する企画。「御殿場コシヒカリとわさびは(コンテストで)日本一を受賞」が市民の4位、市外在住者の5位に入った。勝又正美市長は知事の発言によって「コシヒカリが全国的に知られたのではないか」と受け止めを語っ
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対決姿勢の自民 静岡県への要望、川勝知事に手渡さず
静岡県議会の第1会派自民改革会議と第2会派ふじのくに県民クラブは17日、県の2022年度当初予算編成に向け、県に要望書を提出した。ふじのくには川勝平太知事に直接、手渡したが、辞職勧告決議を可決するなど知事との対決姿勢を強めている自民は出野勉副知事に提出した。 自民は新型コロナ対策や7月の豪雨災害など喫緊の課題に的確に対応することに加え、岸田文雄政権が成長戦略の柱に掲げた「科学技術立国」や「デジタル田園都市国家構想」など大きな政策が動きだす重要な年度になるとして、国との連携を図れる予算編成を求めた。 木内満政調会長は「知事の適格性についての考え方は変わらないが、だからこそ政策議論を盛んにし
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川勝知事、国会内を“おわび行脚” コシヒカリ発言巡り
川勝平太知事は16日、自民党県連の城内実副会長(衆院静岡7区)の国会内事務所を訪ね、自民に向けた知事選以降の一連の発言を謝罪した。続く県内野党国会議員との意見交換会でも、いわゆる「コシヒカリ発言」で県議会から受けた辞職勧告決議により県政に混乱をもたらしたことを陳謝。さながら“おわび行脚”となった。 関係者によると、知事は事前約束なしで城内氏を訪問。知事選直後に「ノーサイドというわけにはいかない」と自民との対決姿勢を鮮明にした発言などを巡り「間違っていた。おわびしたい」と述べ、城内氏は「これまでの言動を猛省し、行動で表してほしい」と返したという。 一方、県内の立憲民
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“コシヒカリ発言”逆手 御殿場市と浜松市が連携拡大の協定締結
御殿場市と浜松市は13日、観光と食、文化に関する連携協定を結んだ。両市を比較した川勝平太知事の「コシヒカリ発言」をきっかけに、観光分野だけだった連携の範囲を広げた。勝又正美御殿場市長は「知事の発言を前向きにチャンスと考えて、まちの活性化を図れればという思いが一致した」と説明した。 勝又市長と鈴木康友浜松市長がオンラインで対談した。ともに本県の玄関口で観光交流人口が多く、徳川家康にゆかりがあるなどの共通点を確認。鈴木市長は「いろんな形で連携させていただきたい」と述べ、勝又市長は「ウィンウィンの関係に」と語り掛けた。互いの特産品を交換し、勝又市長はごてんばこしひかり、鈴木市長は浜名湖うなぎを贈
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辞職勧告決議も続投 川勝知事の失言騒動で見えたものは?
静岡県政史上初となる知事辞職勧告決議案可決後、最初の議会となる県議会12月定例会の論戦が始まった。辞職勧告決議後にも、過去の女性差別とも取れる発言が問題化し、県議会の追及は収まる気配がない。知事のいわゆる「コシヒカリ発言」に端を発した政局は、県政に何をもたらしたのか。議会が行政を監視する健全な二元代表制が機能したのか、過度な対立による県政の停滞か。辞職勧告決議の意味を考える。 辞職勧告決議後に開会した先月29日の県議会12月定例会の冒頭、川勝平太知事は「即刻、辞職すべき身になった」としながらも辞職しないことを明言した。辞職勧告決議に法的拘束力がないからだ。地方自治法に明記された「不信任の議
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改めて続投明言 川勝知事、自身の進退について【静岡県議会】
川勝知事は自身の進退について、「県民に負担をかけることは避けねばならない」と早期の知事選をやるべきではないとして改めて続投を明言した。木内氏への答弁。 県議会は先月24日の臨時会で、知事の辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。木内氏は12月2日の定例記者会見で、知事が続投理由としてオミクロン株の広がりに県民が不安を持っていることを上げていたと指摘し、コロナ収束後の進退を問うた。 川勝知事は「今、知事選をお願いすることはできないという認識でいる。負託を受けている期間は合計4年なので、この4年間にどうしても辞めた方がいいという事態が生じれば(辞める)。今はそうではないということだ」と述べた。
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女性議員35人が抗議文 川勝知事、女性差別発言受け
川勝平太知事が6月の知事選中の集会で女性差別と受け取れる発言をしていた問題で、県議会の最大会派自民改革会議と公明党県議団に所属する女性県議5人と、16市3町の女性市議・町議計30人が6日、川勝知事に抗議文を提出した。 自民会派の西原明美県議、公明会派の早川育子県議ら5人が県庁で川勝知事に手渡した。川勝知事が知事室への報道陣の入室を拒否したため、県議らも知事室に入らず、知事室入り口付近で知事と向き合った。 抗議文では川勝知事が学長を務めていた静岡文化芸術大の学生について「11倍の倍率を通ってくるからみんなきれいです」などと言ったことについて「学長の立場で女性の合否を外見で判断しているかの発
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川勝知事、不適切発言を改めて釈明 静岡県議会代表質問
静岡県議会12月定例会は6日、代表質問が始まった。最大会派の自民改革会議の木内満氏(富士宮市)が登壇し、6月の知事選と10月の参院静岡選挙区補欠選挙における川勝平太知事の不適切な発言について、知事の見解をただした。川勝知事は「差別と受け止めている方がいるとすれば、心から反省している」と改めて発言について陳謝した。 木内氏は質問時間の多くを川勝知事の不適切発言の質問に費やし、一つ一つ意図を問うた。川勝知事は学長を務めた静岡文化芸術大の学生について「11倍の倍率を通ってくるからみんなきれい」と発言したことについて「内面が輝いている。それが美しいと思っていた」と釈明。新東名高速道路の建設現場に女
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川勝知事謝罪を自公批判 ふじのくに会派は評価 議会とあつれき続く
29日開会の県議会12月定例会の冒頭、川勝平太知事は「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたかのような発言について改めて謝罪したが、24日の臨時会で知事の辞職勧告決議に賛成した静岡県議会会派からは「反省」を疑問視する声が相次いだ。川勝知事の続投表明で、知事と議会のあつれきは今後も続きそうだ。 辞職勧告決議に賛成した県議会最大会派の自民改革会議の野崎正蔵代表は、静岡新聞社の取材に「使い古された言葉を使い、いつもと同じパターンで心に誓うという答弁。その言葉から県民は謝罪、反省、誠意を深く感じ取ることはできなかったのではないか」と断じた。知事が表明した12月分の給料、ボーナスの返上について
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川勝知事「差別につながる言動」 県議会でコシヒカリ発言謝罪
静岡県議会12月定例会が29日開会し、川勝平太知事は冒頭、「県内の人々や地域の差別につながる言動は公人として決してあってはならない。御殿場市民、県民にその非を認め、心よりおわびする」と改めて謝罪した。「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたかのような発言の責任を問われ、24日の県議会臨時会で知事辞職勧告決議が可決されたことを受け、本会議場でわびた。 知事は陳謝した上で「辞職勧告決議により即刻辞職すべき身になったが、県の置かれている現状に照らせば、今、知事を辞して県民に知事選をお願いすることはできない」と改めて続投する意向を示した。 「議員の間に分断を招いた責任は私にあり、猛省してい
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川勝知事、県議会冒頭謝罪へ 辞職勧告可決、給料返上難航か
24日の県議会臨時会で川勝平太知事の辞職勧告決議が可決されたことを受け、川勝知事は29日開会の12月定例会の冒頭、議場で県議に対して謝罪する。26日、関係者への取材で分かった。決議に法的拘束力はなく、川勝知事はその場で改めて続投も表明する。 同日開かれた議会運営委員会で決まった12月定例会初日の議事順序には明記されなかったが、川勝知事が宮沢正美議長に発言の許可を求め、その場で謝罪するとみられる。24日の辞職勧告決議可決後、川勝知事は記者団の取材に謝罪と続投意向を示したが、決議に賛成した県議会最大会派の自民改革会議からは議会に対する正式な謝罪と身の処し方の報告を求める声が上がっていた。 川
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コシヒカリ発言「御殿場の好機と捉え、追い風に」 市長が所感
御殿場市をやゆしたと取れる川勝平太知事の発言に端を発した騒動について、同市の勝又正美市長は26日の定例記者会見で、「御殿場市の知名度が上がった。好機と捉え、環境や産業面の追い風にしていかなければいけない」と所感を述べた。「市民の感情は落ち着いてきた。前向きに考える意見が増えてきた」とも語った。 一方で、「まだまだ(反発)感情が消えていない市民もいる」とも指摘した。知事が既に発言を撤回、謝罪したことから、市長の立場で政治的な責任を追及する考えはないと改めて表明した。 知事の発言で引き合いに出された浜松市とは観光連携協定を結んでいる。勝又市長は「連携してウィンウィンの関係を築きたい」と述べ、
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産業振興求め知事への決議案 御殿場市議会が提出へ
川勝平太知事が御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言した問題を巡り、同市議会は25日、川勝知事に同市の地域振興の推進を求める決議案を市議会12月定例会に提出する方針を固めた。同日の議会運営委員会で決めた。 農業や観光業をはじめ各産業の振興に向けた県の支援を求める内容になるとみられる。今後、議員の意見を聴取して具体的な文面を決定する。 問題発言に対し市議会は一時、知事に撤回と謝罪を求める決議案の提出を予定していた。その後、発言撤回と謝罪を受けて提出を取りやめた。
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静岡県議会 川勝平太知事の辞職勧告決議全文【知事辞職勧告可決】
川勝知事は、かねてから不適切な発言を繰り返しており、そのたびに、本会議等において、不適切な発言は二度としないと県民や県議会に対して誓ってきた。 こうした中、去る10月23日には、またもやそれを裏切り、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で、県政の最高責任者にも関わらず、本県の一部地域を差別し辱め、本県を分断する発言により県民の心を深く傷つけるとともに、県政の停滞と混乱を招いたことは、言語道断であり断じて容認できず、全くもって知事としての資質を欠いていることが明白となった。 さらに、発言が報道されるようになってからの対応を通じて、知事の言行をいさめることができない県庁組織の現状が明らかになっ
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静岡県議会「知事辞職勧告」可決 県政初 川勝氏「任期を全う」
川勝平太知事が参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市を「コシヒカリしかない」などとやゆしたかのような発言を巡り、県議会は24日の臨時会で、法的拘束力のない知事の辞職勧告決議案を県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団などの賛成多数で可決した。同決議案の可決は県政史上初めて。川勝知事は閉会後「猛省する」と受け止めた一方で、辞職せずに残りの任期を全うする考えを表明した。 決議に関しては「極めて深刻に受け止めている」と述べ、12月1カ月分の給料と期末手当(ボーナス)を返上する意向を示した。 自民会派は当初、出席議員の4分の3の賛成で知事に失職か県議会解散を迫る不信任決議案の提出を目指した
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生まれ変わり県政に全力 川勝氏一問一答【知事辞職勧告可決】
川勝平太知事は24日、県議会臨時会で自身に対する辞職勧告決議案が可決されたことを受け、報道各社の囲み取材に応じた。主なやりとりは次の通り。 ―辞職勧告決議の受け止めは。 「極めて深刻に受け止めている。改めて御殿場市民、県民、県議会の皆さまにおわびする。これから年末にかけて猛省の機会にしたい。まずは自らにペナルティーを科すため、12月の給与と期末手当を全額返上する」 ―辞職の考えは。 「今年の区切りを付け、来年は生まれ変わった人間になろうと富士山に誓った。オール県民のため、新しい信念で持てる力を尽くしたい。その前の修養として年末にかけ沈思黙考し、公務を果たしながら県民のための県政に全力
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社説(11月25日)知事に辞職勧告 発言の重みかみしめよ
首長の発言として品位を欠き、振り返るのもはばかられる。参院補選の応援演説で川勝平太知事が「あちらはコシヒカリしかない」「あちらは観光しかない。それしか知らない人間」と対立候補をののしり、地域の誇りを傷つけ、御殿場市民の反発を招いた問題。県議会は、「知事の適格性を欠く」として自民、公明の両党会派が提出した辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。県政史上初だ。 「良識の府」の一員となる国会議員を選ぶ選挙で、なりふり構わず「リニアの水問題こそ」と争点を先鋭化させた揚げ句の失言だった。川勝知事は辞職勧告に対し、改めて謝罪した。しかし、「職責を全うする」として辞職しない考えを表明した。 首長と、首長を
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自民/今後を注視 ふじ/自覚を促す【知事辞職勧告可決】
10月の参院静岡選挙区補欠選挙での応援演説で問題発言をしたとして、県議会が川勝平太知事の辞職勧告決議案を可決した24日、各会派からは知事に対する厳しい意見が相次いだ。 自民改革会議の野崎正蔵代表は「圧倒的な議員の支持を得られた」と賛成多数での決議案可決に手応えを口にした。今後の対応については「知事が議会に対して、どういう報告をするのか待っている状態」と明言を避け、知事の姿勢を注視するとした。 提出を目指してきた法的拘束力のある不信任決議案は「最大限の努力をしてきたが、可決の見込みがなくなった」と提出を断念した理由を説明した。不信任案が否決となった場合、知事が信任されたと県民に解釈される可
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御殿場市長「コメントする立場にない」【知事辞職勧告可決】
御殿場市をやゆしたかのような川勝平太知事の発言を巡り、県議会が知事の辞職勧告決議案を可決した24日、同市の勝又正美市長は取材に「県議会の責任と権限の中の話。コメントする立場にない」と話した。 知事は既に発言を撤回し謝罪した。勝又市長は「謝罪も知事の言葉として重たい。区切りは付いた」として、責任追及する考えはない姿勢を改めて示した。「県と市が連携し、いろいろな事業を進めて御殿場の発展につなげたい」と語った。
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政治家言動 極めて重要 沼津市長【知事辞職勧告可決】
沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、「コシヒカリ発言」など一連の問題発言から同日の県議会による辞職勧告決議案が賛成多数で可決に至った川勝平太知事の言動について「政治家の言動は極めて重要。特に『長』は」とし、自治体トップの立場にふさわしくないとの認識を示した。 頼重市長は「私も政治家。相手の立場や状況をよく考える必要がある」などと持論を述べた。「御殿場にはコシヒカリしかない」との発言については「御殿場だけでなく県東部には魅力がたくさんある。関心が集まり、県民は改めてこのことを認識できたのでは」と前向きに捉えた。
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双方批判 対立解消を求める声相次ぐ【知事辞職勧告可決】
川勝平太知事が御殿場市を「コシヒカリしかない」と地域差別とも取れる発言をしたことを巡り、静岡県議会が知事の辞職勧告決議を可決した24日、県民からは改めて発言自体を問題視する声が上がった。一方で県政の停滞を懸念し、知事と県議会最大会派の自民改革会議の双方に対し、長く繰り返される対立の解消を求める意見が相次いだ。 「一生懸命頑張っている農業者をばかにしている」と知事の発言に憤るのは、御殿場市の自営業高村典子さん(52)。川勝知事が一時は「誤解」と釈明したことに「県政の全てに責任を持つ立場なのに、自分の発言にすら責任を持たない」と切り捨てた。 同市のNPO法人理事長小沢勝彦さん(79)も「御殿
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知事と自民、融和遠く 識者「歩み寄り必要」【知事辞職勧告可決】
川勝平太知事の御殿場市をやゆした「コシヒカリしかない」発言に端を発する知事と県議会の対立は、県政史上初となる知事辞職勧告決議の可決にまで至った。臨時会閉会後に続投を表明した川勝知事は「ノーサイド」を強調し、6月の知事選以降強めてきた自民党への対決姿勢を“封印”。一方の自民は「議会に対して身の処し方を示した段階で対応を考えたい」と態度を保留し、“戦い”を終えても和解ムードはなかった。 「生まれ変わったような人間になる」。臨時会後に記者団の取材に応じた川勝知事は改心を誓った。それに対し県議会最大会派の自民改革会議の野崎正蔵代表は「これまで『仏の
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川勝知事の辞職勧告決議案を可決 静岡県議会
静岡県議会は24日の臨時議会で、川勝平太知事が同県御殿場市に関し「(特産は)コシヒカリしかない」とやゆした問題を受け、知事の辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。知事は閉会後、記者団に辞職を否定した上で自身の12月分の給料と期末手当を返上する考えを示した。 決議は「県を分断する発言により県民の心を深く傷つけ、県政の停滞と混乱を招いた。知事としての資質を欠いている」と指摘する内容で、自民党会派が提出を決めた。自民、公明党会派が賛成し、知事に近い「ふじのくに県民クラブ」などが反対した。 静岡県で知事の辞職勧告決議が可決されるのは戦後初。法的拘束力はない。
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知事辞職勧告案可決へ 御殿場市民請願も可決 静岡県議会臨時会
川勝平太知事の御殿場市を「コシヒカリしかない」などとやゆしたかのような発言を巡り、同市民から提出された知事の辞職を求める請願を審議する県議会臨時会が24日午前、開会した。請願は県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団などの賛成多数で可決し、採択した。自民会派は可決後、すぐに休憩を求め、公明会派と共同で知事の辞職勧告決議案を宮沢正美県議会議長に提出した。知事辞職勧告決議案が提出されるのは県政史上初めて。午後にも自民、公明両会派の賛成多数で可決する見通し。 休憩後に再開した臨時会で自民改革会議の野崎正蔵代表は「不適切な発言を繰り返す知事は言語道断であり、知事の資質を欠いている」と辞職勧告決議
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知事辞職勧告決議案 各会派慌ただしく協議 静岡県議会
川勝平太知事による御殿場市への地域差別とも取れる発言をした問題を審議した24日の県議会臨時会。午前中の本会議開会を前に、各会派の所属議員は慌ただしく県庁内で対応を協議し、それぞれの方針を確認した。 不信任決議案を提出する方針を、直前になって法的拘束力のない辞職勧告決議案に切り替えた最大会派の自民改革会議。午前9時半から非公開で行われた役員会では、辞職勧告決議案の文言を巡り、激しく意見交換する様子もうかがえた。 役員会後に始まった議員総会は粛々と進行したとみられ、終了後、方針転換の了承は得られたのかという記者の質問に、野崎正蔵代表は「了承を得られたと思っている。今日は特段の意見は出なかった
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自民 川勝知事不信任見送り 静岡県議会、可決見通し立たず
静岡県議会最大会派の自民改革会議は23日、役員会と議員総会を静岡市内で開き、24日の県議会臨時会で予定していた川勝平太知事の不信任決議案の提出を見送る方針を決めた。関係者への取材で分かった。川勝知事が「(御殿場市には)コシヒカリしかない」などと地域差別とも取れる発言をしたことを受け、同会派は県議会では48年ぶりとなる知事不信任案を提出する方針を示してきたが、可決の見通しが立たず、直前で断念した。 臨時会では御殿場市民が提出した知事の辞職を求める請願を審議することが決まっている。同会派は請願の審議後、追加議案として法的拘束力のない知事辞職勧告決議案を提出する方向で調整している。 非公開で行
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自民 もくろみ外れ急転 ふじのくに崩せず【知事不信任見送り】
静岡県議会最大会派の自民改革会議が知事の不信任決議案を提出する方針を11月12日に明らかにしてから11日。急転直下ともいえる方針転換に会派内も揺れた。「ここまで(提出すると)引っ張ってきて、やめるのは情けない」。可決に奔走してきた県議からは落胆の声が聞かれた。 知事の発言自体は先月23日だったが、その数日後からネット上で発言が拡散され、批判がわき上がった。11月に入り、県議会でも問題視する声が出始めると報道も過熱。川勝知事が謝罪せずに言い訳を繰り返す会見をすると批判の声はさらに高まり、県議67人中49人が署名する異例の抗議文を知事に提出する事態に発展した。 この抗議文が不信任案提出に突き
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公明「少し残念」落胆の声【知事不信任見送り】
静岡県議会最大会派の自民改革会議が知事不信任決議案の提出を断念したことを受け、不信任案に賛成する方針だった公明党関係者からは23日、取材に対し「少し残念だ」と落胆の声が上がった。 党関係者は不信任案について「ハードルが高かった」と受け止め、自民が提出する方向で調整している辞職勧告決議案に関しては「県議会として知事に辞職を求める意思を明確に示せる」と期待感を示した。
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川勝平太知事の不信任決議案 県議会自民会派、提出見送りへ
静岡県議会最大会派の自民改革会議は23日、24日の県議会臨時会で予定していた川勝平太知事の不信任決議案の提出を見送る方針を決めた。関係者への取材で分かった。
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記者コラム「清流」 問われているのは
川勝平太知事の「コシヒカリ発言」に端を発した不信任決議案が24日の県議会臨時会で提出される見通しになった。騒動になって3週間経過したが、SNSには今もコメントが絶えない。 知事と対立する自民改革会議の動きを「知事を降ろしたいがため」と批判する声があった。知事与党のふじのくに県民クラブにも同様の問い掛けをしなければならない。「知事の擁護ありきではないですよね?」 不信任案が出されれば、論点は「川勝氏は引き続き信用でき、県政を託せる人物か」だろう。トップにふさわしい人格、識見か。「降ろす」「擁護する」の次元ではない。間近で言動を見てきた全ての県議が正々堂々判断するかが問われている。
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記者コラム「清流」 コシヒカリの里に住んで
たまにはぜいたくしようと昼すぎに和食店へ。御殿場産のレタスやトマトのサラダ、御殿場産のピーナツカボチャのゼリー寄せ、御殿場産の卵としょうゆを使った卵焼き…。富士山麓の恵みを生かした数々の料理に心も体も満たされた。 御殿場市が川勝平太知事の「コシヒカリ発言」に揺れている。徹底して知事の責任を追及すべきという声と、責任追及よりも連携して御殿場の魅力発信に力を入れるべきとの意見がある。発言は極めて残念だが、それ以上に悲しいのは、意見が異なる人を「愛郷心がない」と糾弾するような言葉が聞こえること。市民が分断してはならない。 もうすぐ名物の水かけ菜が食べられる。ご飯やお酒が進むなあ。
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コシヒカリ発言問題 「撤回と謝罪」決議取りやめ 御殿場市議会
「コシヒカリしかない」など御殿場市をやゆしたと取れる川勝平太知事の発言を巡り、同市議会は19日の議会運営委員会で、12月定例会に提出予定だった「発言の撤回と謝罪を求める決議案」の提出を取りやめると決めた。知事が既に発言を撤回し謝罪したことから、決議の必要はないと判断した。 議会内には、知事に対して御殿場市の地域振興の推進を求める決議をすべきとの意見がある。県議会や知事の動向を注視しながら、今後の対応を検討するという。
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知事不信任案否決へ結束「団結確信」 ふじのくに県民クラブ
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは19日の議員総会で、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で問題発言をした川勝平太知事に対し、最大会派の自民改革会議が提出する方針の不信任決議案について、否決に向け会派で結束し反対する方針を確認した。総会後、取材に応じた佐野愛子会長は「会派全員が一丸となることを確認した。(団結は)大丈夫だと確信している」と述べた。 不信任決議案の可決には出席議員の4分の3以上の賛成が必要。現時点で無所属議員5人のうち共産党県議を含む2人の反対が予想され、全議員が出席した場合は自民と公明党県議団が全員賛成しても、可決にはふじのくに県民クラブから少なくとも3人の造反が必要と見
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静岡県議会臨時会24日招集 自民、知事不信任決議案提出を決定
川勝平太知事の「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたかのような発言を巡り、県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団が開会を請求していた臨時会について、川勝知事は17日、24日に招集すると告示した。 発言を巡っては、御殿場市民が知事の辞職を求める請願を提出。両会派が12日、請願を審議する臨時会の開会を川勝知事に請求していた。 自民改革会議は17日午前、役員会と議員総会を開き、臨時会で知事不信任決議案を提出することを決めた。請願は過半数を握る同会派の賛成多数で可決する見込み。ただ、請願には法的拘束力がなく、不信任決議案の提出で知事の責任を問う構えだ。不信任案の可決には出席議員の4分
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静岡県議会臨時会、24日開会 自民、知事不信任案提出へ
川勝平太知事が「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたと取れる発言をした問題で、県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団が開会請求している臨時会について、24日開会の方向で調整していることが16日、関係者への取材で分かった。自民改革会議は臨時会で知事不信任決議案を提出する方向で検討している。 知事は請求のあった今月12日から20日以内に臨時会を招集しなければならない。議会側は29日開会の県議会12月定例会より前の招集を求め、県当局と調整している。 臨時会は、御殿場市民が10日に提出した川勝知事の辞職を求める請願を審議する名目で開会する。請願では、知事の農産物や人口で地域を差別した
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コシヒカリ発言「決議案」 県議会動向踏まえ判断 御殿場市議会
川勝平太知事が御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言した問題を巡り、同市議会の高橋靖銘議長は16日に開いた会派代表者会議で、12月定例会に提出予定だった「発言の撤回と謝罪を求める決議」案の取り扱いを一時留保し、県議会の動向を見極めた上で判断すると報告した。 県議会最大会派の自民改革会議が提出する方針を決めた川勝知事の不信任決議案の採決を待ち、知事の一連の発言も踏まえて市議会としての対応を決める。川勝知事は既に発言を撤回し謝罪している。このため市議会の4役は、知事に発言の撤回と謝罪を求める内容ではなく、御殿場市の地域振興の推進を求める決議案にする方向で一致している。
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静岡県議会 知事不信任案巡り駆け引き 「コシヒカリ」発言
川勝平太静岡県知事が参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市をやゆしたかのような発言をしたことを巡り、県政が揺れている。県議会最大会派の自民改革会議が12日、知事の不信任決議案を提出する方針を決めたことを受け、県議会各会派は議案の取り扱いを巡った駆け引きを活発化させた。法的拘束力のある不信任決議案可決のハードルは高く、出席議員の4分の3以上の賛成が必要になる。現在、全県議は67人で、全県議出席を想定した可決ラインは「51」。可決を目指す自民は他会派への説得に乗り出し、知事に近い会派は引き締めに躍起になっている。 ■48年ぶり 県議会事務局によると、知事の不信任決議案が提出されれば、1
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知事コシヒカリ発言 御殿場市長「真摯に謝罪、一つの区切り」
川勝平太知事が12日の定例記者会見で、御殿場市について「コシヒカリしかない」などとした自らの発言を撤回し謝罪したことを受け、同市の勝又正美市長は同日、報道陣の取材に応じ「真摯(しんし)に謝られた。一つの区切りだと思っている」と述べた。市議会は、発言の撤回と謝罪を求める決議案の提出を取りやめる方向で調整に入った。 勝又市長は、10日に知事が同市を訪れ謝罪した後も知事に対して厳しい意見を持つ市民が多いと説明。「市民が負った心の傷は大変深い」と強調し、自らも「納得したという気持ちはない」と吐露した。謝罪が遅かったとの認識も口にした。 一方で、知事の謝罪の言葉は「大変重い」と指摘。市長の立場で、
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コシヒカリ発言謝罪 川勝静岡県知事定例会見 一問一答
川勝平太知事は12日の定例記者会見で、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説での問題発言について謝罪した。主なやりとりは次の通り。 「応援演説の発言は無礼極まりないものだった。全部撤回し、県民、特に御殿場市民の皆様に衷心より深くおわび申し上げる。不適切な応援弁士だった。二度と間違いを起こさないよう、しっかり整理ができるまで政務活動はしない。公人の立場に徹すると誓う」 ―発言のどこが悪かったと分析したか。 「『御殿場はコシヒカリしかない』という否定的表現。(若林洋平候補の)『コシヒカリさえあればいい』という旨の発言を逆手に取って論じた結果、御殿場に対し非常に無礼な発言になった。公人として言って
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コシヒカリ発言 知事改めて謝罪、演説全てを撤回 20秒頭下げる
川勝平太知事は12日の定例記者会見で、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたと取れる発言について、「(特に)御殿場市民に大変不愉快な思いをさせた。衷心より深くおわび申し上げる」と改めて謝罪し、演説時の全ての発言を撤回すると表明した。選挙応援などの政務活動は、当面控える意向を示した。知事辞職を求める請願を審議する県議会臨時会は招集するとし日程は今後調整する。 会見冒頭で「発言は誠に無礼極まりないものだった。不適切な応援弁士だったと深く反省している」と述べ、約20秒間にわたって深々と頭を下げた。 発言の背景について「(候補者を)応援するために徹底的に
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知事不信任決議案提出へ コシヒカリ発言、自民が臨時会招集を請求
静岡県議会最大会派の自民改革会議は12日、川勝知事の「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたと取れる発言を巡り対応を協議し、知事不信任決議案を提出する方針を決めた。同会派は同日、川勝知事に臨時会の招集を公明党県議団とともに請求。臨時会では同市の市民が10日に県議会に提出した川勝知事の辞職を求める請願の審議を求め、タイミングを見て不信任決議案も提出する。定数の4分の1以上の県議による請求に対し、知事は20日以内に臨時会を招集しなければならない。 自民改革会議は12日午前、非公開の役員会を開き、知事の問題発言の対応を協議した。法的拘束力のある知事不信任決議案を提出するとの意見が大勢を占め
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県議に謝罪行脚 川勝平太知事、コシヒカリ発言で
川勝平太知事は12日午前、御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言した問題で抗議文の提出を受けた県議会の会派や議員に対して謝罪に回った。最大会派の自民改革会議にも打診したが面会を拒否された。 県議会の控室を訪ねた川勝知事は公明党県議団と無所属議員の一部とそれぞれ面会。議員の一人は「謝罪の言葉はあった。本当に反省しているのかは分からなかった」と受け止めた。川勝知事は謝罪後の取材に「午後に記者会見して説明する」と述べた。
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コシヒカリ発言、批判収まらず 県議会自民、知事不信任の動き
静岡県の川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたかのような発言をした問題で、川勝知事は10日夜に同市役所を訪れ、勝又正美市長らに謝罪したが、県議会最大会派の自民改革会議は批判を収める気配がない。会派内には法的拘束力のある知事不信任決議案を提出すべきだとの声が高まっており、政局に発展する可能性もある。 9日の謝罪なき釈明会見から一転、川勝知事の全面謝罪を受け、11日に記者団の取材に応じた自民改革会議の野崎正蔵代表は「本心から謝罪しているのか疑問。世論に追い込まれて会見を開かざるを得なかったように見えた」と首をかしげた。さらに「撤回
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コシヒカリ発言 県政「おかしくなる」予兆 前山亮吉/静岡県立大教授【識者談話】
応援演説での発言は公務ではなく政務だったとする川勝平太知事の説明は釈明になっていない。政務であっても知事の立場は変わらない。使い分けはできず、通らない理屈だ。首相の立場に置き換えたら分かりやすい。首相が自民党総裁として発言したことも首相の発言と捉えられる。 また、知事として特定の市をやり玉に挙げて話をするのは、応援弁士としての発言だとしても成り立たない。バランス感覚がなければ学問はできず、学者出身の川勝知事には以前からバランス感覚があったはずだ。東部、中部、西部の地理的なバランスを取ることも知事の役割の一つだが、それが失われてしまった。 6月の知事選も10月の参院静岡選挙区補欠選挙も1人
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知事辞職求め請願 「コシヒカリ発言」受け 御殿場市民、静岡県議会へ
川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言したことに絡み、同市で酒販店を営む嶋田康一さん(50)が10日、川勝知事の辞職を求める請願を宮沢正美静岡県議会議長に提出した。 同日、県庁を訪れた嶋田さんは「コシヒカリ発言や人口の比較など、一御殿場市民として大変大きな怒りを覚えた」と提出理由を説明。9日の知事会見については「謝罪するかと思ったら、個人の言い訳にしか聞こえなかった」と怒りをにじませた。請願では「かねて不適切な発言を繰り返しており、知事として資質を欠く」と指摘した。請願書は紹介議員を務めた自民改革会議の県議を通じ、宮沢議長に
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川勝知事、御殿場市役所訪ね謝罪 「コシヒカリしかない」発言
川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市に関し「コシヒカリしかない」などと発言した問題で、川勝知事は10日、同市役所を訪れ、勝又正美市長と高橋靖銘市議会議長と会談して謝罪した。発言は撤回した。川勝知事は訪問後に県庁で記者会見を開き、「今回の発言で不快になり、傷ついた方、心配をかけた方がいる。まことに申し訳ない。ごめんなさい」と県民に向け、謝罪を口にした。 会談は非公開で15分程度。川勝知事は会談の冒頭で謝罪と撤回の言葉を口にし、椅子に座ったまま頭を下げたという。発言について「あってはならない。市民の痛みはよく分かった」と語った。 勝又市長は「心からの謝罪があった。
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川勝知事演説全文 御殿場「コシヒカリしかない」発言
川勝平太知事が10月23日に浜松市で行った参院静岡選挙区補欠選挙での山崎真之輔氏に対する応援演説の全文は次の通り。 「浜松やらまいか大使」の川勝平太でございます。今回の補選は、静岡県の東の玄関口、人口は8万強しかないところ、その(御殿場)市長をやっていた人物か。この80万都市、遠州の中心浜松が生んだ、市議会議員をやり、県議会議員をやり、私の弟分。県民の県民による県民のための県民党党首川勝と自称したところ、この青年(山崎氏)は実質幹事長をしてくれた。こういう青年。どちらを選びますか? こちらは食材の数も430のうち3分の2以上がある。あちらはコシヒカリしかない。ただ飯だけ食って、それで農
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自民、川勝知事と対決姿勢強める 総合計画全面見直し要求
自民改革会議が川勝平太知事との対決姿勢を強めている。同会派は9日、県の最上位計画である総合計画(県の新ビジョン)に対する要望を出野勉副知事に行い、全面的な見直しを求めた。総合計画の全面見直し要求は異例で、同計画を基に編成する来年度予算案にも影響を与えそうだ。 県は2022年度から4年間の重点取り組みをまとめた「県の新ビジョン後期アクションプラン」の年度内策定を目指す。同会議は県が示した素案について、東京都の計画よりページ数が多いと指摘し「肥大化して分かりにくい」と批判した。また、県が何を重視して取り組むのかという主体性がないと抜本的な改善を求めた。 要望後、同会派の野崎正蔵代表は「要望は
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御殿場市長が不快感 「市民の心に傷」 コシヒカリ発言波紋
川勝平太知事が御殿場市に関し「コシヒカリしかない」などと発言した問題で9日に緊急記者会見を開いたことを受け、同市の勝又正美市長も同日、市役所で会見し「(知事の会見で)謝罪の言葉がなく残念に思う。市民の心の傷は消えない」と不快感を示した。 勝又市長は川勝知事の問題発言について「選挙の中のことであっても知事の言葉は重たい」と指摘。川勝知事が「誤解」と釈明したことについて「あれだけ明確な発言。誤解で済む問題ではない」と強調した。 勝又市長は2日に川勝知事と面会し「市民感情を大きく傷つける発言」だとして遺憾の意を伝えた。これに対し知事は「申し訳ない」と謝罪したという。 勝又市長は9日の会見で「
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御殿場コシヒカリ発言 川勝知事、釈明も謝罪もなく 県議が抗議文
川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で、御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言した問題が波紋を広げている。川勝知事は9日、緊急記者会見を開き、誤解だったと釈明したが、謝罪はなく、補選で自身が応援した候補の対立候補をおとしめる発言を会見中も繰り返した。県議会各会派からの批判が強まっており、最大会派の自民改革会議と公明党県議団、無所属4人の計49人が同日、連名で知事への抗議文を提出した。 問題となっているのは、補選に当選した山崎真之輔氏の応援演説での発言。対立候補だった元御殿場市長の若林洋平氏を念頭に「あちらはコシヒカリしかない。ただ、飯だけ食って、それで農業と思
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軽い言葉、終始言い訳 コシヒカリ発言波紋【記者の目】
政治家の言葉がここまで軽くていいのか。コシヒカリ発言を巡る川勝平太知事の緊急記者会見を聞いた率直な感想だ。先鋭的な言葉が時に重大な差別を生む自覚はなく、到底、理解できない言い訳を最後まで繰り返した。 「真意」の説明があきれる。若林洋平氏が好きな食べ物に「白米」を挙げ「ご飯さえあれば何もいらない」と言ったことを引き合いに「彼の農業観が表れている。御殿場にコシヒカリしかないようなイメージを広げた。35市町の代表になり得ないという趣旨だった」と釈明した。 好きな食べ物に対する最大限の賛辞を曲解し、批判のための批判をしたとしか思えない。若林氏への批判としてすら成り立っていないからこそ、県民が怒っ
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御殿場コシヒカリ発言 川勝知事改めて釈明「市民に向けた発言ではない」
川勝平太知事は9日、静岡県庁で緊急記者会見を開き、10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市について「コシヒカリしかない」などと発言したことについて、「参院補選の対立候補に向けた発言であり、市民に向けた発言ではなかった」と釈明した。 川勝知事は「誤解されかねない発言。誤解を生んだ私に責任がある」とは述べたが、謝罪の言葉はなかった。 問題発言は10月23日に浜松市で行った山崎真之輔候補(現参院議員)の応援演説で出た。川勝知事は対立候補だった前御殿場市長の若林洋平氏を念頭に「あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」などと発言した。 川勝知事は11月
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川勝知事の「コシヒカリ発言」 自公が近く申し入れ 静岡県議会
川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市に関し「コシヒカリしかない」などと発言したことを巡り、県議会の3会派は8日の会派代表者会議で、知事への対応を協議した。発言を問題視する方針で一致したものの、対応を巡って合意に至らず、会派ごとに対応する方針とした。同日2度にわたって協議したが、県議会として全会一致の対応は見送った。 最大会派の自民改革会議は公明党県議団と連携して、近く川勝知事に申し入れを行う方針。野崎正蔵代表(自民党県連幹事長)は「知事の発言は許されるものではなく、毅然(きぜん)とした対応を取りたい」と述べた。自民は申し入れ以外にも辞職勧告決議案や不信任決議案の
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知事「米しかない」発言 御殿場市議会「撤回と謝罪」決議案提出へ
川勝平太知事が参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市に関し「コシヒカリしかない」などと発言したことを受け、同市議会は5日、川勝知事に発言の撤回と謝罪を求める決議を議案として提出する方針を決めた。12月定例会に提出する見通し。 同日開いた議員懇談会で決定した。出席者によると「発言は市を侮辱している」などとして撤回と謝罪を求める意見が多数だった。一方、川勝知事が既に謝罪したことから、決議に否定的な意見も出たという。 発言を巡り、同市の勝又正美市長は2日、川勝知事に「市民感情を大きく傷つける発言で遺憾」と伝えた。これに対し川勝知事は「申し訳ない」と謝罪したという。勝又市長は5日にコメントを
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御殿場「コシヒカリしかない」発言 川勝知事が謝罪
川勝平太知事は2日、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市について「コシヒカリしかない」などとした自らの発言を謝罪した。沼津市で開かれた東部地域サミットの冒頭あいさつで「ご迷惑をおかけした。誤解を与え、おわびする」と述べた。 川勝知事と御殿場市の勝又正美市長は会議に先立ち会談した。勝又市長は川勝知事に対し、市民感情を傷つける発言だとして遺憾の意を伝えた。川勝知事は「申し訳ない」と陳謝したという。 勝又市長は、川勝知事が公の場で謝罪したことから「市民の思いは理解してくれたと思っている」と語った。
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川勝知事「コシヒカリしかない」発言 御殿場市議会議長が抗議
参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で、静岡県の川勝平太知事が御殿場市に関し「コシヒカリしかない」などと発言した問題で、同市議会の高橋靖銘議長は2日までに、「市議会議長として厳重に抗議する」とフェイスブックに投稿した。 高橋議長は取材に、「知事の発言は地域差別。御殿場市も知事がトップを務める静岡県の一部。陥れるような発言は許せない」と強調した。市議会としても対応の協議に入ったという。 高橋議長はフェイスブックに川勝知事の応援演説の全文を掲載した。「県知事が県内の市を汚していいのか」といった批判が寄せられている。 川勝知事の発言があったのは10月23日夜、浜松市で開かれた無所属候補の集会。こ
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御殿場「米だけ」/浜松「なんでもある」 知事演説「侮辱的」指摘
10月の参院静岡選挙区補欠選挙期間中に静岡県の川勝平太知事が行った応援演説で、自民党公認候補だった元御殿場市長若林洋平氏に絡んで同市を侮辱するかのような発言があったとして、批判が高まっている。インターネット上では知事に対する非難の投稿が相次ぎ、若林氏を擁立した自民県連も反発している。 発言があったのは、補選の選挙戦最終日の10月23日夜、無所属候補山崎真之輔氏の地元浜松市中区で開かれた集会。山崎氏の応援でマイクを持った知事は農産品を引き合いに出し「あちらはコシヒカリしかない。ただ、飯だけ食ってそれで農業だと思っている。こちらにはウナギがある、それからシラスもある、三ケ日みかんもある、(中略