NEXT特捜隊 新着記事
バス、タクシー運転手の「名札」掲示義務廃止 静岡県内事業者の対応は?【NEXT特捜隊】
公共のバスやタクシーの運転手が利用者に自らの身分を示すため、これまで長く車内での掲示が義務付けられてきた「名札」。しかし、最近はそのようなケースが減っている。プライバシーへの配慮や働きやすい環境づくりなどを理由に、国が8月の省令改正で義務付けを廃止し、運転者証の様式を変更するなどしたためだ。実際の運用はそれぞれの事業者の判断に委ねられている中、静岡県内ではどのように対応しているのだろうか。現状を取材した。 (デジタル編集部・金沢元気) ▶バス車内の運転手名プレート、SNS中傷の材料に/「業務に支障」「掲示やめて」切なる訴え【パートナー紙から】 個人情報守り 働きやすく >>カスハラ問題化
旧ジャニーズ性加害問題 どう受け止める? 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題は、社名やグループ名から「ジャニーズ」の名称が消える事態につながった。静岡新聞社のNEXT特捜隊には長年のファンという静岡県内の女性から「もう応援できない」との声も届いた。性加害問題とその影響をどう受け止めるかー。自由記述を含むウェブアンケートで聞いた。 【アンケート概要】 13~15日にウェブ上で実施し、661件の回答があった。回答者の内訳はファンが約6割。静岡県外からの回答が4割強を占めた。年齢は50代が最も多く32・5%、次いで40代27・8%、60代14・5%、30代13・2%。性別では女性が64・1%だ
【NEXT特捜隊 ジャニー喜多川氏の性加害問題に関するアンケート】
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題。事務所の対応や関係者の言動に注目が集まるとともに、問題を見過ごしたメディアや社会の責任が問われ、さまざまな反応が広がっています。 NEXT特捜隊にはファンの女性から「もうファンを辞める」との投稿も寄せられました。 皆さん、この問題をどう受け止めていますか。ファンの方は今、どんな思いでいるでしょうか。以下のフォームから声をお聞かせください。 ⇒アンケートの回答はこちらから(Googleフォームが開きます) 10月15日(日)まで回答を受け付けます。結果は後日、NEXT特捜隊の特集面で紹介します。
スケボーの公園利用ってありなの? 高まる人気、自治体に聞いてみた【NEXT特捜隊】
読者からの疑問に答える「NEXT特捜隊」に、磐田市在住の30代男性から「近所の公園から暗くなる時間帯まで鳴り響くスケートボードの滑走音に悩まされている」という声が寄せられた。公共の公園におけるスケボーの利用についても課題を感じているようだ。静岡県内の公共施設で練習できる環境や、自治体ごとの公園のルールなどについて取材した。 本質はストリート 9月中旬、静岡市駿河区の公園の一角。ブランコなどで遊ぶ子どもやベンチで談笑する大人が過ごす中、20代の男性が「ゴーゴ、ガッガ」とコンクリートをこする無機質な音を立てて、黙々とスケボーに取り組んでいた。 滑り始めてから8年という男性は「スケボ
生理だろうが関係ない/プールに入らないのは暗黙の了解 「生理中の水泳授業」エピソード紹介【NEXT特捜隊】
読者からの困りごとに応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」で「生理中の水泳授業」について疑問が寄せられ、県内の教員や教育委員会の実態を調べました。取材の結果から、指導を行う教員向けのガイドラインはなく、現場の判断に委ねられていることが明らかになりました。併せて水泳授業に関する読者アンケートを行ったところ、58件の回答が集まりました。エピソードとともにご紹介します。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。 ▶【関連記事】生理中の水泳授業、どう臨む? 教員向けの指針ほぼなく 回答する本人の方の年代を教えてください 回答する本人の方の所在地を教えてください 生理中の水泳授業
環状交差点の通行ルールが定まってまもなく10年。現状はどうなっている?【NEXT特捜隊】
円形状の道路を回るようにして走行する環状交差点(ラウンドアバウト)。2014年の改正道交法の施行で通行のルールが定められ、全国的に導入が相次いだ。10年近くがたち、現状はどうなっているのか。今回の「NEXT特捜隊」は、河北新報(仙台市)の特集記事を基に静岡県内や全国の状況を調べた。 ▶ラウンドアバウト、まだ浸透不足? 仙台では通行トラブル続発「1日2、3回はクラクション」【パートナー紙から】 「ひやり減った」/改良に費用 静岡県内 静岡県道路企画課や県警交通規制課によると、静岡県内で環状交差点に指定されているのは計9カ所(3月末時点)。最多は浜松市の3カ所で焼津市が2カ所、静岡、菊川
生理中の水泳授業、どう臨む? 教員向けの指針ほぼなく【NEXT特捜隊】
読者から寄せられた疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡県内在住の女子中学生の保護者から「生理(月経)中の水泳授業」について質問が届いた。「娘の通う学校では、水泳授業を1度休むと500メートル泳ぐ補習が課されます。そのため生理中であっても無理をして入水しています。他の学校では授業を休んだ際にどのような対応をとるのでしょうか。子どもたちが安心して休めるようにしてほしい」。授業の在り方や、生理中の水泳が体に与える影響について取材した。 補習がある学校も 「500メートル泳ぐ」という補習の狙いは―。投稿者の子どもが通う学校に確認したところ、担当者は「教育内容は管理していて、生理中でプ
地震保険料 地域で違うのはなぜ? 価格設定の基準は【NEXT特捜隊】
日常生活の身近な疑問に答える静岡新聞「NEXT特捜隊」に、藤枝市の50代女性から「静岡県の地震保険料が高くて驚いた。価格設定の基準や見直しのタイミングはどのように決まっているの?」との質問が届いた。南海トラフ巨大地震などが危惧される静岡県の保険料が高いのは知られているが、5月に石川県で観測した震度6強など全国各地で続く地震活動は保険料にどの程度反映されるのか。地震保険料を決める際の基礎となる基準料率は、損害保険各社が法律に基づいてつくる「損害保険料率算出機構」(東京)が算出している。考え方を聞いた。 所在地と建築構造 地震保険の基本的な料率は、契約の対象となる建物の所在地と建築構造によっ
給食費の徴収と管理どうなっているの? 学校から行政へ移行進む【NEXT特捜隊】
「不登校の娘が学校に行きたいと言うのですが、担任の先生から『給食費の支払いが止まっているので給食を食べられません』と言われました」。小学4年の娘を持つ静岡市駿河区の40代女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に声が寄せられた。女性いわく「給食費の制度やお金の流れがどうなっているのかよく分からない」とのことだ。 女性が言うように、支払った給食費がどのように使われているのかまで意識することは、あまりないかもしれない。 給食の経費は学校給食法で定められていて、保護者が負担するのは食材費のみ。人件費や施設管理費などは学校設置者の市町が負担している。 不登校や病気で長期間欠席が続く児童生徒は給食を
「感染したくない」発想変えて 浜松医療センター・矢野邦夫医師が解説 新型コロナ5類移行・静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類になるのに合わせて静岡新聞社「NEXT特捜隊」が実施したアンケート(回答者283人)では、ウイルスへの警戒感や感染対策に対する回答者ごとの認識の差が際立った。30年以上にわたりさまざまな感染症と向き合ってきた矢野邦夫・浜松医療センター感染症管理特別顧問に、新型コロナの現状と見通しを解説してもらうとともに、回答者から寄せられた主な質問に答える。 3年前、新型コロナは誰もかかったことがなく免疫を持たない、ワクチンも治療薬もない「新型」でした。いまは違います。 ウイルスは淘汰[とうた]されないよう変異を繰り返すもの。元々風邪ウイルスとして4種類のコロナ
マスク「状況に応じて」4割 感染時の不安「後遺症」最多 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
読者と双方向の報道に取り組む静岡新聞社「NEXT特捜隊」は2~7日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行するのに合わせ、マスク着脱の意向やウイルスへの警戒感を尋ねるアンケートを実施した。厚生労働省が「個人の判断が基本」とするマスク着用は「場所や状況に応じて判断したい」が「外したい」「着けたい」を上回った。感染症法上の扱いは変わっても後遺症に対する不安の声は根強く、感染対策への考え方やリスクの捉え方は多様であることがうかがえる。 紙面のほかLINEとツイッターでアンケートフォームへの記入を呼びかけ、283人から回答を得た。マスクを「できれば外したい」としたのは30・0%(8
今、コロナへの警戒感は? 5月7日まで回答募集【NEXT特捜隊】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」は7日まで、インターネットアンケート「今、コロナへの警戒感は?」の回答を募っています。 8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」になります。コロナと感染対策に関する、あなたの気持ちや考えを教えてください。3年にわたる国や自治体の政策のほか、学校、病院、施設、企業などの対応についての意見も寄せてください。 下記のリンクをタップすると回答フォームが開きます。個人情報は収集しません。結果は16日に掲載します。 アンケートの回答はこちらから(Googleフォームが開きます)
ツバメの飛来、今年は早い? 「初見」平年は4月3日【NEXT特捜隊】
読者から寄せられた疑問に答える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、磐田市の70代男性から「自宅近くで3月19日にツバメを見かけた。今年は飛来が早いのでは」との声が届いた。そう言えば、以前は気象台や測候所が「ツバメの初見日」を観測していたような-。現状について調べてみた。 ツバメの初見日は、1953年から2020年まで桜の開花日などと同じ気象庁の「生物季節観測」の項目の一つだった。毎年、職員が気象台や測候所の構内もしくは周辺でツバメを初めて見かけた日を記録してきたという。県内は静岡市分が20年、浜松市分は05年までの記録が残っている。 2020年まで気象庁観測 静岡市で最も初見日が早かったの
入学前の「和式トイレのトレーニング」に戸惑い【NEXT特捜隊】
この春から小学校に入る子どもを育てる静岡市駿河区の40代会社員女性から、読者の困り事を調べる「NEXT特捜隊」にお悩みの声が届いた。「入学前に学校から『和式トイレのトレーニングが必要』と説明されたが、普段使わないので戸惑っています」。そう言われると、以前と比べ和式トイレを目にすることは一般家庭はもちろん、公共施設でも少なくなった。しかし、県内の公立小中学校の事情を取材すると、全体的にはトイレの洋式化が進むものの、今も約4割は和式で、自治体ごとの状況に差があることが分かった。 洋式化 自治体間で差 小中の洋式58・9% ※画像タップで拡大してご覧になれます &n
特捜隊ノート「さまざまな声に向き合う」
「運転免許更新時に交通安全協会費をお願いされるのが苦痛です」との投稿を受け、NEXT特捜隊で取り上げたところ、600件以上の声が寄せられました。 「更新の行列で加入の有無を聞かれるのはプレッシャー」「状況的に断りづらい」といった同調する意見もあり、読者の共感を呼んだと感じています。 一方、長年通学路に立ってきたという方からは「児童のために交通安全活動を行っている人は大勢いる。協会の活動は必要ないと考えているのか」との声も届きました。 交通安全指導員やボランティアが通学路に立つ姿を毎日のように見かけます。児童の交通安全に寄与していることは言うまでもありません。必要な活動です。ただ、会費の
原発活用容認増加 半数超に 処理水海洋放出、賛否割れる 全国アンケート【NEXT特捜隊】
2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から12年を前に、静岡新聞はじめ読者参加型の調査報道に取り組む全国16の地方紙は、政府の原発政策や福島第1原発から処理水を海洋放出する方針についてアンケートを行った。電気料金の高騰など足元の生活不安が広がり、原発活用を望む声が増加した。処理水の海洋放出については賛否が割れた。静岡県民も全国とほぼ同様の傾向だった。 原発政策の在り方については3年続けて質問した。21、22年の結果を参考値として比較した。23年も「積極的に廃炉とし、脱原発を急ぐべきだ」が27・7%と最多だったものの、「運転延長は控え、基数を減らしながら活用すべき」が25・
特捜隊ノート「故人の思い 次世代にバトン」
血液のがんで闘病していた社会福祉士の原田久美子さん(56)=浜松市西区=が亡くなり、お別れ会が今月開かれました。 おととし5月の紙面で、病などで髪を失った人のかつら用に髪を寄付する「ヘアドネーション」に取り組む姿を掲載。昨年2月の紙面で「緩和ケアは『終末期』宣告ではないと知って」と、心身のつらさを和らげる緩和ケアの意義を語ってくれました。故人の遺志で、医学の教育研究に役立てるために「献体」したそうです。 原田さんの記事を読んだ静岡市の児童が一度断念したヘアドネーションに再挑戦し、30センチ以上伸ばした髪を来月切ることになったと、保護者を通じて連絡がありました。 「闘病中の私にも社会貢献
思い出は大きなやかん おいしかった?まずかった? 学校給食の緑茶にまつわるエピソード紹介【NEXT特捜隊】
「どの範囲で学校給食に緑茶が提供されていましたか?」との投稿を受け、静岡県内35市町に小中学校での提供状況を尋ねた。いわゆる茶産地とおおむね提供状況が一致していることが分かった。読者に学校給食の緑茶にまつわる思い出を募ったところ、139件の回答が寄せられた。エピソードを紹介する。 ■大きなやかんに当番制… 今も続く習慣 袋井市の50代男性会社員は小学生の時、「大きなやかんでお茶を注いで回った」と振り返る。静岡市葵区の40代パート女性は「小学校の用務員室に緑茶の入ったやかんが並んでいて、当番が自分のクラス分を取りに行った」と語る。 県外在住の10代大学生の女性は焼津市立の
交通安全協会費 回答者の6割強「払っていない」【NEXT特捜隊】
「運転免許証を更新する際、交通安全協会費をお願いされるのが苦痛です」との投稿を受け、免許証窓口で会費を募る理由をはじめ、協会費の用途、会員になるメリット、静岡県外の事例などを調べ、読者の交通安全協会費の支払い状況に関するアンケートを実施した。回答は631件寄せられ、意見を整理した。 払っていない理由はおおむね以下の七つに分けることができた。 ■払っている人も払っていない人も「断りづらい」 投稿者の女性のように、「窓口で断りづらい」との意見は払っていない人からも払っている人からも寄せられた。「窓口で支払わない理由を言う必要はないが、支払わないことに対する圧力を感
特捜隊ノート 「ゾウの花子 愛にあふれた生涯」
1970年代後半から80年にかけ、静岡県内を渡り歩いたゾウがいたことをご存じでしょうか。くる病を患い、温暖な土地を求めて北海道から静岡に来た「花子」です。 花子は現在の静岡市清水区から焼津、静岡市駿河区へと移動し、最後はパラグアイに渡りました。県内を転々とした花子ですが、各地で手を差し伸べた人がいたことが分かりました。地域の人が花子のために食べ物を持ち寄り、ゾウ舎を手作りしたこともあったそうです。 取材を進める中で、「花子に会うのが楽しみで、友人と一緒に毎日ゾウ舎に通いました」との声を聞きました。記事を紹介すると「家族との思い出話に花が咲きました」という反響もいただきました。 花子の生
学校給食の緑茶 エピソード募集しています
ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」では、学校給食での緑茶提供について、引き続き調査しています。皆さんの地元の習慣やエピソードを教えてください。静岡県外の方のご意見やご感想もお待ちしております。 2023年1月31日(火)までアンケートを受け付けています。ご意見やご感想をお寄せください。 ⇒アンケートの回答はこちらから(Googleフォームが開きます)
給食に緑茶は出ていましたか? 静岡県内でも実は地域差 茶産地間で濃淡も【NEXT特捜隊】
かつて旧清水市(静岡市清水区)や浜松市に住んでいた30代主婦=山形市=から「清水の小学校では、毎日給食で緑茶を飲んでいました。浜松に引っ越すと、給食時の緑茶はありませんでした。どの範囲で学校給食に緑茶が出されているのでしょうか。気になります!」との投稿が届いた。 さっそく静岡県内全35市町に小中学校の給食で緑茶を提供しているか尋ねた。 ■静岡市と浜松市の現在の状況は 本山や清水のお茶で知られる静岡市は、市内産茶葉を使用した紙パックの緑茶を年5回給食時に、市立小中学校で提供している。学校給食課によると、数年前までやかんで緑茶を出す学校も多かったが、設備上の都合や衛生面などを
静岡県はいったい何地方?④その食べ方は関東風?関西風? 静岡県内でも違いあれこれ お雑煮/食パン/ところてん/いなりずし【NEXT特捜隊】
日本のほぼ中央部に位置する静岡県。「いったい何地方なの?」という疑問を受けて、静岡県がどの区分に入るのかを調べてきたシリーズの第4弾。 LINEでつながるお友達「N特通信員」におなじみの食べ物の食べ方についてアンケートした結果と、全国的な傾向との比較を紹介する。(アンケートは2022年11月18~23日、静岡新聞NEXT特捜隊のLINEで呼び掛け、127件の回答を得ました。ご協力ありがとうございました。) お雑煮は関東風 富士川以西は京菜や水菜、以東は小松菜やカキ菜 質問「ご自宅のお雑煮に入っているお餅は?」 ①焼かない角餅61・9%②焼いた角餅31・0%③焼かない丸餅3・2% &ra
ご意見お寄せください 払っていますか? 交通安全協会費
ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」では免許証の取得や更新時に協力を求められる交通安全協会費について調査しています。皆さんは協会費についてどのように感じていますか? 2023年1月6日(金)までアンケートを受け付けています。ご意見やご感想をお寄せください。 ⇒アンケートの回答はこちらから(Googleフォームが開きます)
特捜隊ノート 「生まれつき敏感繊細な特性への理解」
10月の紙面で、生まれつき周囲の環境や人の気持ちに敏感な子どもを指す「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」に関わる記事を掲載しました。静岡市に住むN特通信員の女性(40代)の長女(11)にはHSCの気質があり、運動会でスタートの合図として使われるピストル音を聞くと、気分が悪くなってしまうそうです。 親子は面談や日記などで聴覚過敏の特性を担任に伝え、笛の代用を訴えました。だんだんと学校側の理解が進み、今ではほぼ全ての種目で笛が使われるようになったそうです。 聴覚過敏の特性はHSCだけでなく、発達障害の子どもにあるケースもあります。学校行事では「これまでのやり方」が重視される場合も
払っていますか?交通安全協会費 「断るのが苦痛」との声 静岡県外ではチャイルドシート貸し出しなど特典も【NEXT特捜隊】
「運転免許証を更新する際、交通安全協会費をお願いされるのが苦痛です」との投稿が静岡新聞社「NEXT特捜隊」に届いた。投稿者の女性いわく「断ると窓口の方がふてくされているように感じます」とのこと。免許証窓口で会費を募る理由をはじめ、協会費の用途、会員になるメリット、他県の事例などを調べた。 ■「あくまで任意」 会費は交通安全活動費に 交通安全協会は全国各地にあり、協会費を基に、交通安全教育や広報啓発活動などを行う団体だ。早速、静岡市葵区の静岡県交通安全協会を訪ねた。対応してくれた堀場靖史総務部長は「協会費はあくまで任意で、強制するようなことは決してありません。子どもや高齢者の事故防止など交
静岡県はいったい何地方?③ 西南日本/フォッサマグナ/東北日本 動植物の分布それぞれ【NEXT特捜隊】
日本のほぼ中央部に位置する静岡県。「いったい何地方なの?」という疑問を受け、静岡県がどの区分に入るのか調べるシリーズ第3弾は自然科学編。ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の識者に取材し、地質や動植物の分布から見える区分を調べた。 日本中央の大きな溝「フォッサマグナ」 地質学の分野では、日本列島を南北方向に走る大きな溝「フォッサマグナ」より東側を東北日本、西側を西南日本とする考え方がある。フォッサマグナとは、日本列島の基盤地質が約2000万年前にアジア大陸から離れた以降に、東北日本と西南日本の間にできた深さ最大6000メートル以上の凹地。少なくとも600万年前頃までは太平洋と
跡形も無くなった静岡・新川の「ごみ屋敷」 市内にはまだ少なくとも十数軒存在か 対策条例の実効性は?
NEXT特捜隊が2021年夏に取材した静岡市駿河区新川の「ごみ屋敷」が無くなったとの情報を受け、再び現場に足を運んだ。プラスチック類や段ボールなど大量の「ごみ」だけでなく、建物自体も跡形もなくなり、更地になっていた。約1年の間に何が起きたのか。併せて市内の「ごみ屋敷」の現状や条例制定に向けた動きを追った。 >自宅の隣が「ごみ屋敷」 解決の近道は…【NEXT特捜隊】 隣人で飲食店経営の朝岡俊司さん(59)によると、朝岡さんは2021年夏から、「ごみ屋敷」の住人男性、土地や建物の所有者と裁判所で民事調停を進めるなどした。男性は退去することになり、市内の別の場所に引っ越した。
ゾウの花子を追う㊦ 再び静岡市、丸子川べりのアイドルに たくさんの人の支えでパラグアイへ旅立つ【NEXT特捜隊】
北海道から静岡市に移住、焼津市小浜(おばま)を経て再び静岡市に戻り、ついには南米パラグアイへ旅立ったという花子(⇒ここまでの経緯は ㊤ ㊥ へ)。出国前はどこでどのように過ごしていたのだろうか。 ※記事の最後に花子の写真スライドショーがあります 静岡市駿河区下川原の鷲巣茂男さん(76)が、当時の様子を記録した写真を静岡新聞社NEXT特捜隊に寄せてくれた。 撮影したのは1979年8月、静岡市広野(現・同市駿河区広野)。花子は当時、丸子川にかかる橋のたもとで暮らしていたという。当時は花子の他に2頭の子ゾウも一緒で、3頭一緒に柵の中にいる様子も写っている。足を折り曲げたまま水浴
ゾウの花子を追う㊥ 焼津市沿岸部で「クル病」療養 サメのエキスを飲んだり塗ったり【NEXT特捜隊】
骨が軟化する「クル病」の治療のため、北海道から現在の静岡市清水区に移住したゾウの花子。わずか2カ月で焼津に居を移したところまで前回の㊤で報告した(⇒ここまでの経緯は㊤へ)。その後の取材で、花子が焼津で暮らしていた場所を知っているという、焼津市の森鉄次さん(70)と知り合い、かつて象舎があった場所に案内してもらった。 森さんと訪ねたその場所は焼津市沿岸部の小浜(おばま)。現在は更地だが、かつての小浜海水浴場の西側に当たり、今はガス関連企業が所有している。森さんは「花子がいた当時は海に堤防がなく、象舎のすぐ近くまで砂浜が続いていた」と振り返る。 花子は海を望む小屋で過ごしていたよ
ゾウの花子を追う㊤ 「焼津に昔ゾウがいた?」依頼を受け調査開始 物語の始まりは清水だった【NEXT特捜隊】
「父が若いころ、焼津にゾウがいたそうです。どこに、なぜ。詳しく知りたいのですが、調べてもらえませんか?」。焼津市に住む20代男性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が寄せられた。 動物園がない焼津にゾウ? さっそく焼津出身の方に聞いたり、過去の資料に当たったりしたところ、ほどなく「1970年代後半の一時期、焼津にゾウがいたらしい」ということまでは見えてきた。 当時の静岡新聞紙面に記載がないか調べてみたところ、1976年6~8月の紙面に記事が見つかった。同年6月7日の記事には「2000キロはるばる”花子”が来た!!」という見出しが躍る。しかし、この記事で「来た」と
あなたが見ているその写真、本物ですか? 進化するAI画像生成技術、悪用も活用も 依頼に応え、調査しました【NEXT特捜隊】
静岡県内に9月、深い爪痕を残した台風15号に伴う豪雨。インターネット上には人工知能(AI)でつくられた偽の水害画像が出回り物議を醸した。 読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」にも、島田市の主婦のRさん(44)から「フェイクニュースがあり何をシェアしたら良いか困惑した」との声が届いた。急速に進化するAI。 容易に本物と見分けがつかない画像や動画「ディープフェイク」の悪用事例と注意すべきポイントとともに、技術の活用例も取材した。 作成から投稿3分 「静岡水害」SNSで物議 物議を醸したツイッター投稿 画像生成AIによる偽画像がツイッターに投稿されたのは9月
特捜隊ノート「名字のルーツ 探る旅続く」
みなさんは自分の名字の由来やルーツをご存じですか? 案外知らないのではないでしょうか。 京都市内に住む榛原[はいばら]久仁子さんから「榛原という名字の方は静岡県内にいますか」との疑問が寄せられました。榛原と言えば、県内には榛原郡や旧榛原町などがあり、県民にとって比較的なじみのある地名です。取材を進めると榛原さんは見つかりましたが、読み方が異なる「しんぱら」さんでした。 取材を通じて出会った袋井市に住む榛原[しんぱら]佳代子さんに、京都の榛原[はいばら]さんの存在を伝えると「何かご縁を感じます」と温かい言葉をいただきました。 さらに記事で紹介すると、県内に住む旧姓榛原[はいばら]さんや榛
運動会のピストル、どうしても必要ですか?/統一ルールなし 笛や手旗で代用も可能【NEXT特捜隊】
静岡市に住む小学生の母親(45)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に投稿が届いた。6年生の長女(11)はスタートのピストル音を聞くと気分が悪くなるため、運動会が大の苦手だったが、今年、ほぼ全ての競技で学校側が笛を代用してくれるようになったという。確かに、ピストルでなくても運動会は成立するような-。運動会でのピストル使用を巡る現状を調べた。 児童の特性に配慮 母親によると、長女には「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド=人一倍敏感な子)」の気質があり、赤ちゃんの頃から花火や太鼓の音を聞くと激しく動揺したという。母親は毎年、面談で担任にその
静岡県はいったい何地方?② 東日本/西日本の区分、企業によりけり どん兵衛は?/NTTは?【NEXT特捜隊】
日本のほぼ中央部に位置する静岡県。「いったい何地方なの?」という疑問を受け、静岡県がどの区分に入るのか調べるシリーズ第2弾。今回は東日本や西日本といった定番区分と、その理由を取材した。【記事の末尾に音声配信〈聞こっとスペシャル〉へのリンクがあります】 どん兵衛では「東日本」 和風カップ麺「どん兵衛」は赤色の地域には東日本向け、青色の地域には西日本向け商品が販売されている(緑色の北海道のみ別商品を展開) 日本では歴史的に東西で味の違いがあるとして、日清食品は和風カップ麺「どん兵衛」を発売した1976年から、東日本と西日本でうどんとそばの商品のつゆの味を変えてきた。東海、甲信越以東は東日本
名字の由来を追跡 榛原(はいばら)さんは静岡県内にいますか? 違う読み方の人なら・・・【NEXT特捜隊 途中報告】
京都市内に住む榛原久仁子さんから「静岡県内に榛原(はいばら)さんという名字の方はいますか?」という疑問が寄せられた。確かに榛原という地名は県内にあるが、名字は聞いたことがないなと思いながら榛原さんに連絡を取ってみた。 榛原さんは夫の実家が甲府市内にある。江戸時代末期、駿河から移住してきた医者の榛原氏に子がなく、養子をとって名字と屋敷を継がせたのが甲府榛原家の始まりだと聞いているとのこと。榛原の名字を継がせた医者はその後、駿河に戻っていったという。 地名が由来? まずは榛原姓の由来について文献を調べることにした。全国の姓氏の起源や分布などを解説した「姓氏家系大辞典」(太田亮
筋トレ好きと元モデル 突き抜けたキャラクター お笑いコンビ佐藤兄弟(沼津市)【NEXT特捜隊/あの人に聞きたい】
お笑いオーディションへの入賞などでじわじわと知名度を上げている沼津市出身・在住のお笑いコンビ「佐藤兄弟」。「コロナ禍でも人を笑顔にしようと頑張っている2人を取材してほしい」と同市の会社員キングコングさん(30代)から依頼を受け、自宅を訪ねた。筋トレ好きと元モデル、突き抜けた濃いキャラクターで注目されるが、素顔の2人は物腰柔らかな好青年そのもの。一度は社会で他の道に進みながらも、お笑い芸人を目指した経緯や今後の目標を聞いた。【記事の最後にネタ動画があります】 筋肉兄と元モデル弟 健一 お笑い芸人は子どもの頃からの夢。でもそり上げた頭に鎖ネックレスという風貌だっ
特捜隊ノート「免許返納 足になるモビリティー」
焼津市の80代女性から「自動車の運転免許の返納をいつ決断すべきか」という悩みをお聞きし、返納判断のポイントや、免許なしで乗ることができる電動車いすについて取材しました。 最高速度は大人の速足ほどの時速6キロ。雨風をしのぐ屋根や車室の設置も難しく、速度や快適性では車に劣るかもしれません。それでも高齢の利用者の方々は「自分で買い物に行ける」「想像以上に便利だった」などと語っていました。 経済産業省が静岡市など全国5地域で行った実証事業では、電動車いすが高齢者の社会参加を促し、介護予防に寄与する可能性が示されました。一方、事業を担当した同市職員は認知度や理解度不足を課題と指摘しました。 電動
浸水家屋、清掃時の注意点は? 泥水には病原体、感染症の恐れも 肌の露出は控えて【NEXT特捜隊】
読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、台風15号の被害に伴い「片付け時の感染症が心配」という声が複数寄せられた。日本環境感染学会の資料「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法」作成担当者で、東北医科薬科大医学部の吉田真紀子准教授(感染症対策)に、注意点を聞いた。 >もっと詳しく 気になる情報を深掘り〈知っとこ〉にGO!! 洪水・浸水 家の片付け時の注意点は? 泥水に病原体 水害時の泥水には人間や家畜の排せつ物、土中の細菌など、感染症を引き起こすさまざまな病原体が含まれている。東日本大震災の時の被災者は発災直後に外傷が多く、時間がたって傷口からばい菌が
静岡県はいったい何地方?① 東海/中部/広域関東圏… 区分いろいろ【NEXT特捜隊】
日本のほぼ中央部に位置する静岡県。東海、中部、広域関東圏…。行政、文化、スポーツなどの地方区分で、いくつかのグループに分類されている。同じ「東海」という区分でも、含まれていたり、いなかったり。ある時は東海、またある時は関東。静岡県はいったい何地方なのか。そもそも、なぜ複数の区分があるのだろうか。これまでに複数のN特通信員(静岡新聞社「NEXT特捜隊」のLINE友だち)から寄せられていた謎。関係機関に取材し、解明を試みた。 東海 定番は、静岡・愛知・三重・岐阜の4県をまとめた「東海地方」という区分。高校野球をはじめ、さまざまな分野で用いられている。東海地方という区分の歴史は古
浜松の伝統行事「30分間回泳」 皆さんから寄せられた思い出やご意見【NEXT特捜隊】
小学生が30分泳ぎ続けることに挑む浜松の伝統行事「30分間回泳」。NEXT特捜隊では今夏、回泳の思い出やご意見を募集しました。このページでは、皆さんから頂いた投稿をご紹介します。 ⇒浜松伝統「30分間回泳」を知っていますか? 「子どもが大変そう」という投稿を受け現地へ㊤ ⇒浜松伝統「30分間回泳」を知っていますか? 「子どもが大変そう」という投稿を受け現地へ㊦ ◆泳いでいる時はつらかった。終わった時は何か達成感があった。(浜松市東区、会社員の浜松の若親爺さん、60歳) ◆小学5年生当時、クラスメイトと江之島水泳場に行った際、本番前に50メートルのプールで深さを体感しま
特捜隊ノート 「コロナ対策、多角的検証を」
新型コロナウイルス対策全般について、昨年までは何となく、「感染症の専門家以外の立場から、おいそれとは物申せない」空気が漂っていたように思います。しかしウイルスの変異やワクチン接種によって、ウイルスが人体に及ぼす影響は「風邪と同等」(感染症医)になった今、政府や行政の施策に対して、「感染症の専門家以外」も積極的に議論し、声を上げるべき時期に来ているのではないでしょうか。 この2年半の日本の政策には、千差万別の見方、考え方があります。今月、2回にわたって回答結果を紹介したアンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」は、市井の人々の思いを少しでも可視化したくて実施しました。「命を守る」という
どうする免許返納㊦ 免許不要の電動車いす 家族に気兼ねなくお出かけ【NEXT特捜隊】
焼津市の女性(83)の「運転免許の返納、いつ決断するべきか悩んでいます」というお悩みをきっかけに取材した「どうする免許返納シリーズ」。 今回は、運転免許なしで利用できる電動車いすの利点と課題を紹介する。 ⇒どうする免許返納㊤ 決断する基準は? 周囲のかかわり方は? ⇒どうする免許返納㊥ 高齢の親の運転に不安を感じたら…どう切り出す? 安全性 年々進化 免許返納を検討する際には、車に代わる交通手段を併せて考えたい。バス、電車、タクシー、運行時間や経路の自由度の高い「デマンド交通」などの他、再注目されているのが電動車いすだ。 メーカー11社でつくる「電動車いす安全普及協
どうする免許返納㊥ 高齢の親の運転に不安を感じたら…どう切り出す?【NEXT特捜隊】
「運転免許の返納、いつ決断するべきか悩んでいます」。焼津市の女性(83)のお悩みをきっかけに取材した「どうする免許返納」シリーズ。 今回のテーマは、高齢の親の運転に不安を感じたら、子どもはどうしたら良いのか。「大切な親に、これなら『決心』させられる!免許返納セラピー」(講談社)を監修した九州大大学院システム情報科学研究院の志堂寺和則教授(60)に助言を求めた。 ⇒どうする免許返納㊤ 決断する基準は? 周囲のかかわり方は?。 ⇒どうする免許返納㊦ 免許不要の電動車いす 家族に気兼ねなくお出かけ 親を被害者にも加害者にもしない 運転免許証は親のプライドと、家族の思い出の詰
どうする免許返納㊤ 決断する基準は? 周囲のかかわり方は?【NEXT特捜隊】
「運転免許の返納、いつ決断するべきか悩んでいます」。焼津市の女性(83)から、読者の困り事を調査する「NEXT特捜隊」にお悩みの声が届いた。 運転免許返納が頭をよぎるものの、買い物や通院に車が必要で踏み切れないという。高齢ドライバーによる交通事故対策を盛り込んだ改正道交法の施行から3カ月。 決断のポイントや家族が注意すべき点を取材した。 ⇒どうする免許返納㊥ 高齢の親の運転に不安を感じたら…どう切り出す? ⇒どうする免許返納㊦ 免許不要の電動車いす 家族に気兼ねなくお出かけ 「ウインカーを間違う」「車庫入れでこする」要注意
いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデート 読者アンケートに寄せられた声【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルス感染症予防のためのマスク着用について考えた特集「いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデートしよう」(5日掲載)。特集に合わせて実施した読者アンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」の回答を引き続き紹介する。 回答者は静岡県内在住の40~60代を中心とした441人。自身のマスク着用については「場に応じて感染リスクを自ら判断し、着脱している」が78.2%を占めた。「新型コロナの感染再拡大が起きた場合、政府はどのような態勢を取るべきか」の設問では、40.4%が「新たな変異株の致死率などに応じてその都度判断する」を選んだ。「行動制限を呼び掛けるべきだが、これまでより制
地域ならではの学校行事 城落とし/砂丘マラソン/サンゴ養殖/遠泳/いずみ運動…【NEXT特捜隊 投稿特集】
小学生が泳ぎ続けることに挑戦する浜松伝統の「30分間回泳」の取材をきっかけに、LINEでNEXT特捜隊とつながる「N特通信員」の皆さんに地域ならではの学校行事を募集したところ、多くの投稿が寄せられました。寄せられた情報と追加取材した内容を紹介します。 ◆運動会の城落とし (浜松市西区、会社員のようこさん、47歳)(静岡県外、清水おもちさん、30代)(磐田市、ちいさん、40代) 「運動会の城落としがありました」 浜松などで行われる運動会種目「城落とし」(2019年9月23日 静岡新聞朝刊) (城落としは、浜松などで盛んな運動会種目です。過去の新聞記事によると、二つの軍
いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデート【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスの流行第7波(静岡県内第8波)に見舞われていますが、死亡率や重症化率は季節性インフルエンザ並みに下がっています。長引くマスク生活を、皆さんはどう感じていますか? 静岡新聞社「NEXT特捜隊」が7月9〜17日に実施したアンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」には、441人から多様な意見が寄せられました。 私たちは現状をどう理解し、行動すればいいのでしょう。感染症医、環境教育に携わるNPO代表、憲法学者、内科医を交え、マスクと感染対策を、今改めて考えます。 ▼感染症医・矢野邦夫さん「重症化しにくい風邪と認識を」 ▼環境教育NPO法人理事長・山本由加さん「他人
浜松伝統「30分間回泳」を知っていますか? 「子どもが大変そう」という投稿を受け現地へ㊤【NEXT特捜隊】
「30分間回泳、子どもが大変そうです」 浜松市西区に住む女性(40代)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に不安を訴える投稿が届いた。浜松市出身ではない私(記者)にはなじみのない行事だ。運営主体である、小学校の体育主任らでつくる組織「浜松市小学校体育連合(小体連)」に尋ねた。【記事の最後に「30分間回泳」の様子が2分で分かるタイムラプス動画があります】 泳力・気力養う 小体連によると「30分間回泳」とは、市内の主に小学5年生が大きなプールで立ったり壁につかまったりせず、反時計回りで泳ぎ続けることに挑戦する浜松の伝統行事。達成者には合格証が授与される。遠州灘など多くの河川や湖
浜松伝統「30分間回泳」を知っていますか? 「子どもが大変そう」という投稿を受け現地へ㊦【NEXT特捜隊】
小学生が大きなプールでひたすら泳ぎ続けることに挑戦する浜松の伝統行事「30分間回泳」。浜松市西区に住む女性(40代)から「子どもが大変そう」と不安の声が届き、静岡新聞社「NEXT特捜隊」は現地取材を重ねた。行事の運営主体である「浜松市小学校体育連合(小体連)」の中村孝夫会長=写真=(市立可美小学校校長)に、投稿者の率直な疑問を代わりに投げ掛けた。 Q水難事故から身を守るのが目的ならば、着衣水泳を行ったらどうでしょうか? 服を着たまま浮いて助けを待つ「着衣水泳」の練習は確かに有意義です。学習指導要領にも着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方について「安全確保につながる運動との関連を図り、各学
洋服に価値を加える「アップサイクル」に取り組む 立山都さん(静岡市葵区)【NEXT特捜隊 あの人に聞きたい】
洋服を捨てるのでなく、本来の良さを生かして新たな価値を加える「アップサイクル」に取り組む立山都さん(43)。「彼女の活動の原動力が知りたい」と、静岡市葵区の女性から投稿が寄せられた。静岡鉄道古庄駅の北西約100メートル。幼稚園舎を再利用した建物の一角にある、立山さんの営む古着店「ものがたりを『着る』お店 choosy(チュージー)」を訪ねた。レトロ雑貨、ドライフラワーの甘い香り、色とりどりの古着。おとぎ話のような雰囲気の店内で、話を聞かせてもらった。 服で新たな人生の物語 友達とデザインがかぶらず、値段も手頃な古着がずっと好きでした。同時に、数十年たっても着られるほどきれい
特捜隊ノート 「ヘルプマーク」知って【NEXT特捜隊】
外見からは分かりにくい障害などがある人が、周囲から援助を受けやすいように身につける「ヘルプマーク」をご存じですか。N特通信員を対象にしたアンケートでは「知っている」人は約6割。マークを使用する人にも「だんだんと認知が広がっている」との実感があるようです。 企業が啓発を進める動きもあります。「社内でのマークの周知をきっかけに、社員同士が自身の体調や困り事を相談しやすい雰囲気が生まれた」という企業担当者の言葉が印象的でした。 障害や病気がある人だけでなく、「今日は体調が悪い」といったことは誰にでもあるはず。でも、口に出せず無理をしてしまう人も多いのではないでしょうか。もっと、気軽に&ldqu
外出時「ヘルプマーク」をつけようか迷っています【NEXT特捜隊】
読者の疑問や困り事に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡県中部の30代女性から依頼が届いた。女性はてんかんの発作に備え、ヘルプマークをつけたいと考えている。ただ「嫌がらせを受けないか。そもそも知られているのか」という心配もあるという。「新聞を通して、ヘルプマークへの理解を広げてほしい」とも。ヘルプマークの利用者に体験談を聞き、ヘルプマークを見掛けた時に求められる行動について調べた。 見えにくい障害「配慮必要」 見守り、理解を 赤地に白い十字とハートマークを組み合わせた「ヘルプマーク」。外見からは分かりにくい障害などがある人が周囲から援助を受けやすいよ
この夏 マスクどうしていますか 7月17日まで回答受付中【NEXT特捜隊 アンケート】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」は17日まで、インターネットアンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」を実施しています。 マスクの着用や感染対策についての考え、率直な思いをお聞かせください。結果は8月5日夕刊に掲載予定です。 回答フォームは ⇒こちら
家庭や勤務先、学校などで参院選は話題になる?【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
「参院選について家庭や勤務先、学校などで話題になる?」。読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」がLINEアンケートで尋ねたところ、家族や友人といった近しい人とは、候補者や公約について意見を交わす人が多い傾向があった。「話題にしない、ならない」と答えた人は回答者86人中23人だった。 沼津市のパート女性(61)は「今回の参院選は、家庭でも勤務先でもかなり関心を持たれている」と受け止める。「物価上昇を打破してくれる政党はどこか。候補者は当選後に何をしてくれるか。公約は守ってくれるか」などと話題は尽きない。気になる候補者の公約を調べているという静岡市葵区のサービス業女性(46)
選挙カーの名前連呼 どう思う?【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」が実施した参院選に関するLINEアンケートでは、選挙中にたびたび話題になる「選挙カーの騒音問題」についても意見を尋ねた。 公職選挙法上、走行中の選挙カーでできる選挙運動は「連呼行為」のみ。この「連呼」については「うるさいだけ。やめてほしい」(静岡市駿河区、51歳会社員男性)「かえってマイナスイメージ」(浜松市中区、64歳会社員男性)など、否定的な意見が大半を占めた。 一方で、静岡市駿河区の公務員男性(49)は「選挙カーが走ることで、世間がやっと選挙があるという空気になるのも事実」と指摘し、午前8時から午後8時までとなっている活動時間
「LINE」で届いた読者の質問 立候補者に聞きました【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
夏の参院選静岡選挙区は、7月10日の投開票に向け、現職2人と新人6人が2議席を巡って選挙戦を繰り広げています。投票先を決めるにあたり、各候補に聞いておきたいことは-。読者参加型の報道を目指す静岡新聞社の「NEXT特捜隊」は、無料通信アプリ「LINE」の公式アカウント登録者から質問を募り、厳選して各候補に届けました。回答を紹介します。 静岡選挙区 立候補者(届け出順) 舟橋夢人氏 56歳 N党新、鈴木千佳氏 51歳 共産新、山本貴史氏 52歳 諸派新、山崎真之輔氏 40歳 無所属現(国民推薦)、若林洋平氏 50歳 自民新(公明推薦)、平山佐知子氏 51歳 無所属現、堀川圭輔氏 48歳 N
若者の投票率向上させるためには?【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」が今回の参院選に関し実施したLINEアンケート。各種選挙で低い傾向にある若者の投票率を向上させるための方策を自由記述で尋ねたところ、インターネット投票を求める声が特に目立った。 若者の投票率 向上させるためには? 袋井市の主婦(60)は「マイナンバーなどを利用した上で、ネット投票を可能にすべき」と訴え、静岡市葵区の地方公務員の男性(47)は「マイナンバーと結びつければできると思う」と記した。同市葵区の女性会社員(53)は「せっかく18歳から投票ができるようになったのだから、若者目線で投票しやすいようにすべき」と指摘した。 投票環
原始キャンプの極め人 越山哲老さん(島田市)に聞く 「豊かさ」とは?【NEXT特捜隊 あの人に聞きたい】
野外の生活技術「ブッシュクラフト」の魅力を講座などで伝えるナイフインストラクター越山哲老さん(56)。アウトドア専門誌で特集されるなど、近年注目されている。静岡市葵区の女性からの「会社員をやめてナイフ一本で森に飛び込んだ越山さんが気になる」という投稿を受け、新緑の林へと会いに行った。慣れた手つきで枝を削り、着火剤となる「フェザースティック」を作って火をおこす越山さん。たき火にあたりながら半生を語ってくれた。 お金じゃ笑えない 稲刈りや羊の世話など自然と交わる暮らしをした幼少時代から一転、上京後はパンクバンドをやりながら洋服屋の店長として多忙な日々を過ごしました。転機は、洋服の買い付け
お中元、今年で最後に 失礼のない伝え方は?【NEXT特捜隊】
磐田市の介護職の女性(75)から相談が寄せられた。お中元やお歳暮を慣例として贈り続けてきたが、準備が負担になってきたという。作法・着付け教室「真美文化学院」学院長でSBS学苑講師の田辺まなみさん(74)=三島市=に解説を求めた。【記事の最後に例文があります】 感謝の気持ち込めて 一般的には、中元は7月1~15日ごろのお盆までに届くようにします。8月盆の地域には8月15日ごろまででも構いません。歳暮は12月初旬~25日ごろまでに届くように贈ります。お世話になった方へ感謝の気持ちを込めた贈り物で、基本的には双方の関係が変わらない限り贈り続けるのが習わしとされていま
特捜隊ノート 土肥金山「世界最大の金塊」【NEXT特捜隊】
20億円の物を触ったことがありますか? 伊豆市の観光施設「土肥金山」に展示されている重さ250キロの金塊は金の価格高騰により、4月に時価が22億円を超え、現在も20億円台で推移しています。金塊はアクリル板の穴から手を入れて触ることができます。 土肥金山によると、2005年の公開当時は約4億円でした。「世界最大の金塊」としてギネス世界記録に認定され、土肥金山は誘客に活用しています。しかし、金の価格高騰は新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻といった不安定な世界情勢が背景にあるとされ、土肥金山は苦しんでいる人を思いやる心を忘れていません。 土肥金山の近所の松原公園には直径31メ
あなたにとっての争点は?【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
22日に公示される参院選。読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」は、投開票(7月10日)までの期間中、無料通信アプリ「LINE」を通じて今回の選挙をめぐる読者アンケートを行い、結果を随時で紹介する。初回は「あなたにとっての争点は?」。 寄せられた意見の中で特に目立ったのは経済対策。世界的な原材料価格の高騰やロシアのウクライナ侵攻、急速な円安による物価高が止まらない中、価格の抑制や賃上げに向けた対策を求める声が多くを占めた。 静岡市駿河区の公務員女性(37)は「給料が上がらないのに物価はどんどん上がる。車の買い替えもままならない」と悲鳴を上げる。影響は高齢世代も同様で
静岡鉄道「春日町駅」 春日町にはありません【NEXT特捜隊】
「静岡鉄道の春日町駅は『春日』にあるのに、なぜ『春日町駅』なんでしょう。春日町は離れた別の場所にあります」 静岡市駿河区の静鉄通勤ママさん(30代)から、静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が寄せられた。タクシーで「春日町までお願いします」と伝えたところ、春日町駅方面に案内された経験があるという。 地図を確認してみたら確かにそう。春日町駅は静岡市葵区春日2丁目にある。春日町の最寄り駅は隣りの音羽町駅だ。「どうしてこうなったのか」。早速調査に着手した。 春日はかつて春日町だった NEXT特捜隊事務局内でのミーティングで「駅が設置された頃はここも春日町だったのでは?」との仮説が生まれ、ま
金高騰 土肥金山「世界一の金塊」の価値は?【NEXT特捜隊】
「金の価格が上がっています。『世界一』といわれる伊豆市の土肥金山の金塊の時価は今、どのくらいでしょうか」 ロシアによるウクライナ侵攻のニュースが伝えられ、不安定な世界情勢を実感する日々。食材など生活に身近な品が値上がりする中、金の価格も高値で推移している。「そういえば伊豆市の土肥金山には『世界一の金塊』があるが、時価はどうなったのだろう」。気になっていたところ、読者の疑問に答える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市の30代主婦から「どれだけ価値が上がっているのでしょうか」との疑問が寄せられ、土肥金山へ車を走らせた。 一時22億円 警備を強化 伊豆市唯一
独特のキャラクターで癒やし振りまく 浜松市出身の落語家 柳家花いちさん【NEXT特捜隊 あの人に聞きたい】
落語界のサラブレッドとも称される柳家花緑さんに弟子入りして約15年、昨年9月に真打ちに昇進した柳家花いちさん(39)=浜松市中区出身=。同区の40代女性から「真打ちになって変わったことなど、いろいろ聞いてみたい」と依頼が寄せられた。取材を申し込むと「はい、うれしいです」と即快諾。柔らかな物腰で周囲をふわりと明るくする独特のキャラクターに癒やされた時間だった。 真打ち「変わらず」「不安だらけ」 真打ち昇進は落語協会理事会で決まり、師匠を通じて聞くわけですが、基本は年功序列の世界です。そろそろだなと楽しみに待っているのが一般的だと思います。私はと言うと正直「やった!」というよりも不安だらけ
特捜隊ノート 「町内会 お悩み解決の一助に」【NEXT特捜隊】
町内会の役員のなり手不足に悩む声が寄せられ、静岡県内各地の状況を調べました。定年延長や共働きの増加など社会の変化で、活動に携わることができる人員も時間も減少傾向にあり、同じ悩みを抱える地域が多いことが分かりました。 しかし、時代に合わせた変革も芽生えています。住民アンケートで負担感を訴える声が多かった独自の夏祭りを休止し、他団体主催のイベントに町内会として出展するという形態に変更したり、男性中心だった組織に女性を登用する仕組みをつくったり。地域の事情に合わせた組織の見直しが進んでいます。 慣習の変革には労力も声を上げる勇気も必要ですが、地域の絆を維持しつつ、変革を実現した事例は身近にあり
居住支援法人の活動、実態「知ってほしい」 コロナ禍で需要増も運営厳しく【NEXT特捜隊】
「低額所得者や高齢者、ひとり親世帯などの賃貸住宅入居をサポートする居住支援法人について知ってほしい。コロナ禍を経て相談件数が急増し、運営に困難が生じています」。読者の疑問や困りごとに応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市清水区で居住支援活動を行う鈴木久義さん(48)から依頼が届いた。現状を知るため早速、鈴木さんが総括責任者を務める法人「WAC清水さわやかサービス」の支援現場に同行させてもらった。 「仕事をくびになったとき、子どもがどうなってしまうのか、それが一番心配だった」。目に涙を浮かべて話すのは、静岡市清水区に住む日系ブラジル人の丸山フェリペさん(30)。引っ越したばかりの2DK
お茶くみ、炊き出し… 町内会・自治会に「女性部」必要ですか 時代に合わせて変えるべきでは?【NEXT特捜隊】
◆性別に関わりなく役を回してほしい 「私の自治会には『女性部』があります。活動はお茶くみ、炊き出し、スポーツの点数付けなど性別に関係なくできる仕事。『女性部』という名前をやめ、性別に関わりなく役を回してほしいです」 島田市大柳に住む女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊(N特)」に声が寄せられた。投稿者は「時代に合わせて組織の在り方を変えるべき」と思っているが、人間関係の悪化を恐れて自治会で言い出せないでいるという。 まずは市自治会連合会にこの意見への見解を尋ねた。同連合会は「自治会の活動内容はそれぞれの自主性によるもの」と回答した。連合会は各自治会を指導・
町内会・自治会の悩み 寄せられた意見【NEXT特捜隊】※音声コンテンツあり
静岡市葵区の60代のパート勤務の女性から「町内会の新役員探しに苦労している」という声を受け、「NEXT特捜隊」は、静岡県内の町内会による役員の担い手確保の取り組み(⇒切実「町内会の役員探し」担い手不足どこでも)、市町による支援の萌芽をリポートした(⇒存続岐路に立つ町内会 支援始める市町も)。 お住まいの町内会・自治会についての意見や悩みをLINE・メールで募集したところ、多くの投稿をいただいた。内容は、「女性部・婦人部」へのご意見/お悩み・困り事/我がまちの工夫/要望・提案ーに大別された。 投稿の一部を「町内会シリーズ」第3弾として紹介する。 ※やさしい音声ニュース「
新入社員との関係づくり どうしたらよいのやら【NEXT特捜隊】
「年々、新入社員とうまく打ち解けられなくなっています」 今年も静岡県内各社にフレッシュな新入社員が入社し、1カ月。静岡市の男性会社員(50代)から、読者の疑問に応える「NEXT特捜隊」に投稿が寄せられました。「新入社員の雰囲気が変化しているのか、自分が老化しているからか大きな壁があります」と悩む男性。「なるべく、フラットに良い関係を築きたい」と望んでいます。 新入社員との関係づくりで心掛けるポイントとは―。中小企業の新卒採用コンサルタントとして「新卒を迎えるための社内研修」を手掛け、就活カフェ「ナナショク」も運営するナナクレマ(同市葵区)代表の武友久美さん(34)=写真=
存続岐路に立つ町内会 支援始める市町も【NEXT特捜隊・続報】
静岡市葵区の60代のパート勤務の女性から「町内会の新役員探しに苦労している」という声を受け、読者の疑問に応える「NEXT特捜隊」は先日、県内の町内会による役員の担い手確保に向けた取り組みをリポートした(⇒切実「町内会の役員探し」担い手不足どこでも)。加入率低下や担い手不足を背景に、存続が危ぶまれる町内会・自治会など「地縁による団体」を支援しようと、動き始めた静岡県内の市町があることが、その後の取材や読者の皆さんからいただいた情報で分かってきた。「町内会シリーズ」第2弾としてお伝えする。 ◆従来の在り方を見直し 納入された広報紙。スタッフが地域の見守りをしながら配
働き方改革と子育て支援に取り組む 中川由香さん(静岡市)【NEXT特捜隊 あの人に聞きたい】
シングルマザーに仕事を提供する経営者石光(せき・ひかり)さん(37)=静岡市駿河区=から、「育児に悩むスタッフに、いつも具体的な解決策を示してくれる経営者仲間がいる。ぜひ話を聞いてほしい」との便りが届いた。藤枝市のドラム缶製造業富士エコティック取締役の中川由香さん(40)。息子の育児と社員育成の経験から、心理学や、見る力を鍛えて脳や運動機能の向上につなげる「ビジョントレーニング」を学び、ウェブサイトなどで発信。5月には藤枝市で幼児と小学生向けの教室を開講する。思いを聞いた。 ■育児と社員管理に学ぶ 小学3年の息子は3歳の頃、食べるものや着るものに強いこだわりがありました。語彙(ごい)力
切実「町内会の役員探し」 担い手不足どこでも 各地で工夫、時代に合わせ変革も【NEXT特捜隊】※音声コンテンツあり
「町内会の役員探しに大変苦慮しています」 静岡市葵区のパート勤務の60代女性から、読者の疑問に応える「NEXT特捜隊」に切実な声が寄せられた。 同様の悩みは多いのだろうか。早速調査を開始した。静岡県内全ての市町の担当部署に尋ねたところ、ほぼ全域で役員の担い手不足が課題となっている現状が見えてきた。確保する方法は会員が順番で役員を務める輪番制や、特定の人が何期も繰り返し務めるケースが多いようだ。各地の役員からは「後任が見つからず前任者が精神的に病んだ」「後任探しのため現職役員全員で10軒以上回った」など深刻な声が聞かれた。(※記事の最後にあるやさしい音声ニュース「聞こっと」では、記者が投稿
温泉入浴着、誰でも自由に着用できたらいいのに… 衛生面のルールづくり鍵に【NEXT特捜隊】
「温泉で着る「入浴着」。手術経験者だけでなく、希望者が自由に着用できるようになればいいと思います」 読者の疑問や困り事に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、沼津市に住む女性会社員(50代)からメッセージが寄せられた。公衆浴場で乳がんなどの手術痕を覆う「入浴着」に関する記事を読み「手術経験者に限定すると、手術したと分かってしまう。自由に選択できるのが普通になれば」と思ったという。入浴着を取り巻く現状と課題を探った。 ◆混浴での利用も 入浴着を巡っては、乳がん経験者などに貸し出しをする温泉、温浴施設が県内外で徐々に増えているほか、利用の理解へ啓発を進める自治体や観光地もある。その流
女性の視点「こち女」から 視野を広げて「NEXTラボ」へ
金曜夕刊の特集面として7年半継続してきた「こちら女性編集室(こち女)」が、4月から「NEXT(ネクスト)ラボ」に生まれ変わりました。担当がこれまでを振り返りつつ、紙面刷新の理由や今後の取り組みについてお話しします。 ◇ーー◇ーー◇ 西條朋子、伊豆田有希、大滝麻衣=社会部記者。それぞれ産休育休を経て「こち女」を担当 溝口将人=編集局次長 橋爪充=文化生活部長。「こち女」担当デスクを2年務めた ◇ーー◇ーー◇ 西條 こち女の初掲載は2014年10月。国が女性活躍推進を掲げる中、女性の視点や問題意識を紙面に生かそうと創設されました。育休復帰後に時短勤務で働く女性記者が担当し、メンバ
なぜ?「案内板の静岡市章、色が上下逆さまです」【NEXT特捜隊】
「静岡市章は上が白色、下が青色のはず。一部の案内板で、市章の上下の色が逆さまになっているのはなぜですか?」。市立蒲原西小前校長の山口恭正さん(63)=同市清水区=から、読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が寄せられた。 まずは、正しい静岡市章を市役所に確認した。市総務課によると、市章は2003年、旧静岡市と旧清水市が合併して新・静岡市が誕生した時に、市民から寄せられたデザインの中から市民投票で決まった。旧2市と新・静岡市の頭文字のアルファベット「S」の形で、上の白色が富士山を、下の青色が駿河湾の波をイメージしている。表示に関するデザインマニュアルがあり、基本的に色を変更する
静岡県信用保証協会 「事業者の味方」岐路に【NEXT特捜隊】
静岡県信用保証協会は中小、零細事業者を支える役割を果たしているとは思えません―。静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市で茶問屋を営む70代男性からメッセージが寄せられた。公的な保証人として中小企業の借り入れをサポートする同協会。「事業者の味方」であるべき組織の現状や課題を探った。 ■高い保証料率 「保証料の減額には応じられない」。1月下旬、男性に県信用保証協会の担当者から連絡が入った。男性は10年以上前に協会の保証付きで金融機関から数千万円を借りた。保証料率は年1.5%超。以来、借金の残額に応じて毎年、八十数万円~六十数万円を協会に支払ってきた。東京電力福島第1原発事故に伴う風評被害や
あの人に聞きたい/トマトケチャップボーイズ【NEXT特捜隊】
浜松市出身の3人組バンド「トマトケチャップボーイズ」。同市中区の女性から「取材してほしい」と依頼を受け、ギター、ボーカルの鈴木晴揮さん(24)に話を聞いた。同バンドは都内を中心にライブ活動を展開してきたが、3月いっぱいで活動を休止する。現メンバーによるラストライブ(30日、都内)を前に、バンド結成までの経緯や約5年にわたる音楽活動、突然の休止の理由、今後への思いなどを語ってもらった。 ■出発点は映画 子どもの頃から映画が好きで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「20世紀少年」を見て、バンドに憧れました。中学に入り、同級生で現メンバーの石川元啓に影響を受け、表現の軸がパンクになりまし
特捜隊ノート/事前復興、意識広がれば【NEXT特捜隊】
東日本大震災から11年を機に、全国の地方紙が連携して行った「福島・東北」への関心を問うアンケート。読者の皆さまもご協力くださり、感謝申し上げます。 関心の高かった項目の一つが「地震、津波からの復興状況」。津波による被害を受けた岩手県陸前高田市の高台移転を伝える岩手日報社の記事に合わせ、同様の被害を未然に防ぐために地域を挙げて高台への移転を模索した沼津市内浦重須地区を取材しました。 経済的負担などが壁となり集団移転は実現しませんでしたが、決意の固かった住民のうちの1軒目の新居が本年度完成。ついに高台移転が始まりました。 災害被害を最小化するまちづくりを平時から考える「事前復興」の大切さが
津波対策の高台移転 新居1軒目完成、移住始まる 沼津市内浦重須地区【#311jp】
東日本大震災をきっかけに、津波被害の未然防止のため高台への集団移転を模索した沼津市内浦重須地区。経済的負担などを理由に希望者が減り集団移転には至らなかったが、本年度、高台に1軒目の新居が完成。移転が目に見える形で始まった。 海抜60メートルの高台。ミカン畑だった土地を整備して生み出した2500平方メートルの住宅用地はまだほとんどが更地だが、真新しい住宅が1軒建っている。家の主は地元の造船業大沼伸剛さん(49)だ。 大沼さんは祖父の代から地元で造船業を営んできた。旧宅と併設した造船所のすぐ前には海が広がり、高潮時には作業場に海水が流れ込むことも。「津波が来たら家も仕事もだめになる」。震災後
福島・東北の今、知りたいことは? 「原発事故の廃炉作業」最多 地方17紙協働アンケート【#311jp】
2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から11年を迎えるのを前に、静岡新聞社「NEXT特捜隊」など読者とつながる報道に取り組む全国の地方紙は、被災地「福島・東北」について知りたいことや原発政策の在り方などを聞くアンケートを実施した。福島について関心がある項目は「原発事故の廃炉作業」が43・0%と最多を占めた一方で、震災への関心は昨年の同様の調査に比べ低下傾向にあった。原発政策についても積極的な脱原発を求める意見の割合が減った。 アンケートは協働企画として昨年から取り組む「#311jp」の一環。17紙が無料通信アプリ「LINE」(ライン)や紙面で呼び掛け、2月2日~11日に
福島第1原発廃炉作業の進捗は? デブリ詳細、今も不明 道のりは険しく【#311jp 福島民報発】
福島民報社は「オンデマンド調査報道(JOD)」パートナーシップの加盟社協働アンケート結果で、「福島県の今について最も関心があること」の上位だった東京電力福島第1原発事故の廃炉作業について取材した。 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)は2011年3月11日の東日本大震災の地震と津波で原子炉を冷やせなくなり、全6基のうち1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起き、1、3、4号機は水素爆発した。大量の放射性物質が放出された類例のない原発事故から丸11年を迎える今も、溶け落ちた核燃料(デブリ)がどこに、どれぐらいあるのか詳細には分かっておらず、廃炉の道のりは険しいままだ。 政府と東電
福島の復興は、どこまで進んだか ハード面復旧半面、記憶の風化課題 「ホープツーリズム」に力【#311jp 福島民報発】
「オンデマンド調査報道(JOD)」パートナーシップの加盟社協働アンケートの「福島県の今について最も関心があること」の質問で、2番目に関心が高かった地震、津波からの福島県内の復興状況について福島民報社が取材した。 2011年3月11日に起きた東日本大震災で、福島県では最大震度6強の揺れを観測した。福島県内三地方のうち太平洋沿岸の「浜通り」には大津波が襲来し、多くの人命が失われた。須賀川市の農業用ダム決壊、白河市の大規模土砂崩れなど内陸の被害を含めた死者(直接死)は1605人、住宅被害は全半壊約10万棟をはじめ約24万棟に上り、海岸堤防(防潮堤)や港湾・漁港、道路、橋などにも甚大な被害が出た。
2町村で今春「帰還困難」解除 福島第1原発事故、避難区域の現状は?【#311jp 福島民報発】
「オンデマンド調査報道(JOD)」パートナーシップの加盟社協働アンケートの「福島県の今について最も関心があること」の質問で、3番目に関心が高かった東京電力福島第1原発事故に伴う避難区域の現状について、福島民報社が取材した。 東京電力福島第1原発事故から今年の3月11日で丸11年となる現在も、福島県内の7市町村に、空間放射線量が高いまま居住が制限されている「帰還困難区域」がある。福島県の沿岸地域「浜通り」にある富岡、大熊、双葉、浪江、葛尾、飯舘の6町村は、住民の帰還に向けた環境を整備する「特定復興再生拠点区域(復興拠点)」を帰還困難区域内に設け、除染やインフラ整備を進めている。このうち大熊町
住宅新築一段落、絆づくり課題 岩手の高台移転の現状は?【#311jp 岩手日報発】
全国17地方紙が連携プロジェクト「#311jp」で東日本大震災から11年を前に行った読者アンケートには「高台移転した被災地の現状はどうなっていますか」との質問が複数寄せられた。津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市中心部は浸水域のかさ上げと高台移転でまちの再生を進めた。1年前に宅地の引き渡しが終わり、住宅新築もほぼ一段落した。津波災害への安全性は高まったが、町内会ができていない地区もあるなどコミュニティー再構築は途上だ。住民流出でかさ上げ地には多くの空き地が残り、将来への道のりは平たんではない。 名勝・高田松原や「奇跡の一本松」を眼下に望む同市気仙町今泉地区の高台。3年前に新築された気仙
復興先導の観光地、コロナ苦境と闘う 宮城の日本三景・松島のいまは?【#311jp 河北新報発】
JODに加盟する地方17紙が共同で実施したアンケートには、日本三景の一つ「松島」(宮城県松島町)に関する質問が複数寄せられた。「旅行で訪れて感激した風景が思い出される」。「復興しましたか?」。津波被災地の復興を先導した東北有数の観光地は「あの日」から11年を経て、コロナウイルス禍という苦境となお闘っている。 JR仙台駅から仙石線に揺られて約40分。景勝・松島の玄関口、松島海岸駅に降り立つ。昨年12月に改装された駅舎にはカフェや土産物店が併設されている。 目抜きの松島海岸通りを5分ほど歩くと、仙台藩祖伊達政宗創建の国宝・瑞巌寺が見える。絢爛(けんらん)豪華な絵画や彫刻を施した本堂が桃山文化
子猫のゆりかご運営 あの人に聞きたい/保護猫ボランティア 赤石朔さん(富士市)【NEXT特捜隊】
殺処分寸前の猫を引き取って育て、希望者に譲渡する保護猫ボランティアの富士市立富士中1年の赤石朔さん(13)。同市の40代の女性会社員から「感心する」と、藤枝市の50代の主婦から「愛のある活動を多くの人に知ってほしい」と取材依頼が寄せられた。赤石さん家族が自宅で営む子猫園「ベルソーデシャトンズ(フランス語で子猫のゆりかごという意味)」は希望者に引き渡すまで猫を育てる場所。園を訪ね、活動への思いを聞いた。 命救うのに理由は不要 叔母が保護猫を飼い始めたのをきっかけに、捨て猫や野良猫の多くが殺処分される現実を知りました。全国では年間約2万匹が殺処分され、うち半数以上
緩和ケア「生きるため」 つらさ和らぎ、支えに【NEXT特捜隊】
緩和ケアは『終末期』の宣告ではありません。私は闘うために受けています 血液のがん「多発性骨髄腫」で闘病中の社会福祉士原田久美子さん(56)=浜松市西区=から、静岡新聞社「NEXT特捜隊」にメッセージが寄せられた。 病が発覚した5年前から治療を続け、一時状態は落ち着いたが、昨年末に再々発。緩和ケアに支えられ、闘病を続けている。 医師から緩和ケアを提案されると、もう治癒が見込めないと、ショックを受ける人もいると耳にした。「私の今を伝えることで、同じ境遇の人の心が少しでも軽くなれば」。そう願うようになった。 同市中区の浜松医療センターに入院中の原田さんはオンライ
特捜隊ノート 長寿のポニー天国に【NEXT特捜隊】
「異例の長寿馬」として昨年、NEXT特捜隊で取り上げた御前崎市の乗馬クラブ「パロミノ・ポニークラブ」のポニー「ダブルトラブル(通称・トラさん)」が1月、天国に旅立ちました。41歳の大往生でした。 33年間トラさんを世話し、最期をみとった飼育員佐藤久美さんに「佐藤さんにとって、トラさんはどんな存在でしたか」と伺いました。「家族でも相棒でも自分の分身でもないが…」と言葉を選ぶ佐藤さん。裏を返せば、そのどれにも近い存在だったのかもしれません。 「共に仕事した仲間であり、先生。ありがとうという思いしかない」。紙面ではこの言葉を紹介しました。 人に愛され、天寿を全うしたトラさん。同
もったいない給食の残食 発電、肥料…活用広がる【NEXT特捜隊】
読者の疑問や困り事に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市駿河区に住む30代の公立中教員から「給食の大量の食べ残しに胸を痛めています」とメッセージが寄せられた。まずは、全国、静岡県内の現状を調べることから始め、「残食」を取り巻く背景や課題を探った。【記事の最後に動画があります】 1人年間7.1キロ 環境省が2015年、全国の市区町村教育委員会に行った調査によると、給食の食べ残し割合「残食率」は約3割の自治体が把握していて、平均値は約6.9%だった。重さにすると、子ども1人当たり年間7.1キロと推計されるという。 県内の全35市町にも聞いた。残食率を自治体として把握し
あの人に聞きたい/ターミナルケアホームを運営 岸森尚子さん(浜松市中区)【NEXT特捜隊】
終末期を迎えた人を対象に「みとり」を専門にした施設「ターミナルケアホーム天寿」を浜松市中区で運営する岸森尚子さん(59)。掛川市に住む40代の看護師の女性から「利用者やその家族に穏やかに過ごしてもらうための工夫を知りたい」という依頼を受け、話を聞きに行った。 両親の介護がきっかけ 両親の介護が「天寿」をつくるきっかけになりました。22年前、父が末期がんで入院しました。父はずっと「家に帰りたい」と言っていましたが、願いをかなえてあげることができませんでした。その後悔を原動力にヘルパー2級の資格をとり、介護の仕事に従事してきました。 その後、母も介護が必要になり、介護施設に預けたのですが、
特捜隊ノート 共生社会、道半ば【NEXT特捜隊】
読者投稿欄「ひろば」宛てにさまざまな“声”が届きます。2021年投稿が相次いだテーマが、障害者をはじめあらゆる理由で歩行が難しい人のための「ゆずりあい駐車場」の適正利用についてです。 取材を進めると、「駐車スペースに利用証のない車が止まっていて、予定を変更した」という方が多くいました。障害者への理解が深まらない理由として「身近にいない」という意見を聞くことがあります。「急いでいる」「少しの時間だけ」という安易な気持ちが、障害や病気がある方の外に出る機会を奪っているかもしれません。 車いすを利用するドライバーは「あるあるですね」と笑って答えてくれました。諦めているよ
「給食は食べ残してよい」 教育評論家・親野智可等さんインタビュー【給食のいま@しずおか⑦完】
「通っていた小中学校では『出されたものは最後まで食べなさい』という原則の下、基本的に残すのは不可でした。無理やりかきこんで、つらかったです」(焼津市、女子高校生) 給食アンケートに、高校生から体験談が寄せられた。「完食指導」の問題点や対策は。藤枝市の教育評論家・親野智可等さん(63)に聞いた。 完食指導は精神的虐待 親野智可等さん 子供の頃、食が細い幼馴染が給食を泣きながら食べていたことをよく覚えている。自身が教員だった頃も、給食で悩む児童を何人も見た。教育評論家として全国を回る近年も、我が子が給食の時間が原因で登校を渋るという保護者の声を聞いている。
減らしたい! 給食の食べ残し 1人年間7.1キロと推計【給食のいま@しずおか⑤】
「私の勤務校には給食があります。しかし私個人としては給食ではなく、弁当持参を望んでいます。理由は給食の残食が多すぎるからです。無理やり食べさせることはしません。食べる量は子どもたち自身に任せています。毎日大量の残食があります。弁当などにすれば、こうした問題も解決できるのではないかと思っています」 (静岡市駿河区、30代、教員) ⇒【追加取材版】もったいない給食の残食 発電、肥料…活用広がる check!! 現役教員から、気になる声が寄せられた。給食の残食はどのくらいあるのか。環境省が2015年度に全国の市区町村教育委員会に対して行った調査によると、残された給食の割
本にちなんだ献立「おはなしランチ」 三島市の小学校の工夫【給食のいま@しずおか④】
「三島市の小学校の給食はおいしい」(三島市、30代のパート主婦) LINEでこんな投稿が寄せられた。三島市の小学校給食は、他市町と何か違うのか。調べてみたら学校にある調理場での調理(単独調理場方式)、ほかほかご飯を提供する炊飯器、読書月間にちなんだ献立などの特徴があると分かった。市内の小学校を訪ねた。 校内の給食室から、児童が温かいままの給食をワゴンで運ぶ 11月下旬、市立錦田小学校。お昼の12時過ぎ、校舎1階の給食室から食缶や食器を載せたワゴンが次々と出てきた。ワゴンは各クラスに運ばれ、教員や給食当番の児童が手際良く配膳した。よく見ると、ワゴンには1升炊きの炊飯器が2つ。配膳時
高校でもホカホカ「給食」 浜松工業高校・50年以上の歴史【給食のいま@しずおか③】
「浜松工業高校は給食がありますよ。本当に助かりました」 (磐田市、主婦、藤田静子さん、80歳) 「子どもが浜松工業高校で給食があり、とても助かりました」 (浜松市中区、保育士、49歳) 給食アンケートに、こんな声が寄せられた。高校に給食があるなんて、私(記者)の周りでは聞いたことがなかった。浜松工業高(武田知己校長)に尋ねたところ、柳沢文之副校長が「全日制にも『給食』があります」と答えてくれた。全日制の給食の時間を訪ねた。 広い食堂には「会話厳禁! 大丈夫、気持ちは伝わってるよ」との貼り紙があった 校内に設置された食堂は、座席600席。メニューは日替わりでカレー、麺、定食、丼の
静岡大学の付属中学校にも給食がほしい! 寄せられた声に対し、大学側は…【給食のいま@しずおか②】
「静岡大付属島田中も給食がありません。成長期を支える食。お弁当は家庭の事情や好き嫌いで偏りが出る。食中毒も心配」(40代、女性) 「静岡大付属浜松中学も弁当持参です。朝も早いので給食にして欲しいです!切実です。『だったら受験しなけりゃ』と世間には言われそうですが、子どもの学力と経済的事情を考えるとこの学校がベストだと思いました。個人を特定されると困るので学校にも言えません」(匿名希望) 「県立中学校でも給食が食べたい」の記事やその後の給食アンケートに対し、静岡大付属中学校に通う生徒の保護者から声が寄せられた。同大付属の浜松、島田、静岡の3中学校はいずれも弁当持参が原則。牛乳のみ提供す
給食?弁当? ご意見いろいろ LINEアンケート結果【給食のいま@しずおか①】
Web限定シリーズ「給食のいま@しずおか」、まずはこの夏、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で実施したアンケートの振り返りから。お寄せいただいたご意見を整理しました。 ※こちらのアンケートには39人の方にご協力をいただきました。結果のお知らせが大変遅くなり、申し訳ありませんでした。 【必要】 ■子どもが食で困るのはおかしい お弁当格差でいじめが起こったり、持ってこない子がいたり。伸び盛りの子どもが食べる物で困るのはおかしい。自分は給食で好き嫌いをなくした。(浜松市西区、44歳、会社員) ■弁当はメニューがワンパターン化 お弁当はワンパターン化するし、夏は食中毒も心配(三島市、40
給食を取り巻く問題を継続取材 このシリーズ企画について【給食のいま@しずおか プロローグ】
静岡新聞NEXT特捜隊には2021年、身近な「給食」にまつわる疑問や意見が複数寄せられました。そのうちの一つ、Webと新聞紙面で発信した「給食が食べたい! 静岡県立中学、なぜ牛乳だけ?」(6月25日配信)には発信後、同じような境遇にある方からのメッセージが相次ぎました。 無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「中学校に給食ほしいですか」と問いかけたところ、39人の方からご意見をお寄せいただきましたが、給食を求める回答が大半に上りました。一方、給食の食べ残し、完食指導、教員の負担など、給食にまつわる普遍的な課題を指摘する書き込みも数多くありました。 ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」では
飲食店「蒲原館」を継承 あの人に聞きたい/蒲原のまちづくりに尽力 栗山勝訓さん(静岡市清水区)【NEXT特捜隊】
古民家再生やクラフトビール製造など、静岡市清水区蒲原地区の活性化を目的としたまちづくり事業を数多く手掛ける栗山勝訓さん(42)。最近は惜しまれつつ閉店した地元飲食店「蒲原館」を引き継ぎ、変わらぬ味を提供しようと準備を進めている。同地区の自営業の50代女性から「蒲原のイベントには何でも関わっている印象。どんなことをしているのか知りたい」と依頼を受け、訪ねてみた。 地元の宝 なくしちゃだめ 蒲原館が閉店すると聞き、「地元に愛された店を何とか続けてほしい」と店主との話し合いを重ねました。結果的に事業を引き継ぎ、調理担当など従業員を新たに迎えてレシピを継承することになりました。 私自身、
特捜隊ノート 「声の力」課題解決の一助に【NEXT特捜隊】
ことしもN特通信員の皆さまから多くの投稿をいただき「声の力」を感じた1年でした。 例えば、浜松市の遠州鉄道・浜北駅前のバス停の名前が事業者ごとにバラバラだったという話題。「バス利用者に分かりにくい」と指摘する投稿者をはじめ市民の声を受けて10月、三つのバス停が「浜北駅」を冠した名前に統一されました。 同様にN特通信員が問題点を指摘していた静岡市内のさびた歩道橋は撤去・補修され、JR静岡駅南口バス乗り場の点字ブロックの不備も改善されました。声の力が地域課題の解決の一助になったと信じています。 皆さまの投稿により、日頃の取材活動で見落としていた課題に気付かされます。全てにお答えしきれず大変
静岡のさびた歩道橋 撤去、補修で「すっきり」【NEXT特捜隊】
さびた状態で長年使用されて不安の声もあった静岡市内の歩道橋が、昨年から今年にかけて相次いで撤去、補修された。静岡新聞社「NEXT特捜隊」は昨夏、「静岡市葵区の安西4丁目西交差点にかかる『安西歩道橋』がさび付いていて、安全性が心配」という読者の声を伝えた。管理者の静岡市は取材に「安全性に緊急の問題はない」「市道拡幅に伴い撤去の方針」と答えていた。 12月に入り「(安西4丁目西交差点が)きれいになっていました」という情報が寄せられ、確認に出掛けた。 安西歩道橋は撤去され、交差点の見通しが良くなっていた。当時取材したもう1カ所の同市駿河区の有東歩道橋は表面が塗り直されていた。市道路保全課による
利用証掲示せず、平然と 障害者優先「ゆずりあい駐車場制度」モラル頼み【NEXT特捜隊】
「障害者用駐車場に平然と車を止める人が後を絶たない」―。8月、読者投稿欄「ひろば」にこんな投稿が掲載されたことをきっかけに、さまざまな声が寄せられた。静岡県は、あらゆる理由で歩行困難な人が駐車しやすくする「ゆずりあい駐車場制度」に基づく利用証の掲示を呼び掛けているが、浸透していないのが実情だ。どうすれば適正利用につながるのか。関係者に意見を聞いた。 利用証≠許可証 「『あるある』ですね」。障害者支援施設を運営する「ひまわり事業団」(静岡市駿河区)を訪ねると、車いすを利用する職員らが声をそろえた。村松雅也さん(50)は「特にスーパーは利用証のない車が止まっていることが多い」と
教育、地域活性…八つの肩書 あの人に聞きたい/ラジオ運営 中野あゆみさん(伊豆の国市)【NEXT特捜隊】
教育や地域の魅力発信を中心に、県東部で数多くの活動を手掛ける中野あゆみさん(36)。長泉町の40代の女性会社員から「子育てしながらパワフルに活動する中野さん。その原動力を知りたい」と依頼が寄せられた。取材を申し込むと、トレードマークのターバンと丸眼鏡を身に着け、柔らかな笑顔で応じてくれた。 多様な依頼 極力「うん」 「ママ夢ラジオ」が起点となり、幅広い仕事に関わるようになりました。ママ夢ラジオの資料を作ったりPRしたりしていたら、周りの人からブランディングやSNS活用のアドバイスを頼まれるように。それが仕事になり、広報を手伝ったり事業の相談に乗ったりする「オンライン秘書事
特捜隊ノート 安心して利用できるバス乗り場に【NEXT特捜隊】
「JR静岡駅南口ロータリーのバス乗り場で乗降口に続く点字ブロックが間違った場所に敷かれ、長年放置されている」との声が9月下旬に届きました。 依頼主の50代女性は視覚障害者を乗り場まで案内したことも。「改善を要望したが変わらない。事故が起きてからでは遅い」。電話越しに、怒りと焦りが伝わってきました。 取材すると、静岡市としずてつジャストラインの行き違いから、該当の乗り場が長年“仮設”状態だったため不備が生じていたことが発覚しました。現在は正しい場所に点字ブロックが敷かれたものの、乗り場の段差をなくすなどの安全対策は進んでいません。 女性の一言で変わりつつある乗り場
盗撮の実態、知っていますか? 10年で倍増/常習化しやすく 被害に遭わないためには…【NEXT特捜隊】
「ショッピングセンターで盗撮を目撃しました。女性が被害に遭わないためにどんなことを心掛けたらいいですか」 静岡新聞社NEXT特捜隊(N特)にこんな疑問が届いた。警察庁の統計によると、盗撮による摘発件数は3953件(2019年)で10年前に比べ倍増している。盗撮と並んで「二大性犯罪」とされる痴漢が減少傾向にあるのと対照的だ。そもそも、どんな人がどのように盗撮をしているのだろうか。盗撮を巡っては常習者が多いとされている。なぜ、性犯罪に手を染め、抜け出せなくなるのか。近年の倍増の要因は。気になる背景をじっくりと掘り下げた。 カメラがついた傘がスカートの中に... N特に連絡をくれたの
旅行再開、努力が水の泡では? 新型コロナのなぜ㊦【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスに関する二つ目の疑問は、富士宮市の高校3年咲希さん(18)から届いた。「緊急事態宣言下で県民は行動を自粛し、事業者は時短要請に従ったのに、修学旅行や遠足で県外へ行こうとする学校が増えている。せっかくのみんなの努力が水の泡にならないか」 コロナ下、日常のさまざまな場面で「自粛」が当たり前になったが、その目的は何か。3人の感染症専門医の助言を基に、まず感染対策の考え方を整理した。 感染症対策の根底には「バンドル(束)」という概念がある。一つ一つの対策をばらばらに行っても効果は限定的。複数の対策を一気に実行して病原体の広がりを食い止め、早期収束を目指す。 コロナに有効な対
感染者激減の理由は? 新型コロナのなぜ㊤【NEXT特捜隊】
10月以降、新型コロナウイルスの流行が全国的に落ち着いている中、静岡新聞社NEXT特捜隊に、相次いで疑問が寄せられた。「感染者はなぜ激減したのか」「旅行など活動再開の動きがある。せっかくみんなで収束させたのに、努力が水の泡では」。静岡県に助言する新型コロナ感染症対策専門家会議の感染症専門医3人に尋ねた。2回に分けて紹介する。 一つ目は、静岡市清水区の高橋一樹さん(68)から。「激減の理由が分からないので不気味。緊急事態宣言が出る前と後で、私も周りの人も、ほとんど行動を変えていない」と首をひねる。 高橋さんの肌感覚は、記者も同様。まず人の動きを調べるため、携帯電話の位置情報に基づく統計を
正しい位置に点字ブロック設置 静岡駅南口バス乗り場【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口ロータリーで、しずてつジャストラインのバス乗り場の一部が長年“仮設”状態だったため点字ブロックに不備があった問題をめぐり、静岡市は29日までに、乗り場の正しい場所に点字ブロックを設けた。市と同社は該当のバス乗り場を常設にする方向で調整している。 市駿河道路整備課によると、問題の22番乗り場のバス乗車口に合わせ、点字ブロックを整備した。合わせて降車口正面にあり、通行の障害になっていた安全柵の一部も撤去した。 同社運行企画部は22番乗り場について「引き続き使わせてほしいと市に伝えた」と説明。市の担当者は「今後は利用者が困らないような整備に努めたい」と答え
バス乗降口へ導くはずの点字ブロック、誤った所に 静岡駅南口、問題の核心は【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口駅前ロータリーで、しずてつジャストラインのバス22番乗り場に続く点字ブロックが現在の乗降口とは違う場所に敷かれ、長年放置されている。「何度か目の不自由な方を乗り場まで誘導したことがあります。事故が起きてからでは遅いので調査してほしい」。9月下旬、静岡市清水区の50代女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が届いた。 女性によると、駅から続く点字ブロックは22番乗り場より数十メートル手前で止まっていた。駅近くの21番乗り場には安全対策で鉄柵が設置されているが、22番乗り場にはなく、点字ブロックに従って歩くと誤ってロータリーに進入してしまう恐れもあった。女性は7月上旬、同社に現
洗面台の間隔取るべき? うがい、歯磨きは飛沫飛ぶリスクも【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルス感染症対策として、一部の県内ショッピングモールのトイレで使用できる洗面台の数を減らし、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ対策が行われている。ただ、利用者が時間をかけて手を洗うと行列ができていることがある。「逆に密な状態になっているのでは…」。磐田市の40代女性から本社「NEXT特捜隊」(N特)に疑問の声が寄せられた。 ソーシャルディスタンスは新たな生活様式として定着してきているが、手洗い場でも間隔を取るべきなのだろうか。取り組みを進める大規模商業施設「イオンモール浜松市野店」(浜松市東区)を訪ね、経緯や意図を聞いてみた。 同店は週末にかけて、県内
古関裕而 幻の楽曲「静岡ファンタジー」をCD収録 今春静鉄で発見
1964年東京五輪の「オリンピック・マーチ」を作曲した古関裕而(09~89年)の「幻の楽曲」とされ、今春静岡市内で音源が発掘されたご当地ソング「静岡ファンタジー」が、古関楽曲を集めたCDに収録されることになった。 29日発売のCDは、古関が所属していたレコード会社日本コロムビア(東京)が編集した「古関裕而秘曲集」の「歌謡曲編」「社歌・企業ソング編」に続く第3弾「新民謡・ご当地ソング編」。古関が生涯に作った約5千曲から47曲を選んだ。 「静岡ファンタジー」は、レコード会社の「吹き込み台帳」に49年の録音が記録されているが、音源や楽譜のありかが不明で、研究者の間で「幻の楽曲」とされていた。古
自宅の隣が「ごみ屋敷」 解決の近道は…【NEXT特捜隊】
「自宅の隣が『ごみ屋敷』で困っています」。読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市駿河区の飲食店経営朝岡俊司さん(58)から切実な訴えが届いた。 早速現場を訪ねた。住宅街の一角に、道路標識を覆うほど樹木が生い茂る光景が目に飛び込んできた。敷地内はプラスチックや段ボールなどの「ごみ」が大量に散らばり、隣家の外壁にも密着して積み重なっていた。 朝岡さんや近隣住民によると、敷地内の小屋には男性が1人で住んでいるとみられ、20年ほどこの状態が続いているという。地元町内会も「ごみ」を片付けるよう説得しているが、男性は応じないという。 朝岡さんは「店舗の壁に
鉄道ファンづくりが使命 あの人に聞きたい/大井川鉄道の名物広報 山本豊福さん(静岡市葵区)【NEXT特捜隊】
蒸気機関車(SL)、「きかんしゃトーマス号」、アプト式鉄道など、全国からファンが集まる大井川鉄道(大鉄)。長年にわたり魅力発信の旗振り役を担ってきたのが名物広報の山本豊福さん(56)だ。「就職のきっかけ、広報から見た大鉄の現状を聞いてみたい」。浜松市中区の配送業の男性(35)から依頼を受け、山本さんを訪ねた。 ■原体験はSLの汽笛 よく聞かれますが、子どもの頃は鉄道少年ではありませんでした。金谷高時代、ほぼ毎日お昼にSLの汽笛が聞こえてきたので、汽笛を聞くとおなかがすきました。少年時代の鉄道との関わりはそのぐらい。でもそれが、大鉄広報マンの原体験となっているのかもしれません。 恩
特捜隊ノート「生理用品 生涯のコストは?」【NEXT特捜隊】
近年注目を集めている生理用品の「月経カップ」。取材で専門家から、ナプキンより費用を抑えられるのも利点と聞きました。 そこで女性の生涯で生理用品にかかる費用を試算してみました。厚生労働省の資料によると、日本人女性の初経年齢は平均12歳、閉経は50歳。この38年間のナプキン代を平均的な価格や利用個数などから算出すると、もちろん個人差はありますが、約25万円に上りました。月経カップは1個3000円から5000円で5年ほど使えます。10個買い換えたとしても5万円。長い目で見れば確かに低コストと言えそうです。 ただ、月経カップは単価が高く、初期費用がかさむという難点があります。コロナ禍の中で「生
浜北駅前のバス停名 10月から駅名に統一【NEXT特捜隊】
浜松市浜北区の遠州鉄道浜北駅前に3社がそれぞれ設置しているバス停が10月1日、「浜北駅」を冠した名称に統一される。静岡新聞社「NEXT特捜隊」は昨秋、同駅前で生まれ育った男性会社員(48)からの疑問の声を受けて「バス停名3種類なぜ」との記事を掲載し、市民の声を伝えた。 従来は浜北コミュニティバスが「なゆた浜北」、遠鉄バスが「なゆた浜北・浜北区役所」、高速バスJAMJAMライナーが「浜北駅前」というバス停名だった。10月1日以降は、浜北コミュニティバスと遠鉄バスが「浜北駅」でそろい、高速バスJAMJAMライナーは「浜北駅前」を継続する。 名称変更する二つのバス停は、付近の公共性の高い施設名
自民党新総裁「クリーンな政治を」【NEXT特捜隊アンケート】
自民党総裁選が告示された17日、ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」とNEXT特捜隊はインターネットでアンケートを実施した。新しい総理に求める資質として、国民と向き合う誠実な政治姿勢や、政界の改革を挙げる意見が多く寄せられた。 だれが新総理にふさわしいかを聞いた質問では、河野太郎行政改革担当相(58)が44.3%で抜け出し、高市早苗前総務相(60)が22.8%、岸田文雄前政調会長(64)が16.5%、野田聖子幹事長代行(61)が5.9%で続いた。 ■河野氏 河野氏を挙げた20代の男子学生(浜松市)は「安倍政権以降、政治不信が強まった」と指摘し、「オープンでクリーンな政治」を求めた。6
街の本屋に懸ける あの人に聞きたい/走る本屋さん高久書店・高木久直さん(掛川市)【NEXT特捜隊】
「本と人をつなぐ仕事に謙虚に取り組む店長さんの話を聞いてみたい」。島田市の30代会社員からのリクエストを携え、高木久直さん(50)の元を訪ねた。大手書店の店長職を辞め、昨年2月、掛川市中心街に個人書店をオープンした。早速店舗を訪ねたが、開店直後から来店客が全く途切れない。新刊を求める親子、高木さんにお薦めの一冊を尋ねる男性、勉強するために屋根裏の自習室に来た高校生…。本を買う人にも買わない人にも声を掛け、笑顔を引き出す高木さん。忙しい接客の合間にもかかわらずインタビュー取材に丁寧に応じ、「街の本屋さん」に懸ける思いを語ってくれた。 ■無条件の居場所 幼い頃、故郷の松崎町
特捜隊ノート「浜松『持参米飯』年度末廃止へ」【NEXT特捜隊】
浜松市の多くの小中学校で週1回、家庭からご飯を詰めた弁当箱を持って行く日があります。「持参米飯」と呼ばれ、児童、生徒が給食の時間におかずと一緒に食べる独特の慣例です。市外から引っ越してきた保護者からは「謎のルール」といった声も聞かれました。NEXT特捜隊にも質問が届き、記事にしたことがあります。 市内で米飯の持参が始まったのは1978年。市教委によると、「保護者が食育に目を向ける機会に」「親子のコミュニケーション促進」などが狙いとのことです。一方で暑い時期の衛生面の懸念や保護者の負担の大きさを訴える意見も寄せられるようになり、本年度末での廃止が決まりました。 先駆けて76年に始まった豊岡
戦地の辛苦…手記は語る 焼津の高3生、曽祖父の遺品活用を模索 継承は全国的課題【NEXT特捜隊】
「自宅に曽祖父による戦争体験の手記があります。戦争体験者が減る中、家庭内だけにとどめておくのはもったいなく感じます」―。読者の困り事や疑問をもとに調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に静岡高3年の法月映鈴音(えりん)さん(18)=焼津市=が声を寄せてくれた。早速法月さんを訪ね、曽祖父の故河村利一さん=享年102歳=の手記を見せてもらった。 「腐乱した死体が浮びその上を橋代りにして渡つたことも度々だった」「戦友が疲れの為に落伍して行くけれども何一つ手当てしてやる事すら出来なかった悲しさ」(原文のまま) 手記は便箋12枚。当時、初倉(現・島田市)に住み、豊橋市が拠点の歩兵第十八連隊に所属して
1歳、2歳の子どもが魚をさばく? 藤枝「食農体験型保育」の現場に潜入【NEXT特捜隊】
1歳や2歳の子どもが包丁で魚をさばいたり、鶏を絞めたりする保育園が藤枝市にあるとの情報が、静岡新聞社の「NEXT特捜隊」に寄せられた。園のブログをのぞくと、掲げているのは「食農体験型保育」の実践。5月に子どもが生まれたばかりの記者が園を訪ねた。 子ども用に低くつくられた調理台で、引地寛大郎君(2)が包丁を構えた。まな板の上にあるのは、引地君の身長ぐらいの大きさのタチウオ。保育士に手伝ってもらいながら身を切り分け、はらわたを取り出す。2歳児らしいあどけない顔立ちだが、魚に向き合うまなざしには真剣さがみなぎった。 引地君ら園児が手分けしてさばいたタチウオは、保育士が調理し、この日の昼食に。小
どうするのが正解?外出先での月経カップの処理方法【NEXT特捜隊】
「月経カップの外出先での処理、皆さんはどうしているのでしょう」 読者の身近な疑問に答える静岡新聞社「NEXT特捜隊(N特)」にある女性から問い掛けが寄せられた。 月経カップは、近年話題になっている生理用品。膣(ちつ)の中に鈴状の医療用シリコンカップを挿入し、経血を受け止める。 疑問を寄せてくれた女性は、ネット上で月経カップの使用体験談を読んだ。「外出時に月経カップを取り出した時は、経血をトイレに流し、洗面台で洗っている」。そんな記述に出くわし、抵抗を覚えたという。新型コロナの流行拡大で、感染症対策が重要視された昨今。不特定多数が使用する洗面台で、血液が付着したものを洗うことには、記者も
御前崎の長生きポニー「トラさん」 馬の40歳、どのくらい「長寿」と言えるの?【NEXT特捜隊】
「ことしで40歳になる長生きのポニーがいます。どれくらい『長寿』と言えるのか、調べてもらうことはできますか?」 御前崎市の乗馬クラブ「パロミノ・ポニークラブ(パロミノ)」の飼育員佐藤久美さん(51)から、静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が寄せられた。早速、調査を開始した。 そもそも馬はどれくらい生きるのか。馬種にもよるが、馬の寿命は通常25~30年。諸説あるが、人間の年齢に置き換えるには3~4を掛けるという。40歳のポニーは、少なくとも120歳になる。 6月、その馬「ダブルトラブル(通称トラさん)」に会った。黒鹿毛(くろかげ)の馬体に白髪が目立つものの、しっかりとした歩調。食欲旺盛で
特捜隊ノート「N特通信員の多彩な質問に驚き」【NEXT特捜隊】
現職が強さを見せつけた20日投開票の静岡県知事選。NEXT特捜隊(N特)では告示前、LINEでつながるN特通信員に、候補者にぶつけたい質問を募集しました。短い募集期間にも関わらず、約30問が寄せられました。 県民の生活に根ざした質問には迫力がありました。浜松市の女性(29)は、毎月のことになる生理用品の費用負担は切実だとし、男性である候補者2人に考えをただしました。 清水町の学生(24)から選択的夫婦別姓に関する質問も届きました。法改正に絡む話は国政に問うという固定観念があったため、記者には質問する発想もありませんでしたが、両候補者の回答は明確に異なり、人物の思想、考えを浮き彫りにする点
給食が食べたい! 静岡県立中学、なぜ牛乳だけ?【NEXT特捜隊】
Q)なぜ静岡県の県立中学校には給食がないのでしょうか。温かい給食が食べたいです。 県立中の生徒から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が届いた。 県内の県立中は浜松西高中等部と清水南高中等部の2校。両校に尋ねたところ、いずれも牛乳だけ提供される「ミルク給食」。主食やおかずのある「完全給食」ではなく、高校生と同様に中学生も弁当を持参しているという。 このうち先に開設された浜松西高中等部について詳しく調べてみた。開設された2002年の新聞によると、当時からミルク給食だったことが分かる。ただ、その理由は分からなかった。 中等部開設の中心を担った岡田修二・元浜松西高校長(77)を訪ねたところ
マシンガントーク炸裂 あの人に聞きたい/熱海の名物店主 正木延衛さん(神奈川県湯河原町)【NEXT特捜隊】
「熱海が誇る名物店主」として、数々のテレビのバラエティー番組に出演する熱海市咲見町の静岡茶専門店「茶千」の店主・正木延衛さん(79)。静岡市葵区の主婦から「大きな笑い声が特徴的な正木さん。実際はどんな人なのか気になります」と取材依頼が届いた。同店を訪ねると、テレビと変わらぬテンションで、3時間にわたりマシンガントークを披露してくれた。 ■若い頃は無口だった 熱海の共同風呂に漬かって、平和通り商店街走り回って。生まれは東京だけど、熱海育ちの熱海っ子だよ。小さい頃は英語習ったり、お稽古事をいっぱいしてた。でも、背が小さくて、コンプレックスが強かった。大学出てからプロゴルファーになりたかったけど
立候補者に聞きたい! LINEで募集した質問を川勝氏、岩井氏にぶつけました【NEXT特捜隊×知事選】
読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊(N特)」は、静岡県知事選(20日投開票)を前に、立候補者に聞きたい質問を、LINEでつながるN特通信員から募集した。生活に根ざした切実な訴えや当事者ならではの問題意識を反映した質問が集まり、「夫婦別姓」や「静岡市清水区のサッカースタジアム構想」など6問を候補者にぶつけた。2候補からは11日までに回答が寄せられ、それぞれの考えや信条を知ることができた。 子どもの学力向上にどう取り組むのかを尋ねたのは、元小学校教員の女性(61)=沼津市=。2013年度、全国学力テストで静岡県の小学国語Aの成績が全国最下位だったことを受け、当時の知事で現職の川勝平太
清水区の小学校 ブルマー、男子もはいていました 子どもの頃の記憶、真相は?【NEXT特捜隊】
Q 小学生の時、男子なのにブルマーを着用していました。なぜだったのでしょう 最近見かけなくなったが、ブルマーは女性向けの衣類だったはず…。静岡市清水区出身の長利正弘さん(55)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に気になる問いが寄せられた。 早速連絡した。長利さんは1972年、小学1年生の時に清水市立飯田小(現・静岡市立清水飯田小)に転校。以前通っていた近隣の高部小では体育の授業で白の短パンを着用していたが、飯田小では低学年は男女ともブルマーが体操服だった。小学3年生の頃に男子だけ白の短パンに変わったと記憶している。長利さんは現在、大阪市に暮らし、当時の写真は残っていないと
山では袖付き服です あの人に聞きたい/タケノコ王 風岡直宏さん(富士宮市)【NEXT特捜隊】
テレビのバラエティー番組に出演し、“タケノコ王”として親しまれる富士宮市のタケノコ農家、風岡直宏さん(47)。静岡市葵区の主婦(30代)から「不思議で魅力的なキャラクター。今後の夢やプライベートが気になる。テレビ出演の際によく着ているピンクのタンクトップについても聞いてほしい」との依頼が届いた。富士宮市の直売所「風岡たけのこ園」を訪ねると、生産に懸ける熱い思いを語ってくれた。 ■“日本一の味へ 命懸け” 2016年に経済紙で「タケノコで1億円稼いだ男」などと紹介された時、“タケノコ王”という見出しが付き、そう呼ばれ
特捜隊ノート 「心温まるヘアドネーション」【NEXT特捜隊】
髪の寄付「ヘアドネーション」の意義を伝えたい。そんな声がNEXT特捜隊に寄せられました。送り主はがん闘病中の原田久美子さん(55)=浜松市西区=。抗がん剤治療で髪を失った際にウィッグ(かつら)に救われた経験から「次は自分が人助けする番」と発起。いよいよカットするのだと聞き、美容院に同行しました。 抜け毛の衝撃は、がん宣告以上だったという原田さん。同じ境遇の子どものためにと3年伸ばした髪をばっさり切りました。その表情には「晴れやか」という単語がまさにぴったり。「がんになっても仕事も社会貢献もできる」と語りました。 「娘が2回ヘアドネーションしました」「髪を伸ばしています。次は私もです」。記
ヘアドネーション「次は私が助ける番」 3年伸ばした髪、晴れやかにカット 浜松・原田さん【NEXT特捜隊】
髪の寄付「ヘアドネーション」の意義をもっと多くの人に広めたい。私自身を通じ伝えたい。私が「生きた証し」として―。 血液のがん「多発性骨髄腫」で闘病中の社会福祉士の原田久美子さん(55)=浜松市西区=から、本紙「NEXT特捜隊」に切実な思いが届き、やりとりを続けていた。「3年伸ばした髪を9日に切ります」。そう聞いて美容室に同行した。 寄付された髪の毛で作ったウィッグ(かつら)を、病などで髪を失った人に贈る「ヘアドネーション」。原田さん自身がかつて救われた。2017年、抗がん剤治療の副作用で髪を失った。「次は私が誰かを助ける」。思いに駆られた。 以前より高価なシャンプーを使い、髪の手入れに
あの人に聞きたい/SPAC俳優 石井萌水さん(静岡市駿河区)【NEXT特捜隊】
今回の「あの人に聞きたい」は、静岡県舞台芸術センター(SPAC)の作品に多く出演する浜松市出身の舞台俳優石井萌水[もえみ]さん(33)。「SPAC以外にもいろいろ活動をしているそう。詳しく知りたい」との依頼を受け、5月2日に静岡市の駿府城公園で開幕する舞台「アンティゴネ」の本番に向け、稽古に励む石井さんを訪ねた。あふれる演劇愛に根ざしたその活動とは―。(西條朋子) ■演劇に親しみ持って 今度の舞台「アンティゴネ」はフランスとアメリカで上演してきましたが、連日驚くほど多くの観客が入り、ニューヨークではチケットが高額で転売されていました。本番も「楽しむぞ」という客席の空気がすごかった。 で
古関裕而 幻の楽曲「静岡ファンタジー」どこに…【NEXT特捜隊】
作曲家古関裕而の幻の楽曲を探してくれないか-。2020年6月25日本紙夕刊の見開き特集「古関裕而楽曲 静岡県内にも」を見た古関の研究者から、紙面を作った静岡新聞社文化生活部に、依頼が届いた。曲名は「静岡ファンタジー」。研究者は楽曲を聴いたことがなく、古関の故郷にある福島市古関裕而記念館やレコード会社にも音源がないという。曲名を手掛かりに取材を進めると、思わぬ発見があった。 >>「静岡ファンタジー」 依頼者は日本大商学部の刑部[おさかべ]芳則准教授。古関研究の権威として知られ、古関をモデルにした20年放送のNHK連続テレビ小説「エール」の風俗考証も担当した。 古関は生涯で約5000曲
特捜隊ノート「せいしん? せいせい?」【NEXT特捜隊】
旧静岡市と旧清水市を合わせた地域を指して使われる「静清」。今、あなたは何と読みましたか。せいしん?せいせい? 静岡新聞社NEXT特捜隊に、静岡市清水区の男性会社員(57)から、読み方がどう使い分けられているか知りたいと声が寄せられました。調べましたが、なかなか、どうして―。 せいしんの例は国道1号静清バイパス、静清信用金庫など。なぜそう読むかは、取材した関係者や記録からは分かりませんでした。 せいせいは静清浄化センター、旧静清中央卸売市場など多数。興味深かったのは、静岡市から藤枝市に移転した静清高。元同窓会長(89)が「もとは『せいしん』だった」と教えてくれました。1948年の校名変更を
JRと静岡鉄道 なぜ「草薙駅」だけ同じ名前?【NEXT特捜隊】
JR東海と静岡鉄道の駅名で、なぜ「草薙駅」だけ、同じ名前なのでしょう―。静岡市清水区の男性(67)から、読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が届いた。 >>「新」付くのでは? JRの静岡駅と静岡鉄道の新静岡駅、JRの清水駅と静岡鉄道の新清水駅。両社には同じ地名が入る駅があるが、いずれも静岡鉄道の駅名の頭に「新」が付く。 両社によると、「静岡」「清水」の付く駅はJRの開業が先。「草薙」は静岡鉄道の開業が先だった。 後設のJR草薙駅はなぜ「新草薙駅」としなかったのだろう。JR草薙駅の開業は1926(大正15)年。JR東海静岡支社に駅名の由来を尋ねてみたが「当時の資料が残
あの人に聞きたい/整理収納のプロ 西川明美さん(沼津市)【NEXT特捜隊】
「コロナ禍をきっかけに自宅で過ごす時間が増えました。部屋で快適に過ごすための整理のこつを教えてもらえたら…」 静岡県東部で会社を経営する男性から、「整理収納のプロ」西川明美さん(63)=沼津市=への「聞きたい」が寄せられた。西川さんは主婦の目線で企業や個人に整理収納のこつを伝授。全国の片づけのプロを表彰する大賞の初代に輝いた実績を持つ。指導した企業の業績が向上した事例もあるという。西川さんを訪ねた。 ■整然とした職場に衝撃 2008年に整理収納アドバイザー1級を取得しました。当時アルバイト先だった企業で、整理収納が行き届いた環境を見たことがきっかけです。不要な物が一切
あの日、忘れない わたしの震災エピソード【NEXT特捜隊】
2011年3月11日に発生した東日本大震災。あの日、私たちは大きな不安に襲われました。かけがえのない命の重さを改めて感じさせられました。静岡新聞社など全国の地方新聞社でつくる「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」が、震災の教訓を次代につなぐため企画した「#311jp」プロジェクト。みなさんから寄せられた震災エピソードを紹介します。(NEXT特捜隊) ■岩手県盛岡市・主婦(39)■難病のわが子、10歳に あの日。生きる意味を見いだせない私は、生後1カ月の子どもを抱きしめ、思った。「良かった、この子と一緒に死ねるんだ」 難しい病を抱えて生まれたわが子。新生児集中治療室(N
エネルギー「脱原発」声強く 全国アンケート【NEXT特捜隊】
2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第1原発事故。静岡新聞社など全国の地方新聞社でつくる「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」は、震災の教訓を次代につなぐため企画した「#311jp」プロジェクトを企画しました。みなさんからご回答いただいた原発・エネルギーアンケートの結果を紹介します。(NEXT特捜隊) 原発・エネルギーアンケートでは、今後の原発政策について、脱原発を望む回答が静岡県、全国(静岡県を除く)とも8割を超えた。「すぐにでも全国的に廃炉とすべき」は静岡県21.8%、全国17.0%、「積極的に廃炉とし、脱原発を急ぐべき」は静岡県44.3%、全国42.9
静岡県民、震災への関心低下 全国アンケート【NEXT特捜隊】
東日本大震災から10年。静岡新聞をはじめ読者参加型の調査報道に取り組む全国の地方紙でつくる「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」は、震災の教訓を次代につなぐため「#311jp」プロジェクトを企画しました。みなさんからご回答いただいた防災意識アンケートの結果を紹介します。(NEXT特捜隊) 防災意識アンケートからは、同震災への静岡県民の関心が、他県民に比べて低下している現状が浮かんだ。県民意識調査でも南海トラフ地震への関心が低下傾向で、専門家は「これまでの地震対策の自負があり危機感が薄れているのでは」と警告する。 同震災への関心度を尋ねたところ、最も高い「5」を選んだ静
シールド VS マスク 徹底検証しました【NEXT特捜隊】
「マウスシールドは感染症予防にどれだけの効果があるのでしょうか? マスクも含めて効果や欠点を教えてもらえたら…」。静岡新聞「NEXT特捜隊」に静岡市葵区の30代女性から声が寄せられた。マウスシールドを付けてテレビに出演するタレントを見ていて違和感を抱いたという。新型コロナウイルスの収束はまだ見通せず「正確な情報が知りたい」と訴えた。 シールドだけは× マウスシールドは透明のプラスチックフィルムで、口元だけを覆う防護具。主に飲食店や接客業の従業員が活用している。同じくプラスチックフィルムで顔全体を覆う防護具としてフェイスシールドがある。 スーパーコンピュータ
あの人に聞きたい② 宮内佐季子さん【NEXT特捜隊】
「自転車レースの元全日本チャンピオンがなぜ、南極観測隊に参加することになったのでしょう」。県東部で自転車文化の普及活動に携わる女性から、富士宮市の宮内佐季子さん(45)への「聞きたい」が届いた。宮内さんは過去、山や川などを舞台にゴールを目指すアドベンチャーレースで世界を転戦した猛者。現在は、自転車レースに参戦し続ける一方、山岳レースの安全管理に関わる。女性に代わって宮内さんに話を聞いた。(TEAM NEXT編集委員 白本俊樹) 自転車選手 なぜ南極へ 南極観測隊には第61次、2019年11月から翌年3月まで、夏隊に参加しました。実は、参加するはずだった大学教授が事前健康診査をパスできず
特捜隊ノート N特は「あなたと私」の手紙
子どもの頃、日記を書いていました。生活時間帯が違う父とはめったに顔を合わせませんでしたが、起きて日記帳を開くと、必ず赤ペンで父のコメントが添えられていました。毎日、確認するのが楽しみでした。 私は今も文章を書くのが好きです。原点には当時の体験があると確信しています。あの頃の日記は単に日常の記録ではなく、父への手紙だったんだな。今はそう思います。 昨年、NEXT特捜隊(N特)の発足に関わり、そのまま事務局を務めています。皆さんとLINEでお話をしたり、それをきっかけに取材をしたり、同僚の執筆をサポートしたりしています。 読者の皆さんからのLINEでの声掛けを端緒に調査し、記事化を模索す
ステイホーム「全集中」 成果あれこれ【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスの感染拡大から約1年。「ステイホーム」の推奨で在宅時間が長くなる中、新しい趣味や活動に「全集中」で取り組む人がいる。静岡新聞NEXT特捜隊(N特)の呼び掛けに応じた4人のエピソードを通じて、不自由な日常を前向きに、彩り豊かに変える方策を考えた。 ■孫へ本気のダンス動画 掛川市 深田譲さん(69) 幸子さん(67) 関東に住む子どもと孫に、全く会えなくなりました。「こんなご時世でも思いきり笑ってほしい」と思い、夫婦で本気のダンス動画をつくりました。 動画は約1分半で4種類。誕生日祝いや受験の応援など、テーマに合わせて選曲し、動画投稿サイトをお手本にして振り付けを練習し
エネルギー・原発政策 あなたはどう思いますか?
東日本大震災の発生、そして東京電力福島第1原発事故から間もなく10年を迎えます。静岡新聞社など読者参加型の調査報道に取り組む全国の地方紙でつくる「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」は、エネルギー政策に関するアンケートを行っています。 原発活用に対する考え方、再稼働のあり方、再生可能エネルギーへの期待などについて教えてください。 締め切りは17日です。 ⇒こちらから ご回答ください。
藤枝明誠の校歌なぜ長い? 1番だけで「日本一」【NEXT特捜隊】
「藤枝明誠の校歌はなぜ長いの?」 読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に素朴な問いが寄せられた。藤枝市在住の記者も実は気になっていた。まずは当の藤枝明誠中・高(藤枝市大洲)を訪ねた。 「校歌は1番だけですが、歌いきるのに3分かかります」(塙博校長)。体育館に掲げられた校歌額を見せてもらった。確かに字数が多い気がする。地元の藤枝市はホームページで「日本一、1番が長い校歌」として紹介しているが、詳しい背景が分かる資料には行き着けなかった。 作詞は、姉妹校の藤枝南女子高(現・藤枝順心高)元副校長の故小山一重さん(1917~99年)。小山さんの次男信彦さん(67
東日本大震災 あの日の記憶 お寄せください【NEXT特捜隊】
2011年3月11日に発生した東日本大震災。新聞紙面やテレビ画面から伝わる津波や原発事故などの惨状に、私たちも大きな不安に襲われました。かけがえのない家族の尊さや命の重さに思いを致しました。皆が被災地を心配し、「自分にできることはないか」と考え、行動しました。 「あの日、どう過ごしていましたか」「あの日、何を思いましたか」「家族や友と、何を話しましたか」「誰かのために、何をしましたか」―。 みなさんの心の中に残る「3・11」のエピソードや写真、動画をお寄せください。静岡新聞社など地方紙29紙が連携し、心の教訓「#311jp」として次世代に伝えます。 専用投稿フォームからお寄せください
災害避難所、ペットもOK? あなたの街は…【NEXT特捜隊】
災害時、避難所はペットを受け入れてくれるのでしょうか―。読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する本社「NEXT特捜隊」に、静岡市駿河区の40代男性から疑問が寄せられた。家族の一員にもなっている犬や猫。避難する際に、飼い主の「連れて行きたい」という思いは強い。関係者に取材した。(TEAM NEXT編集委員 福田雄一) ■30市町、受け入れ可 環境省のガイドラインでは、災害時に飼い主はペットを連れて逃げる自助が「原則」とされている。県衛生課によると、全てあるいは一部の避難所で受け入れる市町は県内35市町のうち30市町。ただ、全避難所で受け入れる市町は県内でまだ半数にも達していない。 県動
あの人に聞きたい① かにぱんお姉さん【NEXT特捜隊】
気になる人のこと、もっと知りたい―。そんな読者の思いをかなえるコーナー「あの人に聞きたい」。初回は静岡市の会社役員男性(66)からのリクエストを受け、三立製菓(浜松市中区)の「かにぱんお姉さん」こと望月沙枝子さんを訪ねた。目を引くファッションで子ども向けに看板商品をアピールする「教室」を開く傍ら、テレビやSNSなどに活躍の場を広げている。(聞き手 TEAM NEXT編集委員 福田雄一、白本俊樹) “子どもを喜ばせたくて” 子どもたちとの会話が活動の原動力になっています。「かにぱん教室」に参加する子どもたちに、近所のおばちゃんのように話し掛けることが生きがいですね
特捜隊ノート 通勤途中に犬…どうしたら?【NEXT特捜隊】
通勤途中の渋滞の先に、ふらふらと道の真ん中を歩く犬が…。 実際にそんな場面に出くわしたという小山町の女性からNEXT特捜隊に疑問が寄せられました。「こんな時どこに連絡したら」 保健所かな…と思い当たりましたが自信が持てず、念のため確認してみました。小山町と御殿場市を管轄する御殿場保健所の担当者は「無理して保護せずに保健所や警察に連絡してください」とのこと。女性にもそのようにお伝えしました。 通報後に保護された犬はどうなるのか、少し気になって県衛生課などに尋ねました。まずは飼い犬に装着が義務付けられている鑑札や、飼い犬が逃げたという届け出などをたどり、飼い主
自販機ごみ箱「投入口だけ分別」のナゾ【あなたの特命取材班】
「自動販売機の横にあるごみ箱の投入口はペットボトルと缶で分別しているけど、中は一緒になっている。あまり意味がないような…」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に素朴な疑問が届いた。確かに、その多くは投入口に「ペットボトル」「缶」などとシールが貼られて分別を促しているが、内部には仕切りがない。調べるうちに「ごみ箱」の正体が見えてきた。(西日本新聞) まずは、自販機を設置している企業に尋ねた。コカ・コーラボトラーズジャパン(東京)は70万台の清涼飲料用自販機を展開。関連会社も含めると88万台で国内1位の設置台数だ。「あれはごみ箱ではありません。資源としてリサイクルするための箱です
【#311jpアンケート】東日本大震災10年、防災意識は?
2011年3月11日に発生した東日本大震災から、間もなく丸10年。静岡新聞「NEXT特捜隊」をはじめ読者参加型の調査報道に取り組む全国の地方紙でつくる「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」は、防災意識をテーマにしたアンケートを実施しています。 東日本大震災への関心や被災地との関わりの変化についてお聞きします。あなたの防災意識についても教えてください。 締め切りは1月31日。 →こちら からご回答ください。
【募集】ステイホーム全集中 在宅時間増1年の成果
新型コロナウイルスの感染者が国内で初確認されて1年余。この間「ステイホーム」が呼び掛けられ、在宅時間が増えた方が多いのではないでしょうか。「自粛」と言ってしまえば後ろ向きに聞こえますが、新たな趣味などに取り組み、充実感を得ている方もいるようです。 静岡新聞NEXT特捜隊は「ステイホーム全集中 在宅時間増1年の成果」と題し、読者の皆さんからエピソードや写真、動画などを募集します。「上達したよ」のプチ自慢、「ぜひ披露したい!」と思う成果物、「在宅時間をこんなふうに楽しんだよ」という体験談…何でもお寄せください。 いずれかでお送りください。 ■NEXT特捜隊の公式LINE
続報・ベランダ喫煙どう思う? 「規制すべき」の声多く【NEXT特捜隊】
11月28日付朝刊「NEXT特捜隊」で掲載したマンションのベランダで喫煙する隣人とのトラブルについて読後アンケートを実施したところ、同様に、たばこの煙とにおいに悩む声や、ベランダ喫煙の規制を求める声などが多数寄せられた。主な声をまとめた。 焼津市の40代女性はベランダで干した服にたばこのにおいが付いたことで、子どもが学校で「臭い」と言われたという。「外で洗濯物が干せないほどの異臭」と憤る。焼津市の50代男性は「部屋が臭くなるからベランダで吸うという理屈だとしたら自分勝手」と訴えた。 一方で「吸う人にも権利がある」(富士市の50代女性)、「そこしか、場所がないのでは」(静岡市清水区の30
新年どう過ごす? LINEで聞きました【NEXT特捜隊】
全国で新型コロナウイルスの流行が続く中、新年の過ごし方はどう変わるのだろうか。NEXT特捜隊がLINEで尋ねたところ、外出をなるべく控え、自宅で過ごすと答えた人が目立った。帰省や新年会、初詣は「リスクが高い」として見送る人が多い一方で、混雑する時間帯を避けたり、オンラインを活用したりして、実現を模索する意見も寄せられた。(静岡新聞TEAM NEXT編集委員 福田雄一) ■新年の過ごし方 新年の過ごし方について尋ねると、“巣ごもり”を選択する人が多くを占めた。食事、ゲーム、学び、片付け…。例年とは異なる在宅中心の過ごし方が寄せられた。 「どうせなら
コロナ禍こそ新「関白宣言」…全亭協とは【あなたの特命取材班】
「『全国亭主関白協会』という団体の活動を調べてほしい」。そんな声が西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。略して「全亭協」と称し、拠点は福岡県にあるとか。亭主関白と聞くとまず反発心が頭をもたげる平成生まれの女性記者が全亭協の門をたたいた。(西日本新聞) 関白とは、かつて天皇の補佐として国政に関わった最上位の地位。転じて、夫が家庭内で権力を持つことを「亭主関白」と呼ぶ-。 「その意味は間違いです」と、同協会の天野周一会長(68)は断言する。その主張はこうだ。 亭主はもともと茶席で客を接待する人を意味する。また関白は天皇に次ぐ身分のこと。つまり「家庭の『天皇』である妻をもてなし、補
クマ出没、山にエサ計画 ドングリ広葉樹を倍増【ふくい特報班】
2年連続でクマが大量出没している福井県内。「エサが不足しているなら山中にドングリがなる木を植栽しては?」。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に、そんな声が寄せられた。県に聞くと、ドングリが実る広葉樹を針葉樹林に増やす「針広混交林」の拡大は既に進められており、2024年度には現在の倍以上の2300ヘクタールになる計画という。(福井新聞) ドングリは奥山なら主にブナやミズナラ、標高が比較的低い場所はコナラなどに実る。クマの大量出没はこれらの実りが悪かったことが原因だ。広葉樹の植栽について県自然環境課は「ドングリの豊凶の仕組みは十分に分かっておらず、クマの人身被害対
イノシシ、今年は家の庭にも 惨状に悲しく…【NEXT特捜隊】
「今年はどういうわけかイノシシが家の庭にも入ってきて、暴れています。全てをほじくり返し、ひっくり返した惨状を見ると、本当に悲しくなります」 悲痛な声が下田市の女性(58)からNEXT特捜隊に届いた。まずは現地を訪ねた。 サトイモの葉がなくなっている―。女性が庭の異変に気付いたのは10月初旬。不思議に思いつつ過ごしていたら数日後の深夜、庭から「ガリガリ」という破壊音が。恐る恐る窓を開けると、イノシシが逃げていった。 その後、毎晩のようにイノシシが現れた。庭の飛び石や家庭菜園が掘り返され、大事にしていたオリーブの苗木も倒された。「市街地にも出没していると聞いていましたが、まさか自宅の庭に
ベランダ喫煙 階下からの煙とにおい気になる【NEXT特捜隊】
「マンションの階下の住民が吸うたばこの煙とにおいに、悩まされています」 読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市駿河区の女性会社員(37)から悲痛な訴えが寄せられた。 階下のベランダでたばこを吸った場合、煙はどのように漂っていくのだろう。県立総合病院(静岡市葵区)で禁煙外来を担当している県立大の森本達也教授・医師に聞いた。 たばこに含まれている微粒子状物質(PM2・5)は屋外で風のない時、10メートル先まで広がるという。上階と下階の間は3~4メートルほどだから十分に届く範囲だ。福岡県の産業医科大産業生態科学研究所の実験では、たばこの煙はサッシを閉
読者の声に寄り添い取材 ともに探り、深まる共感 NEXT特捜隊スタートから半年 他地方紙と記事交換も
読者と記者のコミュニケーションを通じて育む調査報道企画「NEXT特捜隊 あなたの疑問調べます(N特)」がスタートから半年を迎えました。LINEや電子メールなどを通じて寄せられた情報や疑問、依頼に基づいて、本紙チーム・ネクスト編集委員が取材・調査を進め、これまで続報も含めて21本の記事を掲載しました。今後も、数多く寄せられる皆さまからの声を大切にし、記事を届けていきたいと考えています。 ■日常の疑問、長年の謎… N特は、読者が普段の生活で感じた「これ、気になる…」「おかしくないかな…」「もっと知りたい…」という疑問に記者が寄り添い、一
料理宅配業競争激化 配達員“暴走”する中国【あなたの特派員】
外出自粛が続いた新型コロナウイルスの影響で、「ウーバーイーツ」など、スマートフォンで注文を受けて配達員が飲食店で料理を受け取り配送するサービスが日本で広がりつつある。福岡市の女性から「先行する中国の現状を知りたい」という声が、海外特派員が読者の調査依頼にこたえる西日本新聞「あなたの特派員」に寄せられた。中国では、スマホ決済が浸透したこの数年で「外売(ワイマイ)」と呼ばれる料理宅配も急速に普及。IT系大手2社による競争が激化し、配達員約700万人の過酷労働が社会問題化している。(西日本新聞) 荷台に黄色や水色が目印の配送バッグを積み、同じ色のヘルメットをかぶる配達員の電動バイクが、歩道の人
宅配便受け取りのサインや印鑑って必要なの?【さんいん特報班】
新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費で需要が伸びている宅配便。感染防止対策の一環として、運送各社は受取人と配達員が直接顔を合わさない「非対面、印鑑・サイン不要」で受け渡す方法を取り入れている。そこで浮かび上がるのが「そもそも受け取りのサインや印鑑って必要なの?」との疑問だ。山陰中央新報「さんいん特報班」(松江市)に寄せられた声を基に現状を探った。(山陰中央新報) 「荷物は玄関前に置いてください」。受取人がインターホン越しに伝えると、配達員は指定場所に荷物を置き、配達完了。受取人と対面せず、次の目的地に向かった。 コロナ禍で宅配大手のヤマト運輸や佐川急便は今年2~4月、代金引換など
富士山 「合目」の意味は? 1合目はどこ?【NEXT特捜隊】
「静岡県側の富士山の『1合目』って、どの辺りなのかな」。静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、沼津市の40代女性から声が寄せられた。富士宮市出身。霊峰の麓に育ったが、長年疑問だったそう。 そもそも「合目」とは? 素朴な疑問を抱えて、富士宮市の県富士山世界遺産センターを訪ねた。富士山の歴史を研究する大高康正准教授によると、富士山を10合枡(ます)として捉え、頂上までの位置(目安)を示しているという。 富士山裾野ガイド協会の鈴木博己代表にも聞いた。「(山中で修行を積む)山伏は山登りを生涯に例えて山頂到達で一生、(10合に当たる)一升と解釈する」との説もあるのだとか。「実は、その位置は時につれ変わっ
どう見る?菅政権 実績評価も路線継承に懸念【NEXT特捜隊】
菅義偉内閣が16日発足した。7年8カ月の安倍晋三政権からバトンを引き継いだ新政権にどのような視線が向けられているのか。NEXT特捜隊がLINEで尋ねたところ、安倍政権を支え続けた菅新首相の実績や経験豊富な閣僚で固めた安定感から期待する人が目立った一方で、前政権の「負の側面」も継承するのではと懸念を示す声も多く寄せられた。当面は新型コロナを巡る課題に新政権がどう対応するかに注目が集まっている。 ■期待度 実務能力高く/前政権への拒否反応も 菅義偉首相への期待についての問いには、官房長官として屋台骨を担った安倍政権に対する評価が反映される結果となった。豊富な実務経験から実行力を評価する意見
狭すぎる橋、往来ヒヤヒヤ 通行量多いのに…【NEXT特捜隊】
「自宅近くに車1台分の幅しかない橋があります。通行量が多いのに危険です」 静岡市清水区楠地区の男性(67)から、静岡新聞NEXT特捜隊に訴えが寄せられた。まずは現場に向かった。 同区の巴川に架かる久保橋。赤さびが目立つ欄干の端には、何度も車がこすったような痕がある。1977年の完成で、長さ35メートル、道幅2・5メートル。駐車場の1区画分ほどの幅なのに、一方通行ではないことに驚いた。 平日の午前8時前後には、自転車通学の高校生が多数利用する。橋の両側に車や自転車の列ができ、交互に譲り合いながら通行していた。車が両側から同時に進入しかける場面や、歩行者が欄干の土台に上がって車を避ける場
アンケート=菅新首相、あなたの期待度は?【NEXT特捜隊】
16日に就任した菅義偉首相。あなたはどんな印象を持っていますか? 取り組んでほしい課題は何ですか? 静岡新聞「NEXT特捜隊」は無料通信アプリLINE(ライン)でアンケートを実施します。 締め切りは9月19日正午です。 皆さんからお寄せいただいたコメントは、静岡新聞の特命記者チーム「TEAM NEXT編集委員」がすべてに目を通し、後日静岡新聞紙面や公式サイト「アットエス」、LINE公式アカウントなどで「まとめ記事」にしてお届けします。 ぜひ、この機会に「NEXT特捜隊」とお友達になっていただき企画に参加してください。回答、お待ちしています。
名前がバラバラなぜ? 浜北駅前の三つのバス停【NEXT特捜隊】
遠州鉄道浜北駅前にあるバス停の名称がバラバラ。駅前なのに、鉄道駅と違う名称を使っている。なぜでしょうか。 駅前で生まれ育った浜松市浜北区の男性会社員(47)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が寄せられた。現場を訪ねてみた。 バス乗り場は駅を出てすぐのロータリーの一角にある。目の前には浜北区役所が入る再開発ビル「なゆた・浜北」が建つ。ここに設置する三つの事業者のバス停名が「なゆた浜北・浜北区役所」(遠鉄バス)「なゆた浜北」(浜北コミュニティバス)「浜北駅前」(高速バスJAMJAMライナー)とそれぞれ異なる。うち二者は駅前を名称に入れていないことから、男性は「市外の利用者にとって、乗り
どうしたら? 睡眠に響かない緑茶の飲み方は…【NEXT特捜隊】
「夕食時に緑茶を飲むと夜何時間も眠れないことがあります。睡眠と上手に付き合えるお茶の飲み方を知りたいです」 読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、浜松市中区の50代女性から声が寄せられた。睡眠に差し支えのないお茶の飲み方を調べてみた。 女性が眠れないと感じ始めたのは新茶シーズンの5月ごろ。夕食と一緒に緑茶を飲んだら、床に就いても眠れなかったり、夜中に起きた後ぐっすり休めなかったりする日々が続いた。周囲に相談すると、20代や40代の友人が同様の経験があると答えたという。 女性の悩みを解決しようと、県立大茶学総合研究センター(静岡市駿河区)を訪ねてみた。
誰も好きにならない私 多様な性「SOGI」…ケイさんの場合 “普通”も「数ある生き方の一つ」【NEXT特捜隊】
「昨今『LGBT』という言葉が浸透しつつありますが、『SOGI(ソジ)』も新聞で取り上げてほしいです」 静岡県内に住むケイさん(仮名、30代)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」にメッセージが寄せられた。性的少数者の総称「LGBT」は紙面でも度々、登場する。一方、「SOGI」の文字を見る機会はまだ少ない。ケイさんに返信する前に、意味を調べた。 「SOGI」は、自分がどの性の人を好きになるかを表す「セクシュアル オリエンテーション」(性的指向)と、自分の性別をどう認識しているかを表す「ジェンダー アイデンティティー」(性自認)の頭文字を取ったもの。LGBTが同性愛者や心と体の性が異なる人など
コンビニトイレ 水に流せぬトラブル続き【あなたの特命取材班】
今や地域社会のインフラとして定着している24時間営業のコンビニ。多くのオーナーが頭を抱える問題の一つが、客のトイレ利用にまつわるトラブルだ。新型コロナウイルス感染防止の観点から利用を中止した店では日々のトラブル処理から解放されたが、「第1波」後に利用を再開した店は再び、気の重い日々を送っている。「あなたの特命取材班」にもオーナーの嘆きの声が届いている。水に流せないコンビニトイレ事情を探った。(西日本新聞社) ■買わずに利用、粗相も… 5月中旬、幹線道路に面した福岡県内のローソン。スーツ姿の男性が一直線にトイレへ。使用後は手も洗わず店内をうろうろ。何も買わずに立ち去った。
コロナ休校期間、給食費なぜいったん徴収?【NEXT特捜隊】
小学校の休校中、給食はほぼ食べていないのに、給食費が4月も5月も引き落とされました。食べなかった分は返ってくると思いますが、なぜいったん支払わなければならないのでしょうか。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月から5月にかけて行われた学校の休業措置。期間中の給食費の徴収に関する疑問が、浜松市で3人の小学生を育てる女性から本社「NEXT特捜隊」に寄せられた。 県内の自治体に聞くと、対応は学校ごとに異なるものの、いったん予定通り徴収したケースが多い。浜松市の担当課に尋ねると、理由の一つは、給食提供と給食費の徴収が年間計画を基に行われているためという。 月当たりの給食費は、年間の給食数
さび付いた歩道橋 放置していて大丈夫なの?【NEXT特捜隊】
「通り掛かりに見る歩道橋がさびた状態で気になります。放置していて大丈夫?」 読者の日常の困り事や疑問を取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市葵区の30代女性から声が寄せられた。同市内の現場に向かった。 女性が指摘した歩道橋は、静岡市葵区の安西4丁目西交差点に架かる「安西歩道橋」。仕事で付近を通り掛かるたびに、さび付いた橋が気になるという。「安全性に問題は無いのかな」「地域のイメージが悪く映らないかな」と心配する。 管理者の静岡市によると、安西歩道橋は1968年に設置。手すりや橋げたの部分がさびたり、塗装がはげ落ちたりして、茶色の部分が目立つ。橋をよく利用するという近くの
浜松では週1回、給食に「ご飯」持参 ルーツは…豊岡村【NEXT特捜隊】
「うちの子が通う小学校では毎週月曜、弁当箱に白いご飯を入れて持っていきます。いつから、なぜ始まったのか、気になります…」 浜松市東区に暮らす女性(36)は長女が今年、小学校に入学。学校からの持ち物の指示に「米飯」と書いてあるのを見て、はっとした。「あ、私も持って行ってた!」。おかずは給食で出る。持参するのはご飯だけだ。少し調べたら、浜松市だけという情報も。気になって静岡新聞社「NEXT特捜隊」に調査依頼を寄せてくれた。 まずは現場へ。市内の小学校を訪ねた。持参する曜日は学校により違うらしい。この日は木曜日。午前中の授業が終わり、給食の時間に。それぞれが持参した弁当箱を開け
コロナ 高知「皿鉢料理」がピンチ!【なるほど!こうち取材班】
「このままでは皿鉢(さわち)料理文化がなくなるのではないでしょうか?」。高知県西部で仕出し店を営む女性からそんな心配の声が届いた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、皿鉢料理の注文が減っているという。取材を進めると、県内の関係者たちが「土佐の食文化をなくすわけにはいかない」と「コロナ下の皿鉢」を模索していた。 すし、エビフライ、焼き鳥からようかんまで、大皿にどーんと盛り付けた料理を分け合い、杯を交わす―。皿鉢は高知の宴席での定番スタイルだが…。 無料通信アプリ「LINE(ライン)」の高知新聞窓口に意見を寄せてくれた女性によると、皿鉢の注文が多い法事は「3密」を避けるた
10万円使途「生活防衛」目立つ 新型コロナ特別定額給付金LINEアンケート【NEXT特捜隊】
政府が国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」。静岡県内でも給付が進んでいる。新型コロナウイルスの影響を受けた家計支援が主な目的だが、受け取った人たちは実際に何に使っているのだろう。NEXT特捜隊がLINEで尋ねたところ、減収分の穴埋めや貯金などの生活防衛に充てる人が目立った一方、旅行や外食などの消費に回す人も多かった。家族の構成や働き方が多様になる中、公的支援はどういった形が有効なのか、見極めがより重要になっていきそうだ。 (TEAM NEXT編集委員 小泉直樹) 貢献 県内で旅行や外食 長い外出自粛生活でストレスがたまっている人は多い。旅行や外食に積極的に使って、気晴らしだ
標高と海抜の違いは?【NEXT特捜隊】
「標高と海抜、違いは何でしょうか?」 読者の日常の困り事や疑問について取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、磐田市の60代男性から疑問が寄せられた。同じ土地の高さを表す言葉だが、何か違いはあるのだろうか。取材した。 男性は自宅付近にある「海抜約2メートル」という看板を見ているうちに、長年疑問だった二つの言葉の違いが気になったという。 国の地図の作成機関である国土地理院に電話で聞いてみた。高さの基準は標高が東京湾平均海面、海抜が近隣の海面と異なる。ただ、「近隣の海面」は変化するため、海抜も標高と同じ基準なのが実態だという。 国土地理院は標高表記しか使わない一方で、国土交通省や
コロナ禍「面会禁止」 病院、緩和目安なく苦悩【NEXT特捜隊】
「高齢の祖母が持病で入院し、重篤な状態です。しかし、親族でさえ、面会の許可が下りません」 「祖母が元気になって戻ると確約されていれば、面会せずに待つことができますが…」。静岡県東部の男性(40)が静岡新聞社「NEXT特捜隊」に胸の内をのぞかせた。新型コロナウイルスの院内感染のリスクから「病院側が面会に慎重になるのは十分理解できる」という。それでも「祖母の意識があるうちに、せめて(実子の)母だけでも面会させてあげたい」と願う。 静岡県内で入院患者への面会はどうなっているのか。20カ所以上の主な病院に尋ねた。 23日時点で「原則面会禁止」を続けているのは、少なくとも15病院
コロナ差別 ハンセン病元患者「また同じ過ち」【NEXT特捜隊】
「新型コロナウイルスの患者や家族への差別があると報道で見聞きしました。隔離を強いられ、差別を受けたハンセン病の元患者の方々はどう思われているのでしょう」 ハンセン病の元患者の講演を聴いたことがあるという静岡市葵区の男性会社員(45)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」につぶやきが寄せられた。静岡県内には御殿場市に二つのハンセン病療養施設がある。足を運んでみた。 行き先は、東海地方唯一の国立施設「国立駿河療養所」。近くの集落から林の中を通って箱根外輪山の中腹にある施設に向かった。 取材に応じてくれたのは、入所者の自治会「駿河会」会長の小鹿美佐雄さん(78)。この数カ月間、報道を通じて新型コ
自閉症の娘「マスク無理」 障害特性、感覚過敏【読者に応える】
「自閉症の娘が、こだわりや感触の特性でマスクが着けられません。日帰り温泉で、館内の利用を断られました」 京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」のLINEに、母親からの悲痛な声が届いた。新型コロナウイルス感染防止のため、マスク着用が「当たり前」になりつつある中、偏見におびえながら暮らす現状だという。 声を寄せたのは、京都市西京区の福田祐子さん(53)。長女の真衣さん(25)は、自閉症スペクトラムと重度の知的障害がある。障害の特性で体の感覚が過敏で、マスクが着けられない。 祐子さんがマスクを着けてあげようとすると、真衣さんは嫌がってその手を払いのけ、不快な表情を浮かべた。祐子さんは「皮
袋井・浅羽地区3小学校、同じ校歌なぜ?【NEXT特捜隊】
「袋井市浅羽地区の小学校3校は同じ校歌を歌っています。なぜなんでしょう?」 袋井市の元警察官海野純さん(73)は学校の安全を守る「スクールガード・リーダー」を務めて約15年。市内各校を巡回する中で「あれ?」と気付き、頭の片隅でずっと気になっていた。自分なりに調べてみたが、すっきりしない。静岡新聞「NEXT特捜隊」に調査依頼を寄せてくれた。 校歌と言えば、各校の校訓や教育理念、地域性などを反映した歌であり、1校1歌が基本だろう。まずは県教委義務教育課に問い合わせてみた。お隣の掛川市に勤務した経験がある幹部職員も「え、初めて知りました」。同課はすべての校歌を把握していないため「聞いたことは
【N特 LINEアンケート】10万円 あなたの使い道は?
新型コロナウイルスの経済対策で、政府が国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」、あなたはどう使いますか?静岡新聞「NEXT特捜隊(N特)」は無料通信アプリLINE(ライン)でアンケートを実施します。下記リンクから友だち登録し、皆さんの声を聞かせてください。アンケートの締め切りは6月15日正午です。
ごみの日カレンダー 静岡市はなぜ配らないの?【NEXT特捜隊】
「なぜ静岡市は各戸にごみの日カレンダーが配られないのでしょうか」 読者の日常の困り事や疑問について取材、調査する本社「NEXT特捜隊」に、静岡市葵区の女性(34)から疑問が寄せられた。ごみ出しは生活上、とても大切なスケジュール。一目で分かるカレンダーがあれば便利なのに…。静岡市などに取材した。 女性は2年前に浜松市から静岡市に引っ越した。浜松市では毎年度、ごみの収集日を月ごとに記したカレンダーが配布される。これをごみ出しのタイミングを知る頼りにしていた。静岡市に住まいを移し、ごみの出し方や分別方法を載せたガイドブックは配られた。ただ、「収集日のカレンダーが配布されれば助か
県総体の代替大会 静岡県教委「後援」【NEXT特捜隊 続報】
静岡県教育委員会は8日、県高体連や県高野連などが開催を模索する県高校総体や全国高校野球選手権静岡大会の代替大会に「後援」として関わることを決め、各校に通知した。 県高体連の各競技専門部からは「これまでの県総体と同じように主催者に加わり、開催に向けて協力してほしい」との声が上がっていた。県教委は取材に対し「開催できない競技もあり、公平性を欠く」との考えをあらためて説明した。役員や審判を務める教諭の服務の取り扱いについては、今回の代替大会に限り「出張」として認めることも各校に伝えた。 読者の困り事や疑問について調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊(N特)」は、選手の母親から寄せられた情報を元に
中止の総体 代替大会に県教委“不在”なぜ?【NEXT特捜隊】
「静岡県教育委員会が、県高校総体の代替大会の主催者に入らない方針なのは、なぜ? 顧問の先生方が困っている」 県立高のバレーボール部員の母親から「NEXT特捜隊(N特)」に県教委の対応をいぶかしがる声が寄せられた。多くの3年生にとって集大成となるはずだった県総体が新型コロナウイルスの影響で中止と決まり、県高体連の各専門部が代替大会の開催を模索している。取材すると、各競技にも波紋が広がっていた。 新人戦やインターハイ予選はこれまで、県高体連と各競技団体、県教委の3者が連名で主催してきた。県高体連によると、現在32競技のうち約20競技が代替大会を準備。各競技関係者は今回も同じ方式による開催
新幹線の荷物予約 「特大」じゃないときは?【NEXT特捜隊】
「これまで自由に荷物を置けた新幹線の各車両最後部のスペースが特大荷物専用になると、荷棚や座席の足元に置く大きな荷物が増えて危険ではないか」 新幹線の特大荷物制度を取り上げた「NEXT特捜隊(N特)」の記事(静岡新聞5月23日付朝刊23面)を読んだ沼津市の男性会社員(58)から、静岡新聞社に声が届いた。読者の困り事や疑問に答えるのがN特の使命。新制度で危険が増しては本末転倒だ。JR東海に再び取材を申し込んだ。 新制度では縦、横、幅の3辺合計が160センチ以下の荷物は、特大荷物スペースに置くことができなくなった。ただ、前回記事の取材で、特大荷物サイズはあまり一般的ではないと分かった。大半の
コロナ禍の母子家庭 「家賃払えぬ」悲鳴【NEXT特捜隊】
「新型コロナの影響で収入が減り、このままでは家賃が払えない」 読者の日常の困り事や疑問について取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、小学生の子どもをひとりで育てる女性(47)から切実な声が寄せられた。母子家庭はコロナ禍をどう乗り切ったらいいのか、取材を進めると、女性活躍推進を目指しているはずの現代で解消されていない、女性の雇用や子育ての責任をめぐる意識の問題が浮かんだ。 女性は生命保険会社の保険外交員。新型コロナウイルス感染症の影響で営業ができず、4月の収入が手取りで4万6千円に半減した。飲食店のアルバイトで4万6千円の副収入があったが、店は4月下旬から休業し、5月も収入が回復
SNS誹謗中傷被害…私はこう闘った【あなたの特命取材班】
会員制交流サイト(SNS)上での誹謗(ひぼう)中傷に苦しむ人が後を絶たない。攻撃の多くが、匿名や架空の人物を名乗って作られる「捨て垢(=捨てアカウントの略)」からで、加害者の特定は容易ではない。そんな中「私はこう闘った」との体験談が、西日本新聞あなたの特命取材班に寄せられた。(押川知美) 関東地区の主婦ユキさん(43)=仮名=は3年ほど前に突然、インターネットの掲示板で名前や自宅住所と一緒に「うそつき」などと繰り返し書き込まれた。加害者は匿名で、身に覚えもなかった。 ユキさんは周囲の助言を受けながら(1)警察への告訴状提出(2)書き込んだ人物の特定(3)損害賠償を請求する民事訴訟-の取
和牛って、国産牛のことじゃないの?【まいどなニュース】
「和牛と国産牛は同じじゃないの?どう違うの?」という疑問が、神戸新聞が運営するサイト「まいどなニュース」に寄せられた。違いそうなことはなんとなく分かっていても、具体的にどう違うのか。大阪市内で食肉業を営む森田真規さんにお話を伺った。森田さんは全国食肉検定委員会が実施する「お肉検定」で「お肉博士1級」を取得している、お肉のエキスパートだ。 「おおまかにいうと、日本で和牛と呼ばれているのは一般的に黒毛和牛のことです」と前置きしたうえで、「日本国産の牛には黒毛和牛、ホルスタイン牛、ジャージー牛などいろいろありまして、和牛(黒毛和牛)も国産牛のひとつです」という。 では「国産牛」と「和牛」の違い
信号押しボタン、シート覆われ1年【読者とともに 特別報道室】
「仙台市泉区の交差点の信号機で、目の不自由な人向けに設置された押しボタンが、ブルーシートで覆われずっと使えないようになっている。どうして?」との疑問が河北新報(仙台市)の「読者とともに 特別報道室」に寄せられた。取材すると、押しボタンと点字ブロックが離れていて危険だとの理由で、1年以上使用を見合わせていることが分かった。 疑問が寄せられた信号は泉区役所北側の交差点。近くにある市障害者総合支援センターを利用する目の不自由な人が横断歩道を渡るため、県警は2019年2月、信号機の柱などにタッチセンサー付き押しボタン8個を設置した。センサーが反応すると信号が優先的に切り替わり、「信号が青になりま
9月入学「賛成」多数 教育現場からは悲鳴【まいどなニュース】
新型コロナウイルスの感染拡大による休校措置の長期化で、にわかに浮上した「9月入学」問題。今週報道各社が発表した世論調査結果では「賛成」が「反対」を上回っており、現役受験生らからは「出遅れが取り戻せる」「青春を取り戻したい」などの声も強い。一方で、教育界からは十分な移行期間の確保を含め、慎重な議論を求める声が相次ぎ、現場の教師や大学からも「正直、今は遅れを取り戻すので精いっぱいで、余裕はない。教育を政治に利用しないで欲しい」と悲鳴が上がっている。(神戸新聞まいどなニュース/広畑 千春・黒川 裕生) ■「青春を、時間を取り戻したい」の一方、現場はひっ迫 神戸新聞が運営する「まいどなニュース」
ウルトラマンが戦えるのはなぜ3分?【まいどなニュース】
「ウルトラマンが地球で戦えるのはなぜ3分間なんですか?」。そんな質問が、神戸新聞「まいどなニュース」に寄せられた。ウルトラマンといえば1966年7月~67年4月にTBS系で毎週日曜夜7時から放送された、巨大変身ヒーローが登場する特撮ドラマの草分け的存在。クライマックスの戦闘シーンでは「3分間」という制限時間があり、リミットが近づくと胸のカラータイマーが点滅する…という設定は、リアルタイム世代でなくとも幅広く知られている。改めて検証した。(神戸新聞まいどなニュース・北村泰介) まず、諸説を列挙してみよう。 (1)ボクシングの1ラウンドが3分だから。 (2)ラーメンにお湯を入れ
東海道新幹線 あなたの荷物は予約必要?【NEXT特捜隊】
「特大荷物があるとき、予約しないと新幹線に乗れないの?」 読者の日常の困り事や疑問に基づいて取材、調査する本社「NEXT特捜隊」に、長泉町の男性会社員(55)から疑問が寄せられた。東海道新幹線に「特大荷物」を持ち込む場合、各車両最後列の専用スペース付き指定席の予約が必要になる制度が5月20日始まった。急いでいる時に乗車できないのは困る。取材した。 男性はJR三島駅から都内の企業に新幹線自由席の定期券で通っている。もし特大荷物席が満席で乗車できないと、出社や出張などの時間に間に合わない場合が出るのではないかと懸念している。 ■全ての乗客の「快適さ」目的 JR東海によると、三島駅に停
自転車 路面の通行帯「矢羽根」に困惑【NEXT特捜隊】
「自転車用の路面標示があるのに道が狭くて、何度も怖い目に遭っています」 読者の日常の困り事や疑問に基づいて取材、調査する静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市駿河区の女性(75)から悩みが寄せられた。静岡県内で整備が進む自転車用の通行帯。取材してみると、区分やルールが浸透していない現状が浮かび上がった。 女性は自動車の運転免許を持たず、自転車で習い事や買い物に出掛けている。昨年、いつも使う道に自転車の通行位置を示す矢羽根状の路面標示が登場。「段差が多い歩道を通らなくて済む」と安心して通っていたが、車1台が通るのがやっとの道幅の場所にも標示が続く。女性は「後ろから車が来て、慌てて歩道に
あなたの「?」が記事に 読者と共に課題を解決 NEXT特捜隊
静岡新聞社は読者の皆さま(あなた)とつくる調査報道企画「NEXT(ネクスト)特捜隊 あなたの疑問調べます」を始めます。 「これ、気になる…」「おかしくないかな…」「もっと知りたい…」。あなたからお寄せいただいた情報や疑問、依頼に基づいて、静岡新聞のチーム・ネクスト(TEAM NEXT)編集委員が取材・調査を進めます。 英語「ネクスト」には「次の」「隣の」「最も近い」という意味があります。あなたの疑問に寄り添いながら一緒に身近な課題の解決を目指し、ふるさとしずおかの次代を考えます。 略称は「N特(エヌトク)」。情報はコミュニケーションアプリ「LI