
静岡県内・全国の流行状況、データ
静岡県内ニュース
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13人死亡、1999人感染 2日の静岡県内【新型コロナ】
静岡県内で2日、新型コロナウイルス患者13人の死亡と1999人の新規感染が確認された。 県全体の病床使用率は60・7%。地域別は中部が73・5%と依然として高い水準で、東部66・4%、西部40・4%と続く。重症者は7人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・68倍。 県は高齢女性2人と年代・性別非公表の患者9人の死亡を発表した。静岡市は医療機関に入院していた基礎疾患のある高齢女性2人の死亡を公表した。 累計感染者は83万6508人。
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感染者数/病床使用率 静岡県内の最新状況まとめ【新型コロナ】
静岡県内で確認された新型コロナウイルス感染者数は次の通り。新型コロナウイルス感染症の発生届の限定化に伴って静岡県は2022年9月27日、公表形態を変更しました。毎日の公表項目のうち新規感染者の性別や居住地などが廃止されました。 2月2日 新規感染者 1,999人 累計感染者数 836,508人 病床使用率 60.7% 東部66.4% 中部73.5% 西部40.4% 重症者14.6%(2月2日現在) 新型コロナ情報「+追っかける」で逃さずキャッチ 選べる4種類 あなたの静岡新聞メールを受信する 区分 新規感染者数 静岡市発表分 409人 浜松市発表分 378人 静岡県発表分 1,212人
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新型コロナ1月死者数 過去最多315人 高齢者9割以上
静岡県内の1月の新型コロナウイルス感染死者は315人に上り、これまで月別で最多だった2022年8月の211人を大幅に上回ったことが1日までに、県のまとめで分かった。高齢者が9割以上を占め、感染をきっかけに基礎疾患が悪化して亡くなるケースが多かった。 県によると、オミクロン株対応ワクチンを接種すると高齢者の入院が約4分の1に低下するとの報告があるという。後藤幹生健康福祉部参事はコロナの社会的対応を緩和する5月以降に向け、「十分に備えてほしい」と呼びかける。 県が「第8波前半」に位置付ける昨年10月から12月末まで3カ月間の死者は192人だった。年明けの感染爆発で1日の新規感染者は約1万人に上る日が相次ぎ、死者が増加した。1月の1日平均の感染死者は10・2人だった。 詳細な集計がある1月1~15日(死者254人)の年齢別は70代43人、80代98人、90歳以上95人で全体の93%。一方で60代9人、50代4人、40代2人、30代3人だった。 コロナ感染が主たる死亡原因とされたのは4割。過半数の56%が「主たる死亡原因ではない」と診断された。基礎疾患の種別は高血圧・心血管疾患が144人(57%)、糖尿病56人(22%)、悪性腫瘍40人(16%)。肥満は1人、妊娠後期の死者はいなかった。
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5類引き下げ「調整進める」 新型コロナで静岡市長
静岡市の田辺信宏市長は1日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることについて「関係機関と連携して円滑に調整を進め、情報発信をしていく」と述べた。 田辺市長は医療現場の逼迫(ひっぱく)状況が依然続いているとして「まだまだ適切な感染症対策が必要」と強調した。5類移行により、個人の判断に委ねられるマスク着用に関しては「市民の混乱を招かないようにしたい」と語り、科学的根拠に基づいた対応策を国に求めた。
ワクチン関連 静岡県内の動き
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1会場のワクチン モデルナ製に変更 浜松市
浜松市は2月から、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場の一つ「はまきたプラザホテル」(浜北区)で使用しているオミクロン株対応2価ワクチンをファイザー社製からモデルナ社製に切り替える。 国からのワクチン供給が終了したため、市保有分を有効活用する必要があると判断した。アクトシティ浜松(中区)会場はファイザー社製の使用を続ける。
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モデルナワクチン2価、予約なし接種開始 静岡県大規模会場、6日から
静岡県は6日から、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場でモデルナ製オミクロン株対応2価ワクチンの予約なし接種を始める。 会場は静岡市葵区のもくせい会館、袋井市のパティオ袋井、沼津市のプラサヴェルデ。プラサヴェルデは13日から。いずれの会場もノババックス製ワクチンの予約なし接種も実施している。 持ち物は接種券、本人確認書類、接種済証など最終接種日が確認できる公的書類。
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乳幼児用コロナワクチン 5歳2人に誤接種 市立湖西病院
湖西市は28日、新型コロナウイルスワクチンの個別接種を行っていた市立湖西病院で、5歳の未就学児2人に乳幼児用ワクチンを誤って接種したと発表した。市によると、体調不良などは確認されていない。 予約時は2人とも4歳だったが、28日に接種した際には年齢が変わっていた。5~11歳対象の小児用ワクチンを接種すべきところ、確認不足で6カ月~4歳対象のワクチンを接種したという。 接種情報の登録作業をしていた職員が誤りに気付いた。4週間経過後、改めて小児用ワクチンを接種する。
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オミクロン対応型低調 ワクチン長期化、接種疲れ 年末年始対策も収束見えず【表層深層】
新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの接種率が、低水準にとどまっている。ワクチン事業の長期化が「接種疲れ」につながり、関心が薄れたことが影響したとみられる。人の往来が増える年末年始に向け、政府は接種の促進を感染対策の切り札に据え、自治体も年の瀬に追い込みをかけたが、流行「第8波」が収束する気配は見えない。 武器 「対策は充実してきたが、感染を防ぐための最大の武器はワクチン」。政府関係者は接種の重要性をこう指摘する。 政府と自治体は9月20日に新ワクチン接種を始めて1カ月程度で、目標の1日100万回を大幅に上回る約168万回打てる体制を整備した。接種間隔も少なくとも5カ月から3カ月に短縮するなど、新ワクチンを打ちやすい環境を整えた。 準備を急いだ背景には、これまで帰省や忘年会、新年会などで人と交流する機会が増える年末年始に感染の波が押し寄せてきた苦い経験がある。 12月に入ると、自治体はさらに推進策に取り組んだ。 群馬県は県内の大学、商業施設を巡回するバスで接種を始めた。「伸び悩む若者向けに発案した」(担当者)。宮城県は東北大と連携し、JR仙台駅近くに夜間接種センターを設置。中旬からは1日当たりの接種規模を拡充し、担当者は「予約枠の定員は埋まっている。帰省や受験シーズンを迎える人もいるので、多くの人に受けてほしい」と話す。東京など首都圏の1都3県は21日に「年内接種を」と共同メッセージで呼びかけた。 松野博一官房長官は23日の記者会見で「G7(先進7カ国)各国の接種率を比較すると日本が最も高い。接種が進んでいると考えている」と強調した。 関心低下 しかし新ワクチンの接種は、開始から3カ月が経過しても全人口の32・5%で、2回を打ち終えた人の80・4%、3回目の67・5%を大きく下回った。回数を重ねるごとに接種率は低下しており、スタートから間もなく2年が経過する中で「ワクチンに対する国民の関心はどんどん低くなっている」(別の政府関係者)。 中国地方の自治体担当者は「接種疲れ」を理由に挙げる。住民は矢継ぎ早に接種を求められ、間隔もどんどん短くなっていった。「いつまで続くのかと思っている人は多い。問い合わせがよく来る」と明かす。 神奈川県に住む50代の男性は、新ワクチンをまだ打っていない。「3回目までは早く打たないといけないと思っていた。接種してもかかっている人が周囲にいて、実家がある九州に帰省をする予定だが、迷っている」と話した。 警戒 「第8波」に入り、1日当たりの感染者数は8月下旬以来の20万人を超え、今年夏の「第7波」で記録した過去最多の水準に迫っている。日本医師会の幹部は「感染が徐々に増えながら年末年始を迎えると思う」と警戒感を示す。インフルエンザとの同時流行も懸念材料だ。 厚生労働省に対策を助言する専門家組織の脇田隆字座長は「ワクチンで免疫をつけていくのがまだ重要なのは明らかだ。オミクロン対応ワクチンを、重症化率が高い高齢者には進めていく必要がある」と訴えた。
全国・国際ニュース
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福願い舞妓の豆まき復活、京都 八坂神社で3年ぶり
京都市東山区の八坂神社で節分祭が2日、行われた。京都五花街の舞妓らが着物姿で「よっ!」「どうぞ」と参拝客に向かって豆をまき、1年の幸福と無病息災を願った。新型コロナウイルスの流行で豆まきは過去2年中止しており、3年ぶり。境内は懸命に手を伸ばす参拝客でにぎわった。 五花街のうち先斗町と宮川町の舞妓計7人が、本殿前でそれぞれ舞を奉納。軽快な太鼓の音が響く中、年男、年女の氏子と共に豆が入った小袋を勢いよくまいた。 夫婦で訪れた三重県伊勢市の高校教諭橋本清美さん(65)は小袋をつかんで満面の笑み。「豆をまく舞妓さんの姿が新鮮だった。今年は初孫が生まれるので、家族みんなで元気に過ごせる1年になるといい」と話した。 祭りは3日まで。3日は、祇園甲部と祇園東の舞妓らが豆まきをする。
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国内の新型コロナウイルス感染者数【一覧表】
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ANAと日航、そろって最終黒字 コロナ拡大後で初、回復傾向鮮明
ANAホールディングスと日本航空の大手航空2社が2日発表した2022年4~12月期連結決算は、両社とも純損益が黒字となった。各四半期の決算を含め、最終的な損益がそろって黒字となるのは通期の20年3月期以来で、新型コロナウイルス感染拡大後で初めて。JR各社も黒字転換が相次いでおり、コロナ禍で深刻な打撃を受けた運輸業界の回復傾向が鮮明となっている。 ANAは売上高が前年同期比70・5%増の1兆2586億円、黒字額は626億円(前年同期は1028億円の赤字)。日航は売上高が約2・0倍の1兆55億円、黒字額は163億円(同1283億円の赤字)だった。 いずれも政府の水際対策緩和で訪日外国人が増加したことに加え、全国旅行支援でレジャー需要が活発化。国内線、国際線ともに旅客が増加した。中でも「北米やアジア路線が好調だ」(ANAの中堀公博上席執行役員)という。 23年3月期の業績予想は、ANAが上方修正。一方、日航は足元の国内線の改善が計画を下回っているとして下方修正した。コロナ禍以降、無配を続けてきた両社だが、日航は23年3月末の復配(1株20円)を決めた。ANAは無配を続ける。 一段の業績改善に向けては中国路線の復活が鍵を握る。日中両政府の対応で旅行目的の渡航は制限されており、便数も絞られているのが現状だ。日航の菊山英樹専務執行役員は「中国は(潜在的な)訪日客の数が多い」と述べ、規制が緩和されれば業績が上振れするとの見方を示した。 JR各社では、これまでに東日本、東海、西日本が22年4~12月期連結決算を発表しており、いずれも黒字だった。
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加熱式たばこ、感染リスク高く コロナ、紙巻き併用で4倍
加熱式たばこと紙巻きたばこを併用する喫煙者は、たばこを吸わない人に比べて新型コロナウイルスの感染リスクが4・66倍との分析結果を、大阪公立大の浅井一久准教授(呼吸器内科学)らのチームが2日、英科学誌に発表した。加熱式だけの喫煙者も1・65倍だった。チームは加熱式たばことコロナに着目した調査は初めてとしている。 紙巻きだけの喫煙者は1・12倍で、チームはたばこを吸わない人との間で統計的に有意な差は確認されなかったとしている。感染後、酸素吸入が必要となるリスクは併用者で4・15倍、紙巻きだけで3・17倍、加熱式だけで1・90倍だった。 加熱式は周囲に漂うにおいが紙巻きより少ないことなどから、吸う場所に応じて使い分けている喫煙者もいる。加熱式の喫煙者で感染リスクが高まる詳しいメカニズムなどは分かっていない。併用者で最もリスクが高くなった結果について、浅井准教授は「加熱式だけの人よりたばこを吸う量が多いのかもしれない」と推測した。 昨年2月、約3万人を対象に調査を実施。約24%が喫煙者で、このうち約21%が加熱式だけ、約30%が加熱式と紙巻きを併用していた。喫煙歴や感染の有無、症状を尋ね、結果を分析した。
感染症ミニ知識
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ワクチンなぜ早くできた? 研究・データ蓄積、審査も迅速【ミニ知識】
通常10年以上かかるワクチンの実用化が新型コロナウイルスでは1年未満という異例のスピードで実現し、日本でも欧米企業が開発した「RNAワクチン」という新タイプの製品の接種が近く始まる見通しだ。なぜこれほど早くできたのか。 自身もRNAワクチンを研究する内田智士・川崎市産業振興財団副主幹研究員(京都府立医大准教授)によると、幾つもの要因が重なっている。 数年は必要なワクチンの設計や動物実験は、似たウイルスによる重症急性呼吸器症候群(SARS)などの研究成果を生かし短縮できた上、3段階の臨床試験(治験)も計5~7年のところ、接種後の経過観察の間に次の段階を始めるなどして数カ月に。当局の審査も迅速に行われた。 技術面ではメッセンジャーRNAという遺伝物質をワクチンなどに活用する欧米ベンチャー企業の研究が実用化の一歩手前まで来ており「コロナへの応用もスムーズに進んだ」と内田さん。急激な感染拡大で治験データが早く集まったことも大きいという。
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症状ない人から感染 米「50%以上占める」と推計【ミニ知識】
新型コロナウイルスの封じ込めが難しいのは、症状がなく感染を自覚していない人からも感染が広がるためだ。 そうした感染がどれだけあるのかは不明だが、米疾病対策センター(CDC)はこのほど、感染の50%以上を占めているとの推計をまとめた。症状がなくてもマスクをし、人との距離を取るなどの対策を続けることが重要だとしている。 チームは過去の研究に基づき①感染者の感染力のピークは発症日前後②感染しても約3割は発症しない③症状が出ないままの人の感染力は症状がある人よりやや弱い-などの仮定を置いて推計した。すると、症状が出る前の未発症の人からの感染が35%、症状が出ないままの人からの感染が24%で、合わせて59%が無症状の人から感染しているとの結果が出た。感染力が最大になる日をずらすなど、仮定をさまざまに変えて計算しても、無症状の人からの感染は最低でも50%はあるという結論になった。
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感染リスクは人間以外も 絶滅危惧のゴリラなど【ミニ知識】
新型コロナウイルスは猫や犬、ミンクなどへの感染も明らかになっており、他にどんな動物に感染のリスクがあるのか、調査が進行中だ。その一つ、米カリフォルニア大を中心とする国際チームの研究を紹介しよう。 ウイルスが細胞に感染する際に取り付く「ACE2」というタンパク質がある。チームは410種類の動物のACE2が、人間のものとどのくらい似ているかを遺伝子などで調べ、似ている度合いによって感染リスクを5段階に分けた。 類似性が高くリスクが「非常に高い」とされたのは、絶滅が心配されるニシローランドゴリラ、ボノボなどを含む霊長類18種類。猫や牛は中程度、犬や馬は低いとの結果になった。チームは魚類、両生類、鳥類、爬虫(はちゅう)類も調べたが、これらのリスクは非常に低かった。 チームは「実際のリスクについて結論を出すには追加の実験が必要だが、絶滅の恐れがある動物の保護に生かせる結果だ」としている。
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手洗い1日11回以上推奨、はなかんだ後も忘れずに【ミニ知識】
「コロナ慣れ」も指摘されるこの冬、改めて見直したい身近な予防策が手洗いだ。東京医大チームの調査で、必要な場面で手洗いができている人は2割程度と判明した。チームは回答の分析を基に「1日11回以上の手洗いを心掛けて」と呼び掛けている。 昨年6月、関東地方の約2000人に、外出後や食事の前など、感染予防のための手指衛生が大切な五つの場面で、手洗いかアルコール消毒をどの程度実施しているかを尋ねた。「いつも」実施している率が最も低かったのは「せきやくしゃみ、はなをかんだ後」で30.2%。最高は「外出後」の76.4%で次が「トイレの後」(68.1%)だった。 全ての場面でいつもしていたのは21.1%どまり。回答者の手洗い回数を統計的に解析したところ、1日11回の手洗いで、必要最低限の場面はカバーできることが分かった。チームは「流行が激しい地域ではさらに回数を増やすことも有効だ」としている。