こち女ニュース

再考保育(5・完)置き去りの需要 夜間にも手厚い支えを

(2019/1/13 15:04)
午後9時、子どもたちが布団の中に入り、明かりが消された。眠りながら親の迎えを待つ=2018年12月中旬、静岡市葵区の「kidsroom にじいろ」
午後9時、子どもたちが布団の中に入り、明かりが消された。眠りながら親の迎えを待つ=2018年12月中旬、静岡市葵区の「kidsroom にじいろ」

 平成最後のクリスマスを控え、街がイルミネーションで華やいだ2018年12月。静岡市葵区の繁華街にほど近い認可外保育施設「kidsroom にじいろ」には日が落ちてから、次々とパジャマ姿の乳幼児が登園してきた。「ママー」。最初は泣いていた子どもも保育室に入ると、ブロックやボールのおもちゃで自然と遊び始めた。
 同施設の開所は24時間。夜間に飲食店や工場で働くひとり親などの子どもたちを受け入れている。この日は0歳から小学校低学年までの16人が布団の中で眠りに就いた。迎えのラッシュは午前2時半~3時頃で、最終は5時すぎだった。
 夜間や深夜に子どもを保育する「夜間保育」。全国には国の基準を満たした認可夜間保育所が81園(17年4月時点)あるが、県内には1園もない。夜間保育の受け皿は「にじいろ」のような「ベビーホテル」と呼ばれる認可外の施設だ。本紙の調べでは、県内には午後10時まで、または同10時以降の保育を行う認可外施設(事業所内保育施設などを除く)は少なくとも20施設ほどある。
 「にじいろ」は公私立の保育所で保育士経験がある岩崎奈々さん(49)と夫で園長の裕幸さん(49)が経営する。夜勤はほぼ毎日、2人が担当する。
 奈々さんは以前、別の認可外保育施設で夜間にパートをしていた。「子どもたちの家庭環境は、昼間の保育を受ける子とは全く違った」。親が保育料を払えなくなり、子どもが親の仕事中に車中で夜を明かし、児童相談所に保護されるケースにも遭遇した。厳しい環境で育つ子どもと親を自ら支えたいと「にじいろ」を11年に開いた。

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