防災講座、遠隔化に力 静岡の女性リーダー 実地断念も学び継続

 静岡市駿河区主催の防災講座で学んだ女性防災リーダーでつくる「駿援隊」が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で同区と同区自治会連合会が実地開催を断念した防災講座のオンライン化に力を発揮している。新型コロナの影響下でも学びや交流を継続しようと、昨年から積極的に活動に取り入れてきた技術が生きた。

防災講座のオンライン開催に向け話し合う駿援隊のメンバー=19日午後、静岡市駿河区
防災講座のオンライン開催に向け話し合う駿援隊のメンバー=19日午後、静岡市駿河区

 防災講座は、女性目線の防災の重要性を地域の人に理解してもらう狙い。被災地支援にあたるNPO関係者を招いて30日、市内で講演や事例報告を行う予定だった。感染の急拡大で区と連合会は、1月半ばに参加者を集めての実施を断念。「駿援隊の力があれば」と、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」での開催に切り替えた。
 決定を受けて19日に区役所で開いた打ち合わせには、メンバー7人が参加。入室許可や画面操作、チャットで寄せられる質問の中継など、必要な作業と要員を整理し、区の担当者と当日までの準備を確認した。
 駿援隊は区が人材育成を狙いに女性や子育て世代向けに開催してきた防災講座の修了生が集まり、区の防災活動を支援している。本年度も新型コロナの影響で制約が出る中、ZoomやSNSを積極的に導入し、勉強会などを続けてきた。
 駿援隊の活動に助言してきたNPO法人日本ファシリテーション協会災害復興委員会メンバーの鈴木まり子さん(61)は「コロナ禍で進む学びやコミュニケーションのオンライン化で、女性の防災参画のチャンスは増している」と指摘する。
 講座は静岡市民対象。急な変更で聴講者の確保が課題だが、ビデオ会議の経験のない人には練習日も設け、参加を支援する。メンバーの藤沢弘子さん(60)は「初めての人もぜひ挑戦してほしい。これを機に自治会活動にもオンライン活用が広がれば」と期待する。

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