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長引く自粛生活 心も体も…健康管理は大丈夫?【こち女特集】

(2021/1/1 19:30)
パーソナルトレーニングを受ける新谷沙知さん(左)。トレーナーの片平和誠さんが1対1で指導する=静岡市駿河区の「グランエスタ」
パーソナルトレーニングを受ける新谷沙知さん(左)。トレーナーの片平和誠さんが1対1で指導する=静岡市駿河区の「グランエスタ」
母親団体主催の講座で、「温活」の取り組みについて紹介する有賀久美さん(右)と水野実華子さん(中)=静岡市駿河区
母親団体主催の講座で、「温活」の取り組みについて紹介する有賀久美さん(右)と水野実華子さん(中)=静岡市駿河区

 新型コロナウイルス感染症の流行を受けた外出の自粛で、運動機会の減少が懸念されている。女性の8割が運動不足を感じているという全国調査もあり、流行の収束が見えない中、感染対策に配慮しながら、どう運動の機会を確保するかは大きな課題になっている。静岡県内の取り組みを紹介する。
 
 ■パーソナルトレーニング 1対1「短時間で効果」
 トレーナーと1対1で、体力や目的に応じたトレーニングができる「パーソナルトレーニングジム」。利用料は一般のフィットネスジムと比べて高めだが、施設規模が小さく他の利用者と接触も少ないことから、関心を持つ人が増えている。
 静岡市駿河区の「グランエスタ」では、第1波が収束した昨年6月末ごろから徐々に利用が増え、9月、10月は新規入会が前年同月の倍以上になった。
 利用者の新谷沙知さん(43)=同市葵区=は、市内の総合病院の勤務医。慢性的な疲労を改善しようと6年前から通い始め、フルマラソンを走るまでの体力を付けた。昨年春先の感染流行で一時休会したが、夏には利用を再開した。
 トレーニングは週1回、ストレッチやダンベルで負荷をかけながらの筋トレを中心に45分間。トレーナーの片平和誠さん(43)が体の癖を見ながら、そのつど動きを修正する。トレーニングが進むと次第に息が上がり、終盤は汗びっしょり。新谷さんは「短時間で最大限の効果を得られる。感染リスクを抑える意味でも1対1はありがたい」と話す。
 フィットネス経営の専門誌「フィットネスビジネス」の古屋武範編集長は「コロナで運動不足を感じる人が増え、運動の目的も明確化している。単に場所を提供するのでなく、個々の目的に応えるようなサービスが支持されてきている」と指摘する。
 
 ■温活 冷え症改善 免疫アップ
 新型コロナウイルス禍で体温測定が日課になり、平熱が低い低体温を気にする女性が増えている。低体温になると、血流が悪くなり、体を病気から守る免疫機能を妨げる要因にもなる。静岡市の母親団体は昨年11月、低体温や冷え症の解消と免疫アップを図ろうと、「温活」を学ぶ機会を設けた。
 講師に招かれたのは、市内を中心に温活講座を展開する「ウーマン・ラボ」代表有賀久美さん(38)=同市駿河区=と水野実華子さん(39)=同=。低体温の原因には運動不足や栄養不足などがあるとして、テニスボールで足の裏や背中をほぐす運動や、毎日の食事にショウガを取り入れるこつなどを紹介した。
 体の悩みと改善のために「きょうからできること」を書き出し、発表し合うワークショップにも取り組んだ。参加した同市駿河区の長沢梨紗子さん(41)は「自分の体と向き合う機会になった。簡単に始められることからやっていきたい」と意気込んだ。
 有賀さんは「女性の体には、ライフステージや女性ホルモンの影響でさまざまな変化が訪れる」と指摘。「自分の体を知り、最低限の知識を得ておくことで、納得した人生を選び取ってほしい」と話し、温活講座をそのきっかけの一つにしてほしいと願っている。
 
 ■マラニック 仲間と走って意欲維持
 新型コロナウイルス感染防止のために各地でランニング大会の中止が相次ぐ中、近くの仲間と少人数で楽しみながら走る「マラニック」でやる気を維持する女性たちがいる。走行距離をアプリに記録し、オンラインの大会に参加することもある。
 昨年12月中旬、静岡市駿河区の海岸で、3人の女性がそれぞれのペースで走っていた。マラニックはマラソンとピクニックを掛け合わせた造語。自然や名所などを楽しみながら走る。3人は月に1回ほど、温泉施設などの目標地点まで走って集合し、歓談する。焼津市の伊藤百合子さん(48)は「目標だったレースが中止になった。今は仲間がいるからこそ走りたいと思える」と声を弾ませた。
 大会の一部は、オンラインでの実施に替わった。開催期間内に、専用のGPSアプリを起動して指定距離を走り、データを登録する。走る場所や時間は自由だ。
 3人はもともと年10回前後大会に出場していたが、昨年は1、2回にとどまり、代わりにオンライン大会にエントリーした。静岡市葵区の鈴木信子さん(58)は軽井沢などの大会に4回参加した。「マラニックと大会参加が同時にできる。コロナ禍ならではの楽しみ」と話した。
 
 ■妊産婦ヨガ 画面越し 精神面もケア
 新型コロナウイルス感染症の流行で、外出に慎重になる妊産婦は少なくない。沼津市でヨガスタジオ「ヨガデイズ アーユルリゾート」を開く保科恵さん(36)は、オンラインレッスンも交え、妊産婦の孤独や不安に寄り添いながら心身をケアしている。
 昨年11月、産後半年ほどの女性と赤ちゃん3組がスタジオに集まった。保科さん自身も7月に出産し、長女と一緒に参加。3人から体の調子を聞き取り、背中や腰をほぐすメニューを中心にレッスンを展開した。
 参加者の一人、金井里奈さん(27)=富士市=は6月に出産。産前にはマタニティーヨガも受講してきた。当初は1対1の対面レッスンだったが、感染拡大を受け途中からオンラインに切り替えた。県外で里帰り出産したが、オンラインのため「出産直前まで、同じ妊婦の保科さんと情報交換しながら、レッスンができて心強かった」と振り返る。
 「産後、自分自身も体が大きく変化し、体と心を健やかに保つ重要性を実感している」と保科さん。「その時々にできるやり方で、女性を支えていきたい」と語った。
 
 ■入浴剤や睡眠時用マスク人気
 健康関連商品を扱う県内のドラッグストアや雑貨店によると、自宅にいる時間を活用して健康維持に努めようとするニーズが堅調。冬場に入り、入浴や睡眠の質を高める商品の人気が続いている。
 県内で86店舗を展開する杏林堂薬局(本社・浜松市中区)によると、昨年10月の入浴剤の売り上げは前年同月比2倍に達した。睡眠をサポートする機能性表示食品やサプリメントも、同月は同1.7倍。同社マーケティング部の小笠原悠馬さん(29)は「体を温め、良い睡眠を取ることで、さまざまな感染症に備えようという心理の表れではないか」とみる。
 雑貨を扱うロフト(東京都)の県内4店舗でも同じ傾向がある。入浴剤の中でも、温浴効果が高いとされる商品が特に人気。睡眠時の保湿や心地よさを目的としたシルク素材のマスクやキャップも好調だ。
 東急ハンズ静岡店(静岡市葵区)では新型コロナウイルスが流行してから、ヨガマットと、在宅勤務時の腰痛を緩和するために腰回りを支える姿勢サポートシートが根強い人気を集めている。
 
 ■女性8割 運動不足実感
 リクルートライフスタイル(東京)の美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」が昨年10月、インターネットを通じて全国の20~59歳の女性を対象に行った「ジム・フィットネスに関する意識・実態調査」では、回答者約3万人のうち8割超が運動不足を感じていると答えた。「コロナ太り」を感じている人も4割いた。
 新型コロナウイルス流行前後の運動習慣の変化では、「ジムやフィットネス施設に行く」が減少した一方、「動画を見ながら自宅でトレーニングやストレッチ」が増加した。最も興味がある運動習慣としては、動画活用の自宅トレーニングと並び、「屋外公共エリアでウオーキング」が4割弱と多かった。
 特に動画活用の自宅トレーニングは、回答者の2割が「コロナウイルスが流行し始めてから興味が出た」と回答した。

ランニングを終えて歓談する3人。GPSアプリで走行距離を確認した
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少人数で、産後の体をケアするレッスンを行う保科恵さん(手前)=沼津市
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