スマホにない機能充実 手帳のトレンドや活用術は?

 年の瀬を迎え、新年用の手帳を準備したい時期。近年はスマートフォンのアプリで予定管理をする人も多い一方、手帳は日常を記録し、「書く」ことで頭の中を整理するツールとしても活用されている。2021年版手帳のトレンドや活用術を探った。


 東急ハンズ静岡店(静岡市葵区)には、45メーカーの約2500種の手帳が並ぶ。表紙のデザイン、中身のレイアウトなどは多種多様。ダイアリー担当の菊地久美子さんに手帳のトレンドについて聞いた。

 ■グリーティングライフ 「モーメントプランナー」
 スマホでも簡単に予定管理ができる昨今、「手帳メーカーはスマホにはない機能に生き残りをかけている」と菊地さん。この手帳の特徴は一覧性。独自の見開き構造で、イヤリー(年)とマンスリー(月)、ウイークリー(週)のページを同時に見られる。「大まかな予定を組む時などに便利」(菊地さん)


 ■高橋書店 「トリンコ1」
 基本のマンスリーに、1日1ページのデーリーページがあるのが特徴。メモやアイデアなど、自由にたっぷり書き込める。菊地さんによると、スマホとの違いを出すため「日記の用途も意識した手帳が増えている」という。


 ■デルフォニックス 「ロルバーンダイアリー」
 表紙の色、デザインが豊富なリングタイプの手帳。ページを切り取らずに分解できる専用リムーバーを使えば、ページの入れ替えも可能。「自分の好みに合わせオリジナルの一冊を作れて楽しい」と菊地さんは一押しする。


 ■コンテンツ系手帳
 SNSなどで人気を集める美容研究家や占星術師などがプロデュースする手帳も売れ筋という。自分の理想像などを書き込むワークシートやコラムなどが豊富で、“自分磨き”に熱心な20、30代の女性に支持されている。


             
 ■物事の優先度 明確に
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手帳ナビゲーター 小沢奈帆さん

小沢さんの手帳。見開き上が「週間バーチカル」、下はメモページ。「重要・緊急」を軸にしたマトリクスで、予定の優先度を確認している

 一般社団法人日本スケジューリング協会(兵庫県)の認定手帳ナビゲーターとして手帳術講座を開く小沢奈帆さん(島田市)は、2児を育てながら、ダンススタジオを経営するなど多忙な日々を送る。以前は仕事の予定を詰めすぎ、体調を崩した経験も。手帳を書く習慣を身に付けてからは物事の優先度が明確になり、心に余裕が生まれたという。「手帳を書くことは、なりたい自分に近づく方法の一つ」と語る小沢さんの手帳術を紹介する。

 ポイント1 メモページで頭の中を整理
 小沢さんが使う手帳は、1週間の予定を時間軸で管理する「週間バーチカル」と方眼のメモページが見開きになったタイプ。まず、頭の中に浮かぶ「やるべきこと、やりたいこと、人とのアポイント、買いたい物…」などを全てメモページに書き出す。重要度と緊急度を軸にしたマトリクスを書いて分類すると、自分が何を優先すべきか見える。頭を整理した上で予定をバーチカルのページに書き込むと、無理のないスケジュールが組めるという。

 ポイント2 3色で予定を色分け
 小沢さんは予定を書き込む際、「赤は仕事、緑は家庭、青は自分」と誰のための予定か、色で区別している。仕事や家族を優先し、自分のことが後回しになっている女性は多い。「手帳を見ながら、自分のために使う時間が確保できているか意識して」

 ポイント3 休日は目立つようにチェック
 休日は分かり次第、手帳に目立つように印をつける。「休日は心のスイッチの切り替えに不可欠」と小沢さん。「次の休日をどうやって充実させるか、休息に充てるかなど、少し先の楽しみに思いを巡らせながら、日々を送ってほしい」と話す。


         
 ■新年の目標考えてみて
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るるキャリア社長 内田美紀子さん
 心の整理やモチベーションアップに一役買う手帳。新しい手帳に、新年の目標を書き込んでみては―。女性のキャリアデザインなどをテーマにした研修を手掛ける「るるキャリア」(静岡市葵区)社長の内田美紀子さんに、おすすめの実践例を聞いた。

 新年の目標を立てる前に、まずはこの1年を振り返って。例えば、「2020年、私の5大ニュース」を書き出す。「テレワークに取り組んだ」「○○に夢中になった」など仕事、私生活を区別せずに挙げてみる。さらに、自分がそれを「5大ニュース」に選んだ理由も考える。すると、「自分らしさ」「自分の強み」「大切にしたい価値観」などが浮かび上がる。
 1年の振り返りで自分の“現在地”を確認できたら、自分がわくわくする未来像、具体的に取り組みたい目標を書き出す。手帳などいつでも見られる場所に書いておくと、自然と目標実現に向けた行動を取りやすくなる。
 もう一つ勧めたいのは、目標を人に話すこと。るるキャリアでは年末にスタッフ全員で実践している。公言することで、自分をやる気にさせる。さらに、人から応援や協力を得やすくなり、より理想がかないやすくなる。
 

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