こち女ニュース

巣ごもりグルメもっと満喫 静岡県内漁協の“旬”お取り寄せ

(2020/5/22 17:47)
手軽で幅広いレシピを提案しているさばチキン(小川漁協提供)
手軽で幅広いレシピを提案しているさばチキン(小川漁協提供)
ウナギ本来の味を楽しめるウナギの長白焼き(浜名湖養魚漁協提供)
ウナギ本来の味を楽しめるウナギの長白焼き(浜名湖養魚漁協提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で春先から市場の需要激減に苦しむ旬の食材が、一般消費者向けに販売すると売り切れに―という現象が起きている。価格帯が手頃になっていることや、かつてない事態に「産地を応援したい」という消費者の心理も働いているとみられる。本県では緊急事態宣言が解除されたが、感染の再拡大を防ぐためには自宅で楽しく過ごす工夫も引き続き重要だ。これまでネットを通じて販売に力を入れてきた県内の漁協のいくつかに、今、自宅で食べてほしいお勧めの逸品を聞いた。

 ■コロナ禍、市場冷え込み 一般向けネット通販急増
 コロナ禍の深刻さが増し外食産業が低迷、「高級魚が売れなくなる」という不安が広がったのは3月ごろ。以降、市場での需要は下がり、値段も安くなった。関係者にとっては深刻な事態だが、自宅での「巣ごもり」を続けていた消費者には魅力的に映ったよう。漁協の中には、一般販売の分野でかつてない手応えを感じている組合もみられた。
 御前崎市の南駿河湾漁協では4月に入り、臨時的な対策として伊勢エビの一般販売に踏み切った。市場価格が半値に落ち込む中での苦肉の策として格安で売り出すと、関係者の予想に反して150件超の注文が殺到。電話が鳴りやまず、あっという間に完売したという。担当者は「断った件数の方が多かった。注文者の大半は個人からで、市場が冷え込む中で買い求める個人がこれほどいることに驚いた」と語る。
 県漁連や県によると、各漁協がホームページを通じて鮮魚などを紹介し、購入希望者からネットや電話、ファクスなどで注文を受け付ける取り組みは確認できただけで10カ所あった。コロナ禍からの回復は少しずつ進むとみられ、従来の消費に戻る時期が予想しにくい中、今後も新規参入が加速しそうだ。
 今年5周年を迎えた内浦漁協(沼津市)直営の食堂・売店「いけすや」は12日、オンラインショッピングの特設ページを新たに作った。養殖したアジの一大消費地である首都圏での需要減を受けての開設。食堂さながらの味を届けるため、アジフライは受注後に養殖魚を締め、衣を付けて発送する。本紙やテレビで紹介されると注文が引きも切らず、関係者は一転、仕込みに追われている。

 ■アイデア次第 広がるレシピ さばチキン
 焼津市・小川漁協(https://kogawa-gyokyo.com/kogawasaba)
 単体で「煮る」「焼く」のイメージが強いサバ。ほかの食材との相性、使い勝手の良さを伝えようと考案し、今年から販売用の特設ページも開いた。すしや締めさばに使われる真サバを蒸したもので、「チキン」は使い道の多様さで知られる「サラダチキン」になぞらえたという。特設ページにはさまざまなレシピが写真付きで載り、楽しく閲覧できる。
 骨は取ってあり解凍してそのまま食べることもできるが、総務課の大寺素子さんのイチオシ調理は「さばと塩昆布のごはん」。米2合をといで冷凍したままのさばチキン1枚、塩昆布とショウガを入れて炊飯器で炊くだけ。「しょうゆなど調味料も不要。すごくおいしかった」と感想を語る。しゃもじでほぐして茶わんによそう。ネギやミョウガ、三つ葉などを添えるとさらにおいしいという。
 1枚(約100グラム)400円(送料別)。

 ■薬味じょうゆでまず一口 ウナギの長白焼き
 浜松市・浜名湖養魚漁協(http://www.maruhama.or.jp/)
 ウナギ本来の脂やうま味を味わえるのが白焼きの魅力。地元では「ご当地」の味として白焼きへの支持が根強く、県外や首都圏など遠方になるほどかば焼きに需要が移るという。温めるにはグリルやフライパンが良く、表面に脂がぷつぷつと浮いてきたら完成だ。フライパンを使う場合は酒を少し振って火を入れると臭み消しにもなり、蒸されてウナギの身が立ちふわふわの食感になる。火を止めたらなるべく早く、ワサビかショウガを混ぜたしょうゆで一口目を。加工販売課の伊藤康公課長は「最初は塩だけで素材の味を楽しむのもお勧め」と話す。
 2枚(1匹約120グラム)5800円(送料込み)。

 ■こりこり食感、刺し身で 活(いき)あわび
 南伊豆町・伊豆漁協南伊豆支所(https://m-izu.net/)
 オンラインショップ「海鮮直行便」で人気の伊勢エビ同様、コロナ禍で需要が低迷している高級海鮮の一つ。伊豆の海で育った取れたてのアワビを格安で販売している。
 販売課の山本浩平さんによると、おすすめは刺し身。塩でぬめりを取ったり、たわしを使ったりして良く洗い、木しゃもじを貝殻の薄い方から入れて横から貝柱をつつくようにして殻から身をはがす。包丁で肝や口、食道を除いた後、残った身を薄く切ると刺し身の完成。こりこりとした新鮮な食感を堪能できる。肝は酢やしょうゆで食べると、クリーミーな味わいを楽しめる。
 大型連休以降、全国から注文が急増し、伊勢エビが売り切れに。アワビも注目が高まっているという。山本さんは「消費者にとっては、今の価格は超お買い得。でも漁師にはつらい。コロナ禍が収束し、早く適正な価格に戻るよう願っている」と話す。
 約600グラム5500円、約1100グラム8800円(いずれも送料込み)。100グラム650円から受付可(送料、箱代別)。

 ■らくらく時短 家庭の味 太刀魚のしょうゆ干し
 沼津市・沼津我入道漁協(http://www.ngg.or.jp/)
 沼津港で水揚げされたタチウオを開いて頭や中骨を除き、自家製のしょうゆだれを付けて海沿いの強い風にさらし一気に仕上げる。アジに比べるとさばく手間が多いため、贈答品として多くは流通してこなかった。ただ、海沿いの家庭では好まれて食べられていたといい、おいしさはお墨付きだ。即売所の竹内将人店長によると、フライパンでまず身を下に置いて中火で約5分、ひっくり返して約5分、しょうゆが焦げない程度に皮が焼ければ完成。時短料理ということもあって、近年一般家庭での人気が高まっているという。
 小セット(約130グラム)450円、大セット(約180グラム)800円(いずれも送料別)。

初心者でも簡単にさばけるアワビ。写真の貝の上にある黒い部分が「口」(伊豆漁協南伊豆支所提供)
初心者でも簡単にさばけるアワビ。写真の貝の上にある黒い部分が「口」(伊豆漁協南伊豆支所提供)
自家製しょうゆだれで仕上げる太刀魚のしょうゆ干し(沼津我入道漁協提供)
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