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摂食障害を克服、体育大へ進学 弓場葉月さん「女子選手の力に」

(2020/3/28 11:00)
「走るのは自分と向き合う大事な時間」という弓場葉月さん。進学準備で忙しい中でも、時間を作る=22日、浜松市浜北区
「走るのは自分と向き合う大事な時間」という弓場葉月さん。進学準備で忙しい中でも、時間を作る=22日、浜松市浜北区

 高校時代に陸上に打ち込む中で陥った摂食障害を克服し、競技に復帰した経験を糧に、この春、新たな道を歩み出す女性がいる。浜松市浜北区の弓場葉月さん(18)。3月に静岡県立浜松工業高を卒業し、県外の体育系大学への進学を決めた。「トレーニング法やスポーツ心理学を学び、同じように悩む女子選手の役に立ちたい」と将来を見据える。
 陸上選手だった両親の影響で小学校から陸上を始め、中学では走り幅跳びを選択した。高校は男子の強豪浜松工業高へ進んだが、部活の雰囲気になじめず、練習量の多さも負担に。けがで練習できなくなり、体重が増えると食べられなくなった。体重は半年で15キロ以上減り、30キロ台に。「競技もできず、自分はだめだと思えて。食べずに体重を減らすことだけが、自分の強さの証明だった」
 部活を休み、学校も休みがちに。見かねた両親の勧めで専門医を受診すると、「食べないと強くなれない」と言われた。「本当にやりたいのは競技。戻るには食べるしかない」と思え、少しずつ食べ始めた。登校を再開し、先輩の声掛けで部活にも復帰。先輩がやっていたやり投げをやらせてもらううち、体を動かす楽しさを思い出した。高校最後のシーズンの競技復帰を目指し、2年の秋、ライバルの少ない七種競技をやろうと決めた。
 翌年4月には走り幅跳びなど複数種目で公式戦に出場。フィールドに立つと「帰ってこられた」と喜びがこみ上げた。5月には、西部選手権で七種競技に初出場し4位。進んだ県大会も3位で表彰台に立ち、念願だった東海大会への出場を果たした。
 「競技をしたかっただけなのに、なぜあれほど苦しんだのか」。練習環境や食と体の知識不足など、課題が思い当たる。「心身を追い詰めるようなやり方でなく、もっと体の声を聞きながら競技できるはず」。大学では陸上も続け、女子の理想的なトレーニングを見いだすのが目標だ。

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