在宅者に熱海移住をPR 新型コロナ、外出自粛ムードをプラスに

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国的に外出自粛ムードが漂う中、熱海市の女性らが4日、テレビ会議システムを活用して移住先としての熱海の魅力をネット配信する「移住ツアー」を実施した。各種イベントが軒並み中止になり、観光業を中心に打撃を受けている同市。メンバーは「こんな時こそプラスの可能性を発信したい」と語った。

オンライン上で、移住先としての熱海の魅力を発信する水野綾子さん(左から2人目)ら=4日、熱海市渚町
オンライン上で、移住先としての熱海の魅力を発信する水野綾子さん(左から2人目)ら=4日、熱海市渚町

 ツアーの主催は移住希望者と地域のマッチングサービスを手掛ける神奈川県鎌倉市の「カヤックリビング」。首都圏で働きながら地方の企業などでも活躍するための情報を発信する熱海市下多賀の編集者水野綾子さん(34)や市内で移住相談所を運営する中屋香織さん(44)ら4人の女性の協力で実現した。
 水野さんを除く3人は他県からの移住。首都圏で仕事に就いていた水野さんも、Uターンでふるさとへの移住を経験した。
 テレビ会議は同市渚町の宿泊施設の一室で行い、4人が熱海を選んだ理由やまちの魅力を1時間にわたり配信した。「地理的に東京に十分通える。何かを諦めなくても移住できる」などとPR。スマートフォンを使って、近くの海岸の景色も生中継し、全国で約230人が視聴した。視聴者からは「景色がきれい」などの感想がリアルタイムに寄せられた。
 主催者によると、新型コロナウイルスの影響で、各地の移住体験ツアーが中止に追い込まれている。首都圏の大企業を中心に在宅勤務を推奨する動きが加速している点にも着目しネットツアーを企画した。
 水野さんは「自宅にいながら現地を知ることができるのは画期的。新型コロナウイルスの暗いニュースが毎日流れる中でも、プラスの発想でできることを発信したい」と前向きに語った。テレビ会議による移住ツアーは熱海市のほか今後、北海道、新潟県、山口県の地方都市からも配信する。

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