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消防業務に女性の力を 志太本部初のアドバイザーがけん引

(2019/11/7 11:00)
乳幼児救命講習で母親にアドバイスする島田美香さん(右)=10月中旬、藤枝市の青島北地区交流センター
乳幼児救命講習で母親にアドバイスする島田美香さん(右)=10月中旬、藤枝市の青島北地区交流センター

 藤枝、焼津の両市を管轄する志太消防本部が女性職員の人材活用に力を入れている。本年度の「女性消防吏員活躍推進アドバイザー」に同本部で初めて任命された焼津消防署救急隊長の島田美香さん(42)が旗振り役を務め、母親向けの乳幼児救命講習や県内の全16消防本部・消防局の女性職員を集めた意見交換会などを開催。ゆくゆくは女性職員だけによる訓練実施も思い描く。
 10月中旬、藤枝市の青島北地区交流センターに0~1歳児を連れた母親10人が集まり、乳幼児向け心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方などを島田さんら女性職員から学んだ。7カ月の長男と参加した主婦今坂尚美さん(34)=同市=は「女性の力加減が分かるし、質問もしやすい」と笑顔を見せる。島田さんが練習中の参加者の子供を代わりに抱いてあやす姿も見られた。
 同本部は6月に県内で初めて女性消防職員を一堂に集めた意見交換会を開催し、女性の活躍状況や課題などを話し合った。現役の女性職員をモデルに起用した職員募集ポスターも作成し、女性が救急隊や指揮隊など各分野で活躍できることをPRした。
 各消防本部では仮眠室など女性用設備の整備は進んでいるが、そもそも採用試験に女性の受験者が少なく、採用者が増えていないのが現状だ。県内の女性消防職員数は計130人(7月現在)で、割合は2・86%。政令市の消防局では女性職員が30人程度いるものの、数人しかいない消防本部も多く、自治体間の連携や情報共有が求められている。
 島田さんは「消防はまだまだ男性の職場という印象が根強いが、女性だからこそ親近感を持ってくれる業務もある。男女が支え合う姿を市民に見せることが、他の職場でも女性の活躍推進につながるはず」と言葉に力を込める。

 <メモ>女性消防吏員活躍推進アドバイザー制度 総務省消防庁が女性消防職員の採用が活発な消防本部の担当者や女性活躍に詳しい大学教授などを任命し、採用が進んでいない地方の消防本部などに派遣して採用促進に向けた具体的な助言などを行う。2017年12月に新設され、19年度は全国で21人が任命されている。

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