水窪に新風、交流拠点整備 家族で移住の宇佐美さん

 ダンサーや演出家として国内外で活躍する宇佐美聖子さん(39)が今年2月、都内から浜松市天竜区水窪町に家族3人で移住し、町に新しい風を吹き込んでいる。寂れる一方の商店街に温かみのあるセレクトショップを開店。ダンスや音楽などで培った人脈を生かし、地域外から人を呼び込んでいる。水窪について「人は自然の中で生きている、と強く感じられる地。魅力を広めたい」と話し、交流拠点の整備も進める。

交流拠点の整備の足がかりともなるセレクトショップをオープンした宇佐美聖子さん=6月下旬、浜松市天竜区水窪町
交流拠点の整備の足がかりともなるセレクトショップをオープンした宇佐美聖子さん=6月下旬、浜松市天竜区水窪町

 宇佐美さんはストリートダンス世界大会で優勝歴もある踊り手。国内外を巡った中で、雄大な自然を守り、恵みに感謝して生きる水窪の生活に感銘を受けて移住を決意した。移住を歓迎してくれた住民らに相談し、商店街にあった元薬屋の空き家を譲り受けた。
 生活関連の商品開発や提案を通じ、人の交流を促進するブランド「BISOWA(ビソワ)」も展開する宇佐美さん。都内で3店、静岡市葵区で1店の衣食住の「セレクトショップ&カフェ」などを経営する。住居である元薬屋の一室にも系列セレクトショップ「サロンドマンナカ」をオープンし、衣類や装飾品、オーガニック食材などを扱う。ブランドの輪を利用し、都内や県内都市部と水窪の結び付きを目指す。
 さらに、かつての店舗部分を、地元の天竜木材をふんだんに使った交流スペースに改装中。県内外の多彩な技能を持つ知人を招き、音楽ライブや講演会、地元住民を講師としたワークショップを開く計画という。
 水窪は、木工や川遊び、山歩きなど自然を生かしたアクティビティに精通した住民が多いのが地域の強み。宇佐美さんは「人を呼び込むだけでなく、住民との仲介役を担い、水窪での自然体験につなげられたら。水窪の窓口となるような施設に育てるのが目標」と目を輝かせる。

いい茶0
メールマガジンを受信する >