47人に受精卵検査 浜松のクリニック、1人出産6人妊娠

 浜松市中区の不妊治療の「アクトタワークリニック」は28日、受精卵を子宮に戻す前に遺伝子や染色体情報を調べる「着床前スクリーニング」(受精卵検査、PGS)を行っていることを公表した。1人(32)が出産し、6人が妊娠中という。

着床前スクリーニングのイメージ
着床前スクリーニングのイメージ

 受精卵検査は流産リスクを減らす効果が期待されているが、日本産科婦人科学会(日産婦)が臨床研究を計画している段階で、一般の不妊患者対象は認められていない。県内の実態が明らかになったのは初めて。松浦俊樹院長(48)は「学会の指針に反する意図はなく、習慣流産や不育症に悩む女性を救いたいという思いで実施した」と公表した理由を説明した。
 約1年前から受精卵検査を始め、これまでに47人が検査を受けた。検査の承認を日産婦から受けていないため、患者と米国の遺伝子解析専門機関が個人契約を結ぶ形を取っているという。
 日産婦が計画する受精卵検査の臨床研究では対象を「2回以上の流産経験」かつ「体外受精で3回以上不成功」と限定している。しかし、同クリニックでは患者が強く希望すれば検査を受けられ、出産女性に流産歴はなかった。
 公表を受けて日産婦は「クリニックに事実関係を確認して対応を決めたい」としている。

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