「アレルギーあります」 災害時要支援マーク、浜松のNPO考案

 浜松市のNPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが、災害時の避難所などで妊婦や乳幼児、アレルギーの子供がいることを周囲に伝える2種類のマークを考案した。特別な支援が必要な被災者であることを知らせるのが狙い。東日本大震災の教訓を基にした取り組みで、全国への普及を目指す。熊本地震の被災地にもマーク付きの「支援パック」を送った。

アレルギーや乳幼児用の支援パックを用意するスタッフやボランティアら=26日午後、浜松市中区の市子育て情報センター
アレルギーや乳幼児用の支援パックを用意するスタッフやボランティアら=26日午後、浜松市中区の市子育て情報センター
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが考案した2種類のマーク
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが考案した2種類のマーク
アレルギーや乳幼児用の支援パックを用意するスタッフやボランティアら=26日午後、浜松市中区の市子育て情報センター
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが考案した2種類のマーク

 「ミルクは足りてる?」「オーガニックタオルの数確認して」―。浜松市中区の市子育て情報センターで4月26日、同NPOのスタッフやボランティアが支援パック作りに精を出した。乳幼児用は粉ミルクやおしりふき、アレルギー用はアルコールフリーの洗浄綿や対応食と、それぞれの必需品をマーク付きのバッグに詰めた。
 マークを作るきっかけは、東日本大震災被災者への聞き取り調査だった。「子供の泣き声がうるさいと言われつらかった」「アレルギーで配給物が食べられないのに『わがままだ』と怒られた」―。長引く避難所生活の実情を知り、一目で周りに事情が伝わるしるしが必要だと判断した。
 完成したのは「妊婦・乳幼児」と「子供の困り顔」を円の中に描いた2種類のデザイン。「子どもがいます。いざというとき助けてください」「アレルギーがあります」という言葉を加え、商標登録も申請した。
 普及活動を本格化させようとした矢先、熊本地震が起きた。同NPOの原田博子理事長は仲間と相談し急きょ、マーク付きのバッグを100個発注し、実用化に踏み切った。
 マーク付きのバッグは、必要な物資をひとまとめにできる利点がある。同NPOは災害備蓄品に加えるよう市に働き掛ける方針。マークの認知度を高めるため、缶バッジやシール化も検討する。
 原田理事長は「熊本での反応が気になるが、マタニティーマークのように世に広めたい」と話している。

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