予備的遺言の作成が有効 相続人以外への相続

 【Q】50代女性会社員。両親が他界し、ひとり暮らしです。私が死亡した後の遺産相続に不安があります。実弟がいますが、弟夫婦にも子はありません。弟が先に死亡した場合は、ほかの親族ではなく友人に遺産相続したいのですが、どう備えておけばよいでしょうか。


 【A】最近は、生涯独身の方や結婚しても子どもを持たない夫婦も増えてきました。相続時には、財産を引き継げる人とその順位が決まっています。相談者には、配偶者、子供、親もいませんので、相続人は弟のみとなり、親族も含め他の方は相続人にはなりません。ということは、相談者よりも先に弟さんが亡くなった場合は、相続人は不在となり、相談者の財産は、原則として国のものになります。昔と比べると、兄弟姉妹の数も少なくなってきているので、今回のように兄弟姉妹がいても、相続人がいなくなってしまうケースも増えてくると思われます。
 このような場合に備え、是非この人に財産を譲りたいという人がいれば、遺言書の作成が有効となります。最初から、相続人以外の人に譲りたいのならば普通に遺言書を作成すればよいのですが、今回のように、弟が生きていれば弟に譲りたく、もし弟が先に亡くなった場合は友人に譲りたいということならば、「予備的遺言」がよいでしょう。
 予備的遺言とは、「○○に相続させる。ただし、○○が私の死亡以前に亡くなっていた場合は、▲▲に相続させる」といった感じです。自分と同年代の兄弟姉妹に相続させる場合には、どちらが先に亡くなるかはわからないので、予備的遺言が有効です。

 ■予備的遺言の例
・遺言者〇〇(相談者)は、遺言者の有する 一切の財産を、遺言者の弟〇〇(昭和〇 年〇月〇日生)に相続させる。
・遺言者は、遺言者の死亡以前に遺言者の 弟〇〇が死亡したときは、遺言者の一切 の財産を▲▲(昭和〇年〇月〇日生)に 相続させる。  (安藤絵理・ファイナンシャルプランナー)

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