企業の業績 決算書で確認 株式投資の注意点

 【Q】30代女性、株式投資を検討しています。企業の業績をチェックする時、どこに注目するべきでしょうか。


 【A】株価は、景気の動向やその時々の出来事(為替や金利、政治情勢など)によっても大きく変動しますが、基本となるのは各企業の業績で、決算書を見て確認できます。
 決算書は成績表のようなもので、企業が好調なのか不調なのかがわかります。上場企業は年2回発表します。決算時期は企業により異なりますが、日本では3月末が多く、大体5月に発表されます。決算書は「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の三つから構成されており、貸借対照表で企業の安全性を見極め、損益計算書で企業のもうけを確認し、キャッシュフロー計算書で企業のお金の流れを確認します。
 初心者は、まず損益計算書で次の数字を確認してみましょう。
 (1)売上高…企業が各期間中にモノやサービスを売って得た収入の合計。売上高は年々増えていくのが理想です。
 (2)経常損益(経常益)…企業が、事業活動で得た利益、または損失のこと。一般にいう「もうけ」のことで、最も重要視される数字です。
 (3)当期損益(利益)…経常損益から、企業が支払った税金を差し引いて、最終的に得られる利益(または損失)。
 決算書を見るときは単年度だけでなく、数年間の推移を見ます。その企業の収益性や安全性、成長性などの傾向がわかります。また、同業他社と比較することで、その企業の強みや弱みもわかります。株価は先を読んで動いていきますので、業績の上方修正や下方修正などの新聞記事もマメにチェックしましょう。
 新聞には上場企業の決算発表があるごとに掲載されますが、大企業や地元企業以外で投資を検討している銘柄があれば、企業HPに投資家向け広報(IR)があるので閲覧しましょう。IRでは財務状況の他にも、業績動向や企業として投資家に知ってほしい事柄が掲載されています。 (安藤絵理・ファイナンシャルプランナー)

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