必要な保障見極めて 保険料値上げ

 【Q】50代主婦。4月から保険料が値上がりしたと聞きました。すでに加入している生命保険や学資保険に影響はありますか。また、保険の見直しを考えていましたが心配です。


 【A】多くの生命保険会社が、4月から個人年金保険や終身保険などの、いわゆる貯蓄性商品の保険料を引き上げました。日本銀行のマイナス金利政策の影響で、保険会社の主要な運用先である日本国債の利回りが下がり、予定した運用益を確保するのが難しくなったため、予定利率(将来の保険金支払いに備え、保険料を積み立てて運用する、その運用収益の見込み)を下げざるを得なくなったのが、値上げの理由です。4月以降新しく契約する保険が対象で、すでに契約している保険への影響はありません。
 今後は生命保険の貯蓄性が下がり、その代わりに生保各社はさまざまな保障を付けた新商品を発売するようになるでしょう。病気やけがで働けなくなった時の保障や、認知症などの介護状態に備える保険がそれにあたります。保険の見直しをする時は、まず自分や家族に必要な保障の種類と保障額をよく考え、残すものと切り替えるものを分けましょう。
 以前に契約した予定利率の高い貯蓄性の保険を解約するのはもったいないですが、医療保険や定期保険など掛け捨て型の保険は今回の値上がりの対象ではないので、より保障の充実したものに切り替えたとしても、損にはなりません。また、外貨建ての終身保険や変額保険など、貯蓄性保険でも値上がりしていない商品があります。商品内容やリスクをよく調べたうえで、選択肢に入れても良いでしょう。 (小田切克子・社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー)

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