学資保険、返戻率に注意 元本割れの場合も

 【Q】結婚3年目、28歳の派遣社員。夫は30歳。子どもがもうすぐ1歳になります。学資保険に入ったほうがいいと親から言われ、悩んでいます。


 【A】「学資保険」は、子供が小さい時から毎月保険料を支払い、大学の入学時などに満期金が支払われる商品です。一般的には、支払い途中で、契約者である親が死亡した場合は、以後の支払いは不要となります。「育英年金付き」であれば、契約者が死亡した場合、満期まで毎年、育英年金も受け取れますが、その分、保険料も高くなりますので、別途、生命保険に加入していれば必要ありません。
 加入する際に、注意しなければいけないのは、合計でいくら支払って、いくら受け取れるか(返戻率[へんれいりつ])です。現在のような低金利時には、保険の「予定利率」は低くなり、加入時の低い利率が満期まで続きます。これが保険料に反映されますので、予定利率が高いときに加入された方は、支払保険料は満期金よりもずっと少ない金額で済み、非常にお得になりますが、現在のような予定利率が低いときに加入された方は、ほとんどの場合、支払保険料の方が多く、貯蓄として考えると「元本割れ」になります。
 したがって「学資保険」を貯蓄のつもりで加入するならば、今の時期に加入するのは、あまり得策ではありません。ただし、子どもの名前で加入するので、解約しにくいという利点もあり、元本割れしない会社もいくつかありますので、加入する際には、きちんと選ぶことが大切です。その際に、受け取り年齢や支払期間、保障内容によっても、返戻率は変わりますので、ニーズにあわせて比較・検討しましょう。

(安藤絵理・ファイナンシャルプランナー)


 
 あんどう・えり 1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP。銀行保証会社、独立系FP会社勤務後、静岡市内に安藤絵理FP事務所設立。

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