<LINEモニタリング>生理、どう向き合ってる? (3)アンケート回答、歴史社会学者と読み解く

 歴史社会学者で「生理用品の社会史」(角川ソフィア文庫)など生理に関する著作も多い田中ひかるさん(49)=東京都=に、気になる回答を読み解いてもらった。

田中ひかるさん
田中ひかるさん


 「横になっていると夫に『怠けている』といわれる。生理と伝えても分かってもらえない」(37歳、静岡市駿河区)「男性ばかりの職場で(生理について)話しづらい」(39歳、県外)「女性同士でも生理に対する認識はギャップがあり、理解が難しい」(38歳、伊豆の国市)
 こうした悩みは個人的な問題のようで、実は社会的な課題をはらんでいます。生理は長い間、タブー視、不浄視され、きちんと語られてこなかったために、その問題も女性たち一人一人が抱え込んできました。生理には個人差があること、ある程度コントロールが可能であること、その方法や生理用品にも選択肢が広がっていること―などを社会でもっと共有していくべきです。性教育の充実も求められます。

 「青い水をナプキンに吸収させるCMに嫌悪感。男性も見るのに」(49歳、藤枝市)
 生理という現象は恥ずかしいものではありませんが、性に関わることについては、嫌悪感や羞恥心も人それぞれ。中には積極的には語りたくない人もいるでしょう。啓発する時も、そういう人への配慮は大切だと思います。CMも、機能のアピールよりイメージを重視するものも増えています。

 「生理休暇を取って、使えない社員と思われたくない」(47歳、静岡市駿河区)
 生理休暇は戦後、ナプキンもなく、職場に女性用トイレもない時代に定められたもの。今は環境が変わり、生理用品も医療も進歩しています。休まなければならないほどつらければ、まず医療にかかるべきです。その上で社会的には、生理に限らず、男性でも体調の悪い時にはきちんと休めるような働き方改革が求められます。

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