LINE アンケート

<LINEモニタリング>新型コロナ 働き方は変わった?

(2020/4/3 19:10)
情報通信技術の進歩でテレワークの環境は整ってきている(写真はイメージ)
情報通信技術の進歩でテレワークの環境は整ってきている(写真はイメージ)

 ニュースやネット上の話題から、生活の中の素朴な疑問までさまざまなテーマで、無料通信アプリ「LINE」を通じて「こち女」とつながる皆さんにアンケートを実施する新企画「LINEモニタリング」。初回は「新型コロナで、働き方変わりましたか?」です。感染拡大防止のため国が企業に柔軟な働き方の推進を求め、学校も休校になる中、働き方の変化について聞きました。
 
 ■介護、保育… 対人現場「変化なく」
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「働き方が変わった」とした人は回答者の3割強。変化の内容は「外回りの仕事だが、直行直帰になった」(県中部、40代女性)、「会社からの強い推奨で、週1回程度、自宅でテレワークするようになった」(県中部、50代女性)、「6人の会社で1人が輪番出社、残りは在宅ワークになった」(県中部、40代女性)など。「外部とのやりとりをメールやオンラインミーティングにした」(県中部、40代女性)との回答もあった。
 一方で回答者の6割弱は「働き方は変わらず、以前と同様に働いている」とした。販売や介護、保育など対人のサービス業や製造業に従事していることを理由に、「現場に出なければ仕事にならない」(県中部、50代女性)などの声が多かった。回答者のうち2人は「働き方を変えられず、子どものために休んだ(辞めた)」とした。
 職場でテレワークを取り入れている人は3割弱だったが、体験者からは「高速道路を利用して片道80分の過酷な通勤から解放された」(県中部、50代女性)と、メリットを実感する声が上がった。「家で一人で仕事する方がはかどるし、他の人とのアクセスもスカイプ(ビデオ通話)などを使えば何の支障もない」という。
 他方、デメリットや課題の指摘も。県中部の40代女性は「ちょっとした困りごとが相談しにくく、その点は効率が悪い。在宅で効率が落ちたと思われるのが嫌で、就業時間後にサービス残業をするようになった」。「自宅のIT環境が即問われるようになった」(県外、40代女性)と感じた人もいた。
 また、職場でテレワークを取り入れているとした人では「以前から導入している」との回答が大半だったが、利用要件の緩和などで利活用が強化されたとの声が目立った。さらに回答者の6割強は職場ではテレワークを「導入しておらず、検討もしていない」とした。
 テレワークの推進自体には賛同者が多く、「どちらかと言えば推進に賛成しない」も含めて否定的な回答はゼロ。仕事の効率化や通勤負担の軽減、交通渋滞の緩和などの効果を期待し、「働き方に選択肢が多いと、子育てしやすい」(県中部、30代女性)と子育て支援につながるとの意見もあった。「在宅での仕事が一般的になれば、子どもの夏休みなどに防犯効果がある」(県中部、40代女性)、「災害で交通機関が止まった時などにも有効」(県中部、50代女性)と副次的効果を見込む人もいた。
 一方、3割弱は推進の賛否を「分からない」と保留。理由として「対人の仕事なのでテレワークは無理」(県東部、30代女性)、「地方では都市部のような導入のメリットがあまり感じられない」(県東部、30代女性)など、実現性や効果に疑問を投げかけた。推進への懸案として「対応できない部署での不公平感が心配」(県中部、50代女性)と考える人もいた。
 「感染対策としての取り組みが、働き方改革につながると思うか」の問いには、回答者の7割近くが「そう思う」「ややそう思う」とし、働きやすい社会の実現に弾みが付くことを期待した。

 ■「休業で無給」 マイナス影響切実
 働き方の変化を尋ねたアンケートには、感染拡大や社会活動の自粛で仕事が減るなどして、「働きたくても働けない」という声も多く寄せられた。
 飲食店経営企業に勤務する県中部の30代女性は「歓送迎会のキャンセルが続き、3月は勤務を減らさざるを得なかった。会社が別部署で仕事がないか探してくれている」という。
 子育て支援施設でパート勤務する県内の女性は「施設が休みになって働けなくなり、無給になった。4月になったら働けるのだろうか」と切実。静岡市の給食補助員の女性も「(休校で)いきなり仕事がなくなった」と訴えた。
 アルバイトの学生も影響を受け、県中部の20代の女子学生は「(勤務先で実施している)レッスンが休講になり、シフトが半分になった」という。
 感染拡大の影響で仕事の負担がかえって重くなった人も。障害のある児童を預かる放課後等デイサービスの非常勤指導員(県中部、50代女性)は「休校で4時間半の勤務が8時間になり、そのまま春休みまで続く。疲れてしまった」と訴えた。「ドラッグストア勤務で早出が増えた」(県西部、30代男性)との声もあった。

 ■誰もが使える環境に 小豆川裕子常葉大准教授に聞く
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けたテレワーク普及の現状をどう捉えるか。日本テレワーク学会副会長や日本テレワーク協会アドバイザーを務める常葉大経営学部の小豆川裕子准教授に聞いた。
 テレワークの効果は多様だが、災害などを想定した企業のBCP(事業継続計画)の確保は重要な効果の一つ。テレワークは東日本大震災の際にも、電力不足などを背景に急速に普及が進んだ。今回の事態では、従業員の安全と事業継続のため、有効性を再認識して実践する企業が多い。
 テレワークは首都圏や大企業から普及してきたが、最近では県内中小企業でも導入の動きがある。導入にはあらかじめ情報通信のインフラを整え、運用ルールを決めるなど社内の仕組み作りが必要だが、そうした態勢ができていた企業は、今回一気に実践している。
 テレワークは労働力の維持確保にも欠かせない。出産育児や介護による優秀な人材の離職を防ぐためにも、働き方の選択肢が必要。導入のベースになる場所を問わない情報共有やコミュニケーション、業務プロセスの改革は企業の成長の鍵でもあり、経営戦略として進めることが大切だ。
 適した業務がないとか、対面重視の「企業文化」を理由に消極的な企業もあるが、業務分析を行えば全く導入できない職場はないのではないか。週1日でも、できるところからまずやってみるという発想で、思い切って働き方の習慣を変える意識も求められる。
 現在、オンラインでの会議や面談が急増しているが、新しいツールを活用するには、誰もが等しく使える環境を整備し、訓練を行うことが重要。苦手意識のある社員がいることも踏まえて意識改革を進め、サポート体制を整えていくべきだ。

 <メモ>テレワーク 情報通信技術(ICT)を活用し、時間や場所を有効に活用する柔軟な働き方。パソコンや携帯電話を使いながら、自宅や顧客先、勤務先以外のオフィススペースなどで仕事する。総務省の2018年の調査では従業員100人以上の企業のテレワーク導入率は19.1%で、国は、2020年の導入率34.5%を目標にしてきた。生産性向上やワークライフバランスの実現などの効果に加え、地方の定住促進などにつながる期待から、静岡市をはじめ県内自治体でもさまざまな誘致、普及の取り組みがある。

 【アンケート概要】3月19日から24日の6日間、「静岡新聞こち女」の公式LINEアカウントの登録者を対象に実施。働き方の変化のほか、柔軟な働き方の例として国が推奨するテレワークについての経験や考えも尋ね、県内中心に44人(女性41人、男性3人)の回答を得た。

 ★アンケート企画「LINEモニタリング」は月1回のペースで掲載予定です。LINEの「静岡新聞こち女」公式アカウントを友だち登録していただくと、新しいアンケートが届くようになります。ご意見やテーマ案などメッセージも歓迎します。ぜひご登録ください。 

働き方が変わったか
働き方が変わったか
職場でテレワークを導入しているか
職場でテレワークを導入しているか

このほかの記事

Pick up イチオシ情報

浜松市中区八幡町

豆花たけうち屋

台湾でポピュラーなスイーツ「豆花(トウファ)」の専門店。

静岡市清水区銀座

Cafe COCO(カフェココ)

香り高いハンドドリップコーヒーとタルトが自慢。昭和レトロな店内でゆったりとした時間をお過ごしください。

藤枝市若王子

Cream Cafe(クリームカフェ)

見て楽しい!食べて美味しい!季節のフルーツを使ったスイーツが自慢の蓮華寺池公園近くのカフェ。

静岡市葵区鷹匠

BROLO(ブローロ)

薪窯焼きのナポリピッツァなど、本格イタリア料理をお楽しみください。

富士市

第20回「彩の会」水彩画展

2020年10月28日(水)~11月1日(日)

熱海市

春季熱海海上花火大会<6月開催からの延期>

2020年10月31日(土)、2021年1月23日(土)※6月14日(日)、27日(土)から延期となりました

磐田市大中瀬

竜洋昆虫自然観察公園 ムカデ展

2020年10月31日(土)~12月27日(日)

浜松市中区

【オンライン】働く女性のためのステップアップ講座~自信をつけて、私らしく働くための3ステップ~

2020年10月29日(木)

NEWS PAPER

見開き特集面 10月23日号

SNS

Facebook

twitter

こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」