２年半伸ばした髪を先日切り、「へアドネーション」に協力しました。病気で髪の毛を失った子どもが使う医療用ウイッグ（かつら）用に、自分の髪を寄付する活動です。寄贈目安の３１センチ超の毛束を手にして感無量。普段頭を占めている仕事面と家庭面以外の目標を達成し、心身すっきりしました。
　新型コロナウイルス禍はウイッグ作りにも影響を与えているようです。私が髪を送ったＮＰＯ法人のサイトでは、３密対策のため髪の仕分けなどを少人数で行わねばならず、作業に滞りが出ていると書かれていました。「ウイッグをこれまでにプレゼントした数は４５４個、今待っている人数は５６０人」とのこと。本紙でも時々、同年代女性から小学生まで〝同志〟の献髪の記事が掲載され、活動が徐々に広がってきたように思っていましたが、まだまだ需要は多そうです。
　美容院で「今後すぐに伸ばしますか」と聞かれた時は即答できませんでしたが、充電期間をしばらく楽しんだら、また挑戦してみたいと思います。 （南部貴子）