こち女ボイス「大切な10分間」

 慌ただしい夕飯の準備中、甘えん坊の子どもに「遊んで」とせがまれる。断ると子どもが泣きだすので、少しだけ遊びに付き合い、再び台所に戻る。すると、また子どもが寄って来て家事中断…。毎日この繰り返しです。

 家事を早く終わらせたい。でも、幼少期の丁寧な関わりは、子どもの将来の自律心や社会性につながると言われています。対応の正解が分からないモヤモヤ感と、トマト一つ切るだけの作業に15分間もかかってしまうほどの家事の非効率さ。毎日の悩みの種でした。
 そんな中、里親研修プログラムの取材で一つのヒントを見つけました。毎日10分間、子どもとの遊びに集中することです。批判や指図はせず、子どもに寄り添って一緒に楽しむ。その大切さが説かれていました。
 たった10分、されど10分。親が真剣に遊びに付き合うことで子どもは満足するようで、わが家の長男の「かまって攻撃」は落ち着きます。里親家庭にとどまらず、幅広い家庭に有効な方法だと感じました。同時に、その10分の余裕すらなかった自分を反省しました。  (鈴木美晴)

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