長泉「ママラッチ」4年 記者確保へ岐路、「大変」イメージ先行

 子育て世代の母親が記者となり、長泉町の情報を発信する「長泉ママラッチ」が、記者の“確保”で岐路に差し掛かっている。活動開始から4年目。取材依頼が増え、同世代の母親の情報源として認知度が高まる一方、業務が大変とのイメージが先行しているためだ。町はママラッチの活動ぶりをさらにPRしつつ、負担軽減策を検討する。

パルながいずみの取材をする勝又佳代さん(右)と浅倉真由実さん=18日、長泉町中土狩
パルながいずみの取材をする勝又佳代さん(右)と浅倉真由実さん=18日、長泉町中土狩

 初年度は町がメンバーを選任し、2、3期目は公募した。各期7人、計21人が活動している。産休、育休中に加わり、職場に復帰後も活動を続けている人もいて、約8割が子育てと仕事をしながら活動に励んでいる。取材は土日や祝日が多く、記事を書くのは家事や育児が終わった夜になることもある。
 町担当者によると、2016年度の3期生募集は当初、希望者が集まらず苦戦した。これまでにも2人以上のグループで取材するなど負担を減らす工夫をしてきたが、17年度は新規生を募集せず、メンバーの意見を取り入れながら取材体制の見直しを進める。普段の活動状況を住民に分かりやすく伝えるために、専用ブログに活動紹介をするコーナーを開設し、個々のメンバーの取材、編集スキル向上を目的とした研修も始める予定。
 18日、長泉町の子育て支援の新拠点「パルながいずみ」(同町中土狩)を2期生の勝又佳代さん(44)と浅倉真由実さん(32)が取材した。勝又さんは「子どもを連れての取材は確かに大変だが、メンバー同士でカバーできる環境がある」と話す。未就学児2人を育てる浅倉さんは「活動は子育てや仕事とのバランスが大事」と強調する。
 1期生の高木有加さん(43)はママラッチの魅力のアピールが重要と指摘し、「活動の楽しさをもっと伝えたい」と意気込む。
 町担当者は「行政の広報だけではできない発信をしているのがママラッチ。メンバーの負担が少なくなるよう工夫したい」と話している。

 <メモ>長泉ママラッチ 町のタウンセールス事業として2014年度に始まった。ブログやフェイスブックなどのソーシャルメディアで子育てに有益な情報を発信し、年1回無料の情報誌も発行する。町の子育て支援施設のオープンを告知するフェイスブック記事では閲覧数が1万2千件を超えた。富士宮市公認の「ハハラッチ」や浜松市のウェブ制作会社が運営する「オンモプラス」など、県内にも同様の取り組みが広がっている。

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