もえぎ色の新茶、艶やか 島田のハウス茶園で初摘み

 島田市阪本の農家大塚隆秀さん(45)のハウス茶園で10日朝、静岡県内の先陣を切って、新茶の初摘みが行われた。近隣農家の女性15人がもえぎ色の新芽を丁寧に手で摘みとった。

みずみずしく育った新芽を丁寧に摘む農家の女性=10日午前8時半ごろ、島田市阪本
みずみずしく育った新芽を丁寧に摘む農家の女性=10日午前8時半ごろ、島田市阪本

 ハウス内でみずみずしく育ったのは、地元の主力品種「やぶきた」。同園の茶は、地中に蓄えた太陽熱を気温の下がる夜間にファンで循環させて地温を高める「地中熱循環法」を利用して育てた。大塚さんは「冬場の寒さで養分の蓄積が多く、甘さとうまみのもとになる糖とアミノ酸を多く含んでいる。艶があり、力強い芽が育った」と笑顔を見せた。
 摘み取った茶は製茶後、12日から同市阪本の直売所「お茶のさすき園」で販売する予定。価格は100グラム5千円(税別)の見込み。(島田支局・池田悠太郎)

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