移住希望地、静岡県が初めて1位 コロナ禍、首都圏に近く人気

 首都圏から地方への移住支援に取り組む認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京)は5日、移住相談者を対象に調べた2020年の都道府県別移住希望地ランキングを発表し、静岡県が初めて1位になった。年代別でも全てで静岡県がトップ。新型コロナウイルス感染症の影響でテレワーク(在宅勤務)が普及する中、首都圏から近い距離への移住ニーズが増えたことが背景にあるとみられる。

ふるさと回帰支援センターの移住希望地ランキング
ふるさと回帰支援センターの移住希望地ランキング

 これまでは18年2位、19年3位など上位に食い込みながら人気の高い長野や山梨に阻まれていたが、20年は1位静岡、2位山梨、3位長野と逆転した。年代別では40代、50代の40%超が静岡県を希望し、2位以下との差が約10ポイントもあった。
 同センターによると、コロナ禍で全体の相談件数は2割ほど減ったが、静岡県は市町と連携して迅速にオンライン対応に切り替え、相談件数の減少を抑えた。嵩和雄副事務局長は「静岡、浜松両市など適度な都市部と、東京にすぐに戻れる安心感があり、30、40代の家族のいる人も移住を嫌がらないのでは」と人気の理由を分析する。
 さらにコロナ禍の変化については「週1、2回の出勤で良くなると、テレワーク用の部屋が持てて時々、行き来できる、東京からほどほどの距離を希望する傾向が強まった。仕事を変えず引っ越しに近い感覚で移住可能になった」と指摘した。(政治部・大橋弘典)

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