競泳大会ライブ配信充実 複数カメラ、即時に編集 静岡県水連

 静岡県水泳連盟は新型コロナウイルスの感染防止のため全ての主要大会を無観客とする一方、会場に入れない保護者らのためにライブ配信に力を入れている。コロナ禍が収束した後も配信を続けていく考えで、同連盟の映像担当者は「少しでも楽しんでもらえるよう新しい演出を考えていきたい」と前向きだ。

大会のライブ配信を行う和田哲さん(奥)ら県水連関係者=2月28日、県富士水泳場
大会のライブ配信を行う和田哲さん(奥)ら県水連関係者=2月28日、県富士水泳場

 2月27、28日に静岡県富士水泳場で開催した県短水路選手権は、カメラ4台を使用。動画投稿サイト「ユーチューブ」で保護者や関係者に限定して配信した。カメラ1台は電光掲示板に向けて固定し、別の3台でプールのスタート側、ターン側、全体をそれぞれ映し出した。1位選手を追い掛けるカメラも用意するという。
 同連盟の下部組織となる静岡水泳協会の役員で、会社員の和田哲さん(47)が昨夏、「多くの保護者の方々が寂しい思いをしている。会場の雰囲気を伝えたい」と同協会幹部に持ち掛けたのが始まり。スポーツ庁の「スポーツ事業継続支援補助金」を活用し、カメラ5台やパソコン、画面を切り替えるスイッチャーなどを購入した。総額約70万円の75%を交付金でまかなった。
 これまで大会で審判などを務めていた和田さんは映像担当となり、タイミング良く画面を切り替えたり、新記録が誕生した時に「おめでとう」と素早くテロップを入れたりする技術を独学で磨く。和田さんは「選手の様子がうまく伝わるよう、さらに工夫していきたい」と知恵を絞る。
 同連盟の鳥居裕史会長(71)は、保護者がスタンド観戦できるようになっても配信のニーズはあると予想。「アイデアを出し合い大会を運営しようとする担当者の意気込みがうれしい」と目を細め「人手不足の課題はあるが、水泳普及のために可能な限り続けていければ」と話す。(運動部・南部明宏)

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