「エヴァンゲリオン」完結映画、ヒット期待 静岡県内上映館など

 四半世紀にわたって人気を博すアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの完結編映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が8日に全国公開される。「社会現象」といわれた作品のフィナーレを前に、静岡県内の上映館や関連グッズの関係者はヒットへの期待を高める。

映画館入り口に掲示された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のポスター=1日、静岡市葵区のシネシティザート
映画館入り口に掲示された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のポスター=1日、静岡市葵区のシネシティザート

 東宝などが2月26日に公開日を発表した。新型コロナウイルス禍を受け、当初予定の昨年6月から2度、公開が延期されていた。
 静岡県内での上映はシネコン10館で、8日の首都圏の緊急事態宣言解除を見越した「月曜封切り」は極めて異例。静岡市葵区のシネシティザートを運営する静活営業管理部の小山幸春課長は「平日だが多くの来館は確実。スタッフを十分に配置する必要がある」と話す。一般的に新作は1日5回程度の上映でスタートするところ、15回前後のスケジュールで需要に応える。
 静岡市葵区の静岡パルコは、公式グッズの期間限定ショップ「EVASTORE LIMITED@シズオカ」を2月27日から展開している。Tシャツ、フィギュアなど約750種を扱い、新作のクリアファイルやポスターが人気を集めている。
 担当者の鷲津翔太さんによると開幕から3日間で約千人が来店。「幅広い世代の男女が来店し、層の厚さを実感する。映画の完結で再び社会現象になるのでは」と予想する。
 トートバッグを購入した同市清水区の会社員(28)は「10年近くファン。大好きなアスカの活躍が楽しみだけど、もう会えなくなるのが悲しい」と公開の喜びとさみしさが交じる心境を明かした。

 ■時代相すくい取る【「ロボットと美術」展(2010~11年、県立美術館など)の企画者の一人、同美術館村上敬上席学芸員の話】
 1995年のテレビシリーズと97年の劇場版のインパクトが続いているのだろう。世紀末的な時代相をすくい取り、精神世界にも焦点を当てた内容は、振り返ってみると社会の分断が進む2020年代と地続きだった。90年代中期にこの作品に熱狂した現在の40、50代が生々しさを感じ取るのは、そうした部分ではないか。

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