日ブラジル友好一助に 人気漫画家のキャラ文具制作、静岡の学生

 静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科(静岡市葵区)の2年生62人が、「日伯の友好・交流」をテーマに、ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさん(85)のキャラクターを用いた文具や玩具などの作品を完成させた。ソウザさん公認のもと、キャラクターの魅力と自らの創造性を融合し、4カ月間の授業で制作した。

ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんのキャラクターを使った作品を紹介する学生=2月中旬、静岡市葵区の静岡デザイン専門学校
ブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんのキャラクターを使った作品を紹介する学生=2月中旬、静岡市葵区の静岡デザイン専門学校

 「モニカ&フレンズ」「オラシオ」などの作品があるソウザさんは日本との親交が厚く、手塚治虫氏とも交流があった。ブラジルで日本文化を紹介し、対日理解の促進に寄与したとして、2013年に「旭日小綬章」を受けた。
 授業は両国の親善を進めようとマウリシオ・デ・ソウザ・プロダクションズ・ジャパン(東京)が同校に持ち掛けた。学生は昨年10月から日伯交流の歴史、ソウザさんの作品への理解を深めた。両国の人々の課題解決や、問題提起を自らの作品企画に込めた。
 小学生の頃、言葉の壁でクラスになじめないブラジル人の友人がいたという森有希さん(20)=同区=は、「オラシオ」のキャラクターの学習ノートを考案。「おはよう」や「ありがとう」などを両国の言葉で記したページを加えた。森さんは「キャラクターが子どもたちの会話につながってほしい」と話す。
 何らかの理由で親と一緒に過ごせない子どもたちを楽しませる知育玩具や、ソウザさんの作品を日本に広めるための積み木や折り紙、ぬいぐるみを作った学生もいた。
 今年1月、学生20人がブラジルや駐日ブラジル大使館(東京)などをリモートシステムでつないで発表会を開いた。ソウザさんは「好奇心をくすぐるとても素晴らしい形でキャラクターが使用されている」と喜んだ。
 担当教員の橋本明奈さん(37)は「学生たちの視野が広がり、グローバルな意識が身に付いた」と振り返った。

SNSでシェアするSHARE

いい茶0