インフラ工事銘板に技術者の名前 静岡県、士気高める狙い
静岡県は、ダムや橋などのインフラを建設する際に、完成した施設に掲示する銘板に技術者の名前を記入する取り組みを始めた。技術者の士気を高めて将来の担い手を確保するのが狙い。
第1弾は掛川市に建設された大坂沢砂防堰堤(えんてい)で、設計や工事計画の作成、進捗(しんちょく)状況の管理などに携わる技術者の名前が記された銘板が出来上がった。年度内に設置する方針。主任技術者の若杉有城さんは「今後の工事への励みになる」と感想を語った。
県が発注する公共工事では、これまでも銘板に業者名は記していたが、水門やトンネル、せきなど、比較的大きな規模の構造物を対象に技術者名も入れることにした。
建設業の技術者は人手不足が課題になっている。県の担当者は「名前が入ることで技術者に誇りを持ってもらえるのではないか」と業界のイメージ向上を期待する。