富士山火山れき走行実験 砂防事務所、噴火時の活動を想定

 国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所は19日、富士山のスコリア(火山れき)と鹿児島県・桜島の火山灰上を車両で走行して比較する実験を富士宮市上井出の大沢川扇状地で行った。本県側の富士山麓自治体や警察関係者が参加し、富士山噴火時の緊急車両による活動に備えた。火山噴出物の走行実験は県内では初めての試み。

富士山と桜島の火山噴出物を比較した車両走行実験=19日午前、富士宮市上井出
富士山と桜島の火山噴出物を比較した車両走行実験=19日午前、富士宮市上井出

 実験では、スコリアと火山灰の違いを確認するため、桜島から火山灰を調達した。林道を想定した勾配12%の坂道に、富士山のスコリアと桜島の火山灰をそれぞれ深さ5センチと10センチに分けて敷いた。
 自治体職員や警察官が四輪駆動車やワンボックス車、パトカーなどで走行し、火山噴出物の違いのほか、深さや水をまいた場合による走りにくさを比較した。深さ10センチの場合にはコースの中腹で車輪が空転し、立ち往生する乗用車もあった。
 ワンボックス車で走行実験を体験した富士宮市危機管理局の職員は「どちらも登るのは大変だったが、火山灰の方が滑る印象があった」と語った。
 政府の中央防災会議作業部会が2020年3月に発表した富士山大規模噴火に伴う火山噴出物の被害想定では県内でも道路の通行に支障が出る可能性が指摘されている。

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