浜松まつり不参加続出 新型コロナ「不安」で10町以上

 規模を縮小し、凧(たこ)揚げのみ分散開催する方針が決まった浜松市の浜松まつり(5月1~5日)で、新型コロナウイルス感染拡大への不安などから、参加見合わせを決定する町が相次いでいることが18日、関係者への取材で分かった。これまでに、少なくとも10町以上が不参加を決定。複数の関係者が、不参加が半数近くに上る可能性があるとの懸念を示した。

凧揚げだけを行う今年の浜松まつり。コロナの影響で不参加を決める町が相次いでいる=18日午後、浜松市南区の浜松まつり会館
凧揚げだけを行う今年の浜松まつり。コロナの影響で不参加を決める町が相次いでいる=18日午後、浜松市南区の浜松まつり会館

 運営側は参加を前向きに検討するよう働き掛けを始めた。ただ、再検討を求められた町の凧揚会幹部からは困惑の声が漏れている。
 浜松まつり組織委員会は1月、今年の祭りを例年の3日間から5日間に延ばし、参加町をグループ分けして凧揚げだけを分散して開催するなどの新型コロナの感染症対策を決めた。開催を望む声が多かったのが主な理由で、昨年10月時点では174町が参加意思を示していた。
 縮小開催決定に伴い組織委が各町の意向を3月1日を期限に改めて確認する中で、不参加を決める町が続出。広野篤男代表委員長は2月上旬、祭りを実質的に取り仕切る企画統制監理部の会合で各町に参加を促すように呼び掛けた。
 中区のある町は、初子祝いを予定していた家庭の「来年にしたい」との思いを踏まえて不参加を決めたところ、組織委幹部に近い自治会役員から「何とかできないものか」と再考を促されたという。
 別の町の凧揚会幹部は「今は参加を表明してほしい。後で不参加を決めてもいいからと言われた」と明かし、「祭りにかかわらない住民が(町の参加を)どう受け止めるかも含めて考えて決定した。今になってそう言われても困る」と話す。
 運営側が参加を求める背景には財政的な事情もにじむ。市は2021年度予算案に浜松まつりの事業費として6870万円を計上。開催期間延長やコロナ対策などで、本年度当初予算より1580万円を増額した。参加の減が予算確保に影響するとの憶測もある。
 広野代表委員長は「参加は強制ではない。各町の最終判断は尊重されるべき」と強調しながらも「ある程度の参加町がないと開催は現実的でない」と語った。

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